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アメブロで削除依頼の完全手順|必要書類・注意点・通らない時の対処

アメブロで誹謗中傷・個人情報の無断掲載・著作権侵害に遭ったとき、どう動けばいい?本記事では、削除依頼が必要な場面の基準、証拠の残し方、申請フォームの書き方と必要書類、受付後の流れや目安期間までを順序立てて解説していきます。

通らない場合の仮処分・発信者情報開示、露出抑制や広報対応、再発防止の運用設計まで網羅。最短で安全に被害を抑える実務手順をまとめました。

 

削除依頼が必要な場面と基準

アメブロで削除依頼を検討すべきか迷ったときは、「法令・規約に照らして客観的に違反が疑われるか」「被害の具体性が証拠で示せるか」「公開を続けることにより被害が拡大するおそれが高いか」の3点を基準に判定します。

主観的な不快感だけでは通らないことが多いため、投稿の本文・画像・コメントの文脈全体を読み取り、事実と評価・意見を切り分けることが重要です。

 

実務では、まず証拠化(URL・日時・スクリーンショット)→要件整理(どの権利がどの箇所で侵害されたか)→申請先・方法の選定(プラットフォーム窓口/法的手続き)を短時間で行います。

特に氏名や住所などの個人情報、他者の著作物の無断転載、虚偽の事実摘示による評価低下、侮辱的表現の反復などは優先度が高いケースです。

 

下表に「よくある事例」と「削除依頼の可否判断の視点」を整理しました。

事例 基準・確認ポイント
虚偽の事実拡散 具体的事実の有無、根拠不在、社会的評価の低下が生じるか
侮辱・差別的表現 人格を否定・蔑視する表現の反復性、対象の特定性
個人情報の無断掲載 氏名・住所・電話・顔写真・勤務先等の特定可能性
著作権侵害 オリジナルの有無、引用要件(範囲・主従関係・出典表示)の充足
営業妨害的レビュー 事実摘示か意見・論評か、公共性・相当性、具体的被害の発生

 

迷ったら確認(要件3点)
  • 客観的な違反の疑い(法令・規約)
  • 証拠で示せる具体的被害・危険
  • 公開継続による被害拡大のおそれ

 

削除依頼が通りにくい例
  • 不快・好きではない等の主観のみ
  • 事実に基づく一般的な批評(違法性・規約違反の裏付けがない)

 

誹謗中傷・名誉毀損の判断ポイント

誹謗中傷・名誉毀損の判断では、まず投稿が「事実の摘示」か「意見・論評」かを分けます。事実の摘示で虚偽または真実性の立証がない場合、社会的評価の低下を伴えば名誉毀損が成立しやすく、削除依頼の根拠になります。

意見・論評であっても、事実に基づかない過度の侮辱・差別的表現・脅迫に近い言い回しは許容範囲を超えることがあります。

 

実務では、該当箇所を特定し、どの表現が「何を意味し」「どの評価を下げているか」を短く要約して提出すると判断が早まります。

例:「〇月〇日投稿『△△』の本文3段落目『A社は詐欺会社』は、具体的根拠なく虚偽の事実を断定しており、当社の信用を毀損」。

 

また、スクリーンショットはURL・日時・表示環境(PC/スマホ)を含め、改変のない原本保存を行います。

繰り返し投稿・悪質な連投があれば、過去分も時系列で整理し、拡散状況(リブログ・外部共有)を添えましょう。

 

チェックリスト(本文に落とす要素)
  • 虚偽の事実断定 or 侮辱的表現の反復がある
  • 社会的評価の低下・具体的損害の発生またはおそれ
  • 根拠欠如や文脈の切り取りが見られる

 

つまずきやすい点
  • 主張と証拠が紐づいていない(引用箇所の特定不足)
  • 感情的表現が多く事実が不明瞭

 

個人情報・著作権侵害の判断基準

個人情報の無断公開は、本人が特定されうる情報(氏名、住所、電話番号、メール、勤務先、顔写真、位置情報など)の掲載・拡散が中心です。

判断の要点は「特定可能性」と「本人の同意の有無」。たとえ断片的でも、複数情報の組合せで個人が特定できる場合は削除の優先度が高くなります。

 

著作権侵害では、他者の文章・画像・イラスト・動画・音源等の無断転載が典型例です。引用として適法に行うためには、主従関係(自らの論旨が主、引用が従)、必要最小限の範囲、引用部分の明確化、出典の明示が必要です。

これらが満たされていない単純転載は削除依頼の対象になりえます。実務では、オリジナルの存在を示すデータ(制作日付ファイル、元原稿、RAW画像、公開履歴など)を用意し、侵害箇所の比較表(自作品/相手投稿の対照)を1枚作ると通りやすくなります。

 

対象 削除依頼の着眼点 証拠の例
個人情報 特定可能性・本人同意の有無・拡散状況 掲載箇所スクショ、同意の不在を示すやり取り、検索結果の広がり
著作権 無断転載・引用要件不充足・改変の有無 元データ(EXIF/RAW)、制作過程、比較表(自作⇔相手)

 

優先度が高いケース
  • 住所・電話・顔写真など即時危険に結びつく情報の掲載
  • 児童・未成年に関する情報や画像の無断公開

 

注意点
  • 引用ラベルや出典明示の欠如は侵害判断に直結しやすい
  • 単なる不快感や評価への反論だけでは削除が難しい

 

事前準備|証拠収集と要件整理

削除依頼は「準備の精度=通る可能性」です。まずは事実関係を固定するため、対象投稿のURL・日時・本文・画像・コメント・拡散状況(リブログ/外部SNS)を改変不能な形で保存します。

保存と同時に、どのルールにどう違反しているのかを“要件”として言語化(名誉毀損・プライバシー侵害・著作権侵害 等)。

 

被害の具体性(信用低下、営業損害、身の危険、二次拡散)と緊急性(継続掲載での拡大可能性)を数行で要約し、依頼先に「何を・いつまでに・どう直してほしいか」(削除/編集/画像のモザイク/検索露出抑制 など)のリクエストを明示できる状態に整えます。

ここまでをテンプレ化しておくと、感情的な訴えに流れず、運営側の審査観点(客観性・具体性・再現性)に沿った申請になります。

 

準備ブロック 内容(実務メモ)
証拠固定 URL/日時/本文/画像/コメント/リブログ履歴を保存(スクショ+PDF+原画像)
要件整理 どの表現が何の権利・規約にどう抵触するかを1行ずつ
被害要約 信用低下/営業損害/危険/二次拡散の具体例と根拠
救済の希望 削除/編集/非表示/画像修正/検索抑制など具体リクエスト

 

先に決めておく3点
  • 違反の根拠(法・規約)と該当箇所
  • 被害の具体化(事実・数値・証拠)
  • 希望する対応と期限の提案

 

証拠保存とURL特定の正しい手順

証拠は「改変不能・再現可能・網羅的」に残します。最初に対象記事の正確なURLを控え、同一記事のスマホ/PC版・プリントビューなど複数表示がある場合は、すべてのURLを採取。

スクリーンショットは画面全体(URL欄・日時・OS時計を含む)と、問題箇所の拡大の両方を撮影し、PDF印刷で記事全体のテキストも保存します。画像は原寸ダウンロード(EXIFを保持)し、ファイル名・取得時刻・取得手段をメモ。

 

コメント欄・プロフィール・リブログ先のURL、外部SNSでの共有URLも併せて取得します。証拠ファイルはフォルダを分けて保管し、ハッシュ値(任意)を記録すると改変防止の裏付けになります。

なお、証拠化の過程で相手に連絡したり、投稿をあおる返信をすると証拠が削除・改変されることがあるため、申請前の接触は避けるのが安全です。

 

項目 取得・保存のポイント よくあるミス
URL特定 記事URL/リブログURL/画像直リンク/プロフィールURLをすべて控える 短縮URLのみ保存(元URL不明で再現不可)
スクリーンショット 全画面+問題箇所拡大。日付・時刻・URL・環境を映す 問題箇所だけ切り抜き、文脈が分からない
PDF保存 印刷→PDFで本文全体を保存(改行・画像位置を保持) 画像だけ保存し本文テキストが欠落
画像原本 原寸DL/EXIF保持。取得日時と出所を台帳化 縮小版やスクショのみで原本性が担保できない

 

やってはいけないこと
  • 相手への警告DM先行(証拠消去・炎上拡大のリスク)
  • 証拠の加工(トリミング以外のモザイク・合成は原本と別保管)

 

被害・影響の整理と主張テンプレ

審査を通す鍵は「事実→要件→影響→希望」の順で簡潔に書くことです。主観を減らし、第三者が読んでも同じ結論に至る構成にします。

まず、被害は種類(信用・プライバシー・著作権・安全)ごとに分け、具体例と根拠を添えます(例:予約3件キャンセル/顧客からの問い合わせ増加×件/氏名と住所の同時掲載 等)。

 

次に、該当箇所と違反根拠(どの文言が、どのルールにどう抵触するか)を対応表で明記。

最後に、希望する措置(削除・編集・画像モザイク・検索露出抑制)と、暫定対応(公開停止やコメント制限)を提案すると、運営側が判断しやすくなります。下記テンプレはそのまま差し替え可です。

 

主張テンプレ(貼り替えて使える)
  • 対象URL:____(複数あれば列挙)/掲載日時:____/閲覧環境:PC/スマホ
  • 問題箇所:本文〇段落目「____」、画像「____」、コメント「____」
  • 違反根拠:名誉毀損/プライバシー/著作権 等。理由=「____」
  • 被害・影響:信用低下・営業損害・安全上の懸念(具体例:____)
  • 希望措置:削除/編集/画像モザイク/検索抑制。可能であれば__日までにご対応願います
  • 添付資料:全画面・拡大スクショ/PDF/原画像/比較表/身分証(写し) 等

 

区分 書き方の要点
事実 誰が・いつ・どこで・何を掲載したか 「〇月〇日、URL__に『A社は詐欺』と断定記載」
要件 違反条項と該当表現の対応付け 「具体的根拠のない断定→信用毀損に該当」
影響 数値・現象で客観化 「予約3件キャンセル、問い合わせ10件増」
希望 措置と期限を明確に 「当該箇所の削除、__日までの対応を希望」

 

見落とし対策
  • 感情語の多用→事実と要件の記述に置換
  • “どこが問題か”の特定漏れ→行番号/段落番号で指定

 

アメブロへの削除依頼の手順

アメブロで問題のある投稿を見つけたら、感情的なやり取りの前に「手順に沿って淡々と進める」ことが成功率を高めます。基本の流れは〈証拠固定→要件整理→申請フォーム送信→運営審査→結果対応〉です。

まず、対象ページのURL・掲載日時・本文・画像・コメント・リブログ先をスクリーンショットとPDFで保存し、どの表現が何の権利/規約に抵触するのかを1行ずつ整理します。

 

つぎに、アメブロのヘルプ/お問い合わせから削除依頼フォームを開き、該当カテゴリ(誹謗中傷・プライバシー・著作権など)を選択して必要事項を入力し、本人確認書類や権利立証資料を添付して送信。

送信後は、受付メール(または画面表示の受付番号)を控え、追加資料の依頼に備えて一式をフォルダで管理します。

審査中は、相手への直接連絡や記事での応酬は避け、ブログ側ではコメント承認制や通報・ブロック方針の明記など再発防止の準備を進めておくと安全です。

 

手順の全体像(要点)
  • 証拠固定:URL/日時/本文/画像/コメント/拡散先を保存
  • 要件整理:違反箇所と根拠を1行化(名誉・プライバシー・著作権 等)
  • 申請:フォーム入力→必要書類添付→送信→受付番号控え
  • 審査待ち:追加依頼に即応/相手への直接連絡は控える

 

申請フォーム入力と必要書類一覧

フォームでは「誰のどの権利が、どの表現により、どう侵害され、何を希望するか」を簡潔に書きます。文章は「事実→要件→影響→希望措置」の順が読みやすく、感情語は控えめに。

本人確認は、個人なら氏名一致が分かる公的身分証(住所等の不要情報はマスキング可)、法人なら登記事項証明や代表者確認資料の写し等が一般的です。

権利立証の補助として、著作権ならオリジナルデータ(RAW/制作ファイル)、プライバシーなら本人の同意がないことの説明、名誉毀損なら虚偽性や信用低下の具体例(キャンセル件数、問い合わせ急増など)を添えます。

 

ケース フォーム記載の要点 添付の目安
誹謗中傷/名誉 問題文の引用+虚偽/断定の説明+評価低下の具体 全画面スクショ、PDF化本文、影響の数値メモ
プライバシー 特定可能性(氏名・住所・顔等)と同意の無い旨 該当箇所スクショ、本人確認書類(マスク可)
著作権 当該画像/文の無断使用箇所と引用要件不充足 原データ、制作過程、比較対照表(自作⇔相手)

 

入力テンプレ(差し替え可)
  • 対象URL:__/掲載日時:__/環境:PC/スマホ
  • 問題箇所:本文〇段落/画像「__」/コメント「__」
  • 違反根拠:__により__権(又は規約_条)に抵触
  • 影響:信用低下/営業損害/危険性(例:予約×件キャンセル)
  • 希望措置:削除/編集/画像モザイク/検索露出抑制、__日までにご対応願います

 

受付後の流れと対応期間の目安

送信後は、運営による内容確認→要件該当性の審査→結果通知(削除・編集・非表示・却下・追加資料依頼)の流れで進みます。

目安としては、追加確認が無い場合で1〜3週間前後、混雑や事実関係の精査が必要な場合はそれ以上かかることもあります。

 

待機中にやることは、①追加資料の即応体制を整える、②再発防止(コメント承認制・通報/ブロック運用・PR/権利表示の明確化)を先に実装、③露出抑制(問題記事に直接言及せず、関連用語の整理や自サイト/公式情報への内部リンク強化)です。

却下や長期化の際は、証拠の補強や要件の書き換えを行い、それでも解決しない場合は削除仮処分や発信者情報開示といった法的ルートを検討します。

 

段階 運営側の動き 申請者の対応
受付 受付番号付与・一次確認 控えを保存・追加依頼に備えファイル整理
審査 要件該当性・証拠確認・判断 補足依頼に即応(24–48時間目安で返信)
結果 削除/編集/非表示/却下の通知 再発防止へ設定見直し・必要なら法的手段を検討

 

やってはいけないこと(審査遅延の原因)
  • 相手への直接交渉や炎上を招く投稿(証拠改変・拡散の誘発)
  • 証拠の不足や表記ゆれで要件が不明確(URL・日時・箇所の特定漏れ)

 

  • 【待機中のチェックリスト】受付番号の控え/追加資料の雛形/コメント承認制ON/通報・ブロック基準の固定記事化/関連キーワードの内部リンク強化。

 

通らない時の法的手段と代替策

フォーム申請で削除が通らない、あるいは審査が長期化して被害が拡大している場合は、次の選択肢を並行検討します。

第一に、裁判所を通じた法的手段(削除仮処分・発信者情報開示)で迅速性と実効性を高める方法。第二に、削除が確定するまでの間に実害を抑える「露出抑制」「検索対策」「広報運用」の代替策です。

 

法的手段は、客観的証拠と要件の整理が十分であるほど通りやすく、準備の質が結果に直結します。一方、代替策は「見られる場所・時間・文脈」をコントロールする発想です。

検索で上位に出る一次情報(公式FAQや正誤表記事)を用意し、同じ表現でリンクを集中させると誤情報への誘導を相対的に下げられます。

 

SNSやコメント欄での感情的反論は“燃料”になりがちなので避け、固定記事やプロフィールに方針・問い合わせ窓口・PR/権利表示を明記して一元化。

社内(または個人運用)では、証拠保全役・申請窓口役・対外連絡役を分け、対応履歴を時系列で残すと再申請や法的手続きへの移行がスムーズです。

 

選択肢 ねらい 実務の要点
法的手段 強制力・迅速性の確保 要件整理・証拠原本・期限設定・専門家連携
露出抑制 閲覧と拡散の最小化 内部リンク整理・問題URLへの言及回避・正誤表の一本化
検索対策 検索導線の上書き 一次情報記事を公開→タイトル/見出し統一→時差投稿で再露出
広報運用 問い合わせの一本化 固定文・Q&A整備・窓口の明示・記録管理

 

先に決めておくこと
  • 法的手段へ移行する基準(被害額・危険性・期限)
  • 窓口一本化(誰が・どこで・何を回答するか)

 

削除仮処分と発信者情報開示の進め方

削除仮処分は、違法な投稿の迅速削除を裁判所に仮命令として求める手続きです。

緊急性と疎明(見込みレベルの証明)が重視されるため、①対象URL・日時・問題箇所の特定、②違法(または規約違反)要件の整理、③被害の具体例(信用低下・営業損害・危険性)を、短く客観的にまとめます。

 

申立て後は、裁判所の審尋で補足資料を求められることがあるため、スクリーンショット原本・PDF・原画像(EXIF)・比較表・本人確認資料などを即時提出できる体制に。

発信者情報開示は、投稿者の特定(IP・タイムスタンプ等)を得るための手続きで、違法性・必要性・相当性の説明が鍵です。開示が認められれば、損害賠償や差止請求に進む道が開けます。

いずれも専門的判断が多いため、早期に弁護士へ相談し、証拠保全と並行してスケジュール感(数週間〜数か月の見込み)を共有しましょう。

 

手続き 主目的 主な準備物
削除仮処分 緊急に削除・非表示を実現 URL一覧、問題箇所特定、被害要約、証拠原本、本人確認資料
発信者情報開示 投稿者特定と責任追及の前提 違法性の疎明、被害資料、時系列、ログ保存状況

 

つまずきやすいポイント
  • 主張が感情的で「要件」と「証拠」が紐づかない
  • URL・日時・箇所特定が不十分で再現性がない
  • 証拠が縮小画像や編集済みのみで原本性が担保できない

 

露出抑制・検索対策と広報の方針

削除決定までの“つなぎ”として、見られる機会と誤解の拡散を減らします。露出抑制では、問題投稿へ直接リンクや言及をしない、内部リンクから当該URLへ誘導しない、スクリーンショットを再掲しない、の3原則を徹底。

検索対策は「一次情報の整備と集中」です。正誤表・公式Q&A・経緯説明を1本の記事にまとめ、タイトル前半・H2/H3・画像altを同じ主要語で統一して公開→直後・数時間後・翌日の時差投稿で再露出。

 

プロフィールと固定記事にも同じ要旨を掲示し、問い合わせ窓口を一本化します。広報は“短く・事実のみ・一貫して”が基本。

SNSでの応酬は避け、「詳細は公式Q&Aへ」の定型で誘導。必要に応じて検索エンジンのキャッシュ更新/サムネイル差替え申請、プラットフォームへ再申請(追加証拠付き)も検討します。

 

施策 狙い 具体アクション
露出抑制 閲覧・拡散の最小化 問題URLへのリンク/再掲回避、内部リンク再点検
検索対策 正しい情報への導線確保 正誤表記事を作成→同語でタイトル/H2/H3/alt統一→時差投稿
広報対応 問い合わせの一元化 固定文・Q&A・窓口明記/SNSは一次情報へ誘導

 

現場で使えるチェック
  • 問題URLに新規で触れていない(リンク・画像再掲なし)
  • 正誤表のタイトル・見出し・altが統一されている
  • SNS・コメントの返信文が定型化され、一次情報へ誘導している

 

再発防止と安全運用の設計

削除依頼が落ち着いた後は、「同じことを起こさない仕組み」を先に整えることが重要です。ポイントは〈ルールの可視化〉〈設定の固定化〉〈記録の一元化〉の3つです。

まず、プロフィールや固定記事にコメント方針(歓迎・禁止・公開基準、一次返信の目安)と通報/ブロックの基準を書面化して掲示します。

 

つぎに、運用設定は“デフォルト”を決めて固定化します(例:コメント承認制ON、外部リンクは自動で保留、リブログ可否は記事単位で判断)。

最後に、通報受付から対応完了までの記録は1本のスプレッドで一元管理し、URL・日時・証拠ファイルの場所・処置内容・再発防止策を最小項目で残します。

これにより、担当者が変わっても同じ品質で対応でき、再申請や法的手続きへの移行もスムーズです。

 

下表は、再発防止の設計要素を「方針・設定・記録」の3層で整理したものです。

整備内容 実務の例
方針 コメント/通報/ブロック基準の明文化 固定記事に〈歓迎/禁止/公開基準〉を掲示
設定 承認制・可否・通知の初期値を固定 承認制ON・通知は重要のみ・リブログは記事ごと
記録 対応履歴の一元管理 「URL/日時/証拠/対応/再発防止」の5列で運用

 

公開前の安全チェック(60秒)
  • コメント承認制・リブログ可否・公開範囲を確認
  • 固定記事に方針・窓口・FAQが掲示されている
  • 新規トラブルの記録テンプレが共有されている

 

通報・ブロック・承認制の実装方法

通報・ブロック・承認制は「被害を広げないための三点セット」です。実装の要は、基準の具体化と“迷わない動線”づくり。

まず承認制はデフォルトONにし、固定記事で〈歓迎する投稿(質問・感想・建設的な指摘)/禁止行為(誹謗中傷・個人情報・宣伝/勧誘)/公開基準〉を明示します。

 

承認キューでは、本文中の固有名・連絡先・攻撃的語をキーワードでハイライトできるチェック表を用意すると判断が均一化します。

通報は、プロフィールに窓口(フォーム/メール)を1本化し、受付→事実確認→証拠保存→方針提示→非公開/ブロック→記録保存の順でテンプレ対応。

 

ブロックは「再発リスク」「悪質性」「文脈の有無」を基準に段階適用し、該当ユーザーの関連コメントも同時に棚卸しします。

大切なのは“対話”と“拡散”を混同しないこと。論点が解決可能な指摘は丁寧に回答し、罵倒や個人攻撃は記録化→非公開/ブロックで淡々と処理します。

 

施策 実装の要点 チェック項目
承認制 初期値ON・基準の掲示・返信テンプレ 歓迎/禁止/公開基準・一次返信24時間目安
通報 窓口一本化・受付番号・証拠固定 URL/日時/画面全体スクショ/影響の要約
ブロック 段階適用・関連投稿の棚卸し 悪質性/再発恐れ/過去履歴の有無

 

やってはいけないこと
  • SNSでの感情的反論(炎上・拡散の燃料)
  • 証拠化前の削除依頼(証跡喪失のリスク)

 

PR表記・権利表示と社内ルール整備

再発防止は“表記の近接”と“ルールの共有”から始まります。PR/アフィリエイトは透明性が最優先。記事冒頭に【PR】や関係性(提供・成果報酬等)を明示し、リンク直前にも再掲して近接させます。

画像は原則自前を使用し、第三者素材はライセンス(商用可否・改変可否)を確認、キャプションに出典と条件を記載。引用は必要最小限・主従関係を守り、本文近くに出典名とリンクを置きます。

 

社内(または個人運用の“自分ルール”)では、〈表記テンプレ〉〈権利確認フロー〉〈不適切投稿の判定基準〉〈通報/ブロック手順〉〈対応ログの保存先〉を1ページにまとめ、更新履歴を残します。

特に複数人運用では、画像や原稿の「OK/NG判断」を担当者に依存させない仕組みが重要です。

 

領域 ルール例 テンプレ例
PR表記 冒頭+リンク直前の二重明示 【PR:成果報酬あり】詳細は公式へ→
画像権利 自前or許諾/出典・条件の明記 出典:◯◯(撮影/◯◯提供)※商用可・改変不可
引用 最小限/主従関係/近接出典 出典:◯◯(URL)/参照:◯◯
対応ログ 1案件1行で統一項目 日付/URL/要件/処置/再発防止

 

運用を強くする3つの型
  • 表記の近接:PR・出典・引用はリンクの“すぐ近く”
  • 判断の可視化:OK/NG基準と過去事例を蓄積
  • 記録の一元化:対応履歴と証拠の保存先を固定

 

  • 【実務ヒント】CTA周りに十分な余白を取り、「何が起きるか」で表現(例:削除依頼の流れを見る→)。誤タップ防止と満足度の両立に有効です。

 

まとめ

削除依頼は〈証拠保存→要件整理→申請→追跡〉の順で進めると失敗が少なくなります。通る条件(規約・法令違反の明示、被害の具体性、本人確認書類)を満たし、URLと時刻を正確に特定。

結果が出ない場合は仮処分や発信者情報開示を検討し、同時に露出抑制と社内ルール整備で再発防止を。まずは今ある証拠のスクショとURL控えから着手しましょう。