アメブロのAmebaPickで禁止事項を知らずに投稿すると、掲載停止や報酬取消のリスクがあります。本記事では、違反10例と回避策、PR表記・比較記載のルール、技術面のNG、複数アカウントの線引きを一次情報ベースで解説していきます。公開前チェックに使える要点もご紹介します。
AmebaPick禁止事項
AmebaPickの運用では、表現・権利・技術・不正行為の各面で「やってはいけないこと」を明確に理解することが大切です。とくに誤認を招く断定表現(効能・効果の断定、No.1表記の根拠欠如)、素材の無断利用(画像・ロゴ・文章の転載)、技術面の禁止(scriptや外部埋め込みによる挙動改変)、不正誘導(自己購入、クリックを強要する文言、誤解を狙ったリンク設計)は避けなければなりません。さらに、医療・美容・金融など規制の強い分野では、客観情報と体験談を混同しない、必要な開示(PR/提供/体験)を明示する、年齢・地域の制限を守るといった基礎も重要です。複数アカウント運用は可能でも、収益の受け取り・管理は一元化し、アカウント間での不自然な相互送客や自己誘導はNGにあたる可能性があります。下の表に、代表的なカテゴリと注意点を整理しました。
| カテゴリ | 代表的なNG | 安全運用の例 |
|---|---|---|
| 表現 | 効果の断定、誇大比較、根拠不明のNo.1 | 体験は主観と明記、比較は基準と出典を併記 |
| 権利 | 画像・ロゴ・文章の無断使用 | 自前素材か許諾素材のみ使用、出典を明示 |
| 技術 | script/iframeの直貼り、改変計測 | 静的リンク・画像で訴求、公式機能で埋め込み |
| 不正 | 自己購入、意図的な誤誘導 | 購入誘導は事実ベース、リンク文言は正確 |
- 断定→客観/主観の区別、根拠の明記
- 素材の権利確認→出典・クレジット表記
- 外部スクリプト等は使わず静的設計
- 自己購入・誤誘導の恐れがないか再確認
公式規約・ヘルプ確認の基本手順
禁止事項は「思い込み」ではなく、公式の規約・ヘルプ・各案件の取り扱い条件で必ず確認します。まず、AmebaのヘルプとAmebaPickの案内ページで、表現・素材・技術・受け取りに関する基本ルールを一読します。次に、紹介予定の案件(ショップ・モール・サービス)のガイドライン(OK/NG表現、画像の扱い、比較やランキングの可否)を確認します。ここで不明点があれば、案件詳細の注意文やFAQを読み、禁止と注意の線引きを把握しましょう。最後に、自分の記事側で「PR/提供/体験」の開示位置、比較の評価軸、出典表記、リンク文言(誤誘導がないか)を点検します。確認は毎回ゼロからではなく、チェックリスト化して使い回すとミスが減ります。案件のルールは改訂されることがあるため、更新日をメモし、定期的に見直す運用が安心です。
【確認の流れ(実務向け)】
- 公式ヘルプ→AmebaPick案内で基本ルールを把握
- 案件ガイドライン→OK/NG・開示・画像規定を確認
- 記事側の体裁→開示位置・比較基準・出典・リンク文言を点検
- PR/提供/体験の表記位置(上部に明確に)
- 比較の評価軸(価格・容量・成分など)と出典
- 画像の権利(自前/許諾/素材サイト)とクレジット
- リンク文言の正確性(誤誘導なし、自己購入なし)
違反時の措置・ペナルティ
禁止事項に抵触すると、記事の掲載停止、リンク無効化、報酬否認、アカウントへの警告・機能制限、重度の場合はアカウント停止や受取の取り消しなど、段階的な措置を受ける可能性があります。軽微な表記ミスであっても、繰り返すと厳格化されやすく、累積で重い対応に発展することもあります。とくに、自己購入や意図的な誤誘導、改変計測のような「不正」に分類される行為は、単発でも重大と判断されやすい点に注意が必要です。措置を受けた場合は、原因箇所を冷静に洗い出し、開示・表現・素材・リンクの4領域で是正し、再発防止の運用(レビュー体制・テンプレ修正・ダブルチェック)までセットで整えることが再開の近道です。
| 状況 | 典型的な措置 | 再開までの流れ |
|---|---|---|
| 表記不備 | 修正依頼、該当記事の一時非表示 | 該当箇所の修正→再確認→公開再開 |
| 素材・権利問題 | 画像/記事の削除、警告 | 素材差し替え・出典追記→再チェック体制の明文化 |
| 不正誘導・自己購入 | 報酬否認、機能制限〜停止 | 導線・文言の是正→再発防止策の提出→段階的再開 |
- 「必ず◯◯」など断定表現→誤認・表示停止のリスク
- 出典不明画像の流用→削除・警告・再発時の重い措置
- クリック誘導の誤解を招く文言→報酬否認の可能性
グレー回避の判断基準と優先順
グレーを避けるには、判断の優先順を決めておくと迷いません。基本は「法令・プラットフォーム規約→案件ガイドライン→一般的な広告表現基準→自社基準」の順で縛りを強く適用します。迷った表現は、断定を避けて事実・条件・出典を添えるだけで安全度が上がります。たとえば「最安」「効果あり」は避け、「◯月時点の価格比較で最も安かった(出典:◯◯)」「私は△△の場面でこう感じた(個人の感想)」のように、条件と主観の区別を明確にします。比較記事では、評価軸(価格・容量・成分など)を先に提示し、同条件での比較に限定すること、ランキングは根拠(調査方法・期間・対象)を併記することが不可欠です。技術面では、外部スクリプトや改変計測は選択肢から外し、静的な画像・表・テキストで構成します。最後に、複数アカウント運用時は受取管理を一元化し、相互誘導や自己購入にならない導線を意識しましょう。
- 断定 → 条件付き表現+出典:「◯◯の条件では〜」
- 体験談 → 主観明示:「私はこう感じた/個人の感想」
- 比較 → 評価軸と期間を明示:「価格・容量で比較(◯月調査)」
- 素材 → 権利明確化:「自前素材/許諾素材+クレジット」
表現と表記の禁止・注意点
AmebaPickを使う記事では、読者が誤解しない表現と、適切な表記(開示・出典・比較条件)が欠かせません。とくに注意したいのは、①効能や効果を断定する言い回し、②根拠のないNo.1・最安表現、③体験談と客観情報の混同、④PR・提供の不明確な表示、⑤比較・ランキングの条件や期間の欠落です。これらは、読者に事実以上の期待を与えたり、広告であることを隠す行為とみなされるおそれがあり、掲載停止や報酬否認のリスクにつながります。安全に運用するには、主観(体験)と客観(仕様・数値・公表情報)を文章上で分け、条件・出典・調査方法を先に示します。PRや提供の有無は記事冒頭で明示し、リンク文言は「公式サイトへ」「販売ページを見る」など事実ベースに統一します。下表は、NGになりやすい表現と安全な言い換えの例です。
| NG表現 | 安全な言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| 必ず痩せる・100%効く | ◯◯の条件では◯◯の傾向が見られました(個人の感想) | 断定を避け、条件と主観を区別 |
| 最安値・No.1(根拠なし) | ◯月時点・対象◯社の中では最も安かった(出典:◯◯) | 期間・対象・出典を明示 |
| 副作用なし・完全無害 | 一般的な注意点は◯◯。気になる方は公式情報をご確認ください | 過度な安心の断定を回避 |
| 今すぐ買って!クリック必須 | 詳細は販売ページをご確認ください | 強要や誤誘導を避ける |
- 主観と客観を分離→体験は「個人の感想」明示
- 根拠が必要な表現→期間・対象・出典を併記
- PR/提供の有無→記事冒頭で明示
- リンク文言→事実ベースで誤誘導なし
効能断定・誤認表現の禁止範囲
効能や結果を保障する断定は避けます。たとえば「絶対に痩せる」「シミが必ず消える」「副作用なし」「最短◯日で治る」などは、個人差や使用条件を無視しており誤認の原因になります。比較でも「業界最安」「圧倒的No.1」と断定しながら根拠がない表現は避けましょう。安全な書き方は、①条件の提示(誰に・どんな使い方で・どの期間)、②主観の明示(私は〜と感じた・個人の感想)、③客観データの分離(仕様・容量・価格・公表情報)、④限界の記載(向き不向き・注意点)の4点です。具体的には、レビューで「保湿力が最強でした」ではなく「乾燥肌・夜のみ使用の条件で、私は高い保湿感を得られました(個人の感想)。成分表示では◯◯が配合されています」と書き分けます。価格に触れる場合も「◯月◯日時点の公式価格/◯◯ショップ価格」と時点を明示し、値動きの可能性に触れておくと誤解を防げます。
【安全な言い換えのヒント】
- 断定→条件+傾向:「◯◯の条件では◯◯の傾向」
- 最上級→比較範囲の限定:「対象◯社・◯月調査で最も◯◯」
- 体験→主観の明示:「私はこう感じた(個人の感想)」
- 必ず・絶対・100%・完全・副作用なし
- 医療効果を示す表現(治る・効く 等)
- No.1・最安(根拠なし)・万人向け
PR表記・提供表示の明示ルール
アフィリエイトリンクや提供を伴う記事は、冒頭で読者に分かる形で開示します。原則として、最初の本文ブロックの直上またはタイトル直下に「本記事にはアフィリエイトリンクを含みます」「商品提供を受けています」などの簡潔な文を置き、以降のレビュー本文と切り分けます。画像キャプションや末尾だけの開示は見落とされやすいため避け、スクロール前に分かる配置が安全です。リンク周りは、文脈に合わせた事実ベースの文言(例:公式サイトへ/販売ページを見る)にし、「今だけ無料」「クリック必須」などの過度な煽りは使いません。CTAは上部・中盤・末尾の3か所に分散し、PR表記との距離を保って視認性を確保します。提供レビューでは、「提供の有無」「試用期間」「撮影条件(室内/屋外)」「編集の有無(色味補正など)」を短く書くと、体験の透明性が高まります。SNS埋め込み等で二次拡散する場合も、開示文が画像だけで隠れないようレイアウトを調整しましょう。
- タイトル直下:本記事にはアフィリエイトリンクを含みます
- レビュー導入直前:商品提供を受けて実機レビューを行いました
- 末尾補足:価格は◯月◯日時点。最新は販売ページをご確認ください
比較・ランキング記載の注意点
比較やランキングは、条件の書き方次第で誤認につながります。まず、比較の「評価軸(価格・容量・成分・サイズ・保証など)」を導入で提示し、同一条件で並べます。価格比較なら税込/送料の扱い、公式/モール価格の区別、取得日を明確にします。ランキングは「調査方法・期間・対象・集計基準」を本文または表の直近に記載し、主観ランキングなのか外部調査なのかを明示します。出典は“名称+参照箇所”まで書くと読者が再確認できます。見出しで「最強」「コスパNo.1」と断定したいときは、本文で前提条件をすぐ示し、同条件での限定評価であることを明らかにします。レビューでは良い点だけでなく弱点や向き不向きも添え、選び方の判断材料を増やします。最後に、比較表やランキング画像は更新のたびに日付を差し替え、古い条件のまま拡散されないように内部リンクで最新版へ誘導すると安全です。
| 要素 | 書き方のコツ | 見落としがちな点 |
|---|---|---|
| 評価軸 | 価格・容量・成分などを導入で列挙 | 税込/送料の扱い・同条件比較の担保 |
| 期間・対象 | ◯月◯日/対象◯社・◯点を明示 | 古い情報のまま再利用→更新日を併記 |
| 出典 | 名称+参照箇所を本文近くに記載 | 出典が遠い位置・リンク切れの放置 |
- 評価軸・期間・対象・出典を直近に記載
- 主観か外部調査かを区別→表現を調整
- 価格は取得日・送料込みの扱いを明示
領域別コンテンツのNG事項
AmebaPickを使う記事は、扱うテーマ(医療・美容、金融、著作権・素材、成人・危険・差別など)ごとに注意すべきNGが異なります。共通する考え方は、読者が誤解しない表現と、権利・安全・年齢への配慮を最優先にすることです。効果や価格の断定、出典不明の素材使用、未成年に不適切な訴求、危険行為の助長、差別や侮辱につながる文言は避けます。さらに、案件ごとのガイドラインやプラットフォームのヘルプを毎回確認し、記事側では開示(PR・提供)と比較の条件、価格の取得日、画像の権利情報を明示します。迷ったときは「法令・規約→案件ルール→一般的広告基準→自ブログ基準」の順で厳しめに判断し、主観と客観を分けて書くと安全です。下表は主要領域ごとのNGと安全策の早見表です。
| 領域 | NG例 | 安全な代替 |
|---|---|---|
| 医療・美容 | 治る・必ず効くの断定/加工ビフォーアフター | 条件+個人の感想/成分・注意点・出典を併記 |
| 金融 | 利回り保証・必ず儲かる・審査通過保証 | リスク・手数料・前提条件を明示/勧誘的表現回避 |
| 著作権・素材 | メーカー画像の無断転載・ロゴ改変 | 自前撮影・許諾素材・素材サイト規約順守+クレジット |
| 成人・危険・差別 | 露骨表現・未成年向け訴求・危険行為の助長 | 年齢配慮の表現/安全喚起/中立・敬意ある言葉遣い |
- 断定は避けて条件・出典・開示を明示
- 画像・ロゴは許諾済みのみ使用→クレジット記載
- 年齢・安全・差別配慮を徹底→不快表現を排除
医療薬機・金融分野の留意事項
医療・美容では、治療や効果を保障する断定は避けます。サプリや化粧品のレビューで「必ず◯◯が治る」「副作用なし」は誤認の原因です。体験談は主観であることを明示し、客観情報(成分・容量・使用条件)と分けて記載します。ビフォーアフター画像は照明・角度・加工で誤解が生じやすいため、撮影条件を簡潔に書くか、数値・仕様中心で説明する方が安全です。価格やキャンペーンは取得日を明示し、変動の可能性にも触れます。金融分野では、元本保証・利回り保証・「誰でも必ず儲かる」などの表現、クレジットやローンで「審査通過を約束」「手数料ゼロ(条件不提示)」は避けます。投資商品やサービスを紹介する場合は、手数料・リスク・想定読者・前提条件(期間・金利・税)を先に書き、勧誘的な断定は使わず、判断材料を淡々と提示します。体験やシミュレーションは一例であること、将来の成果を保証しないことを明確にして、誤認の余地を減らしましょう。
【安全に書くコツ】
- 主観と客観を分離→「私はこう感じた(個人の感想)」
- 条件を先に提示→対象者・期間・使用方法・取得日
- 美容は成分・使用回数・注意点を併記→期待値を適正化
- 金融はリスク・手数料・金利変動の可能性を明示
- 絶対に効く・保証・副作用なし・万人に最適
- 必ず儲かる・元本保証・審査通過を約束
著作権・画像素材の適切な扱い
画像・ロゴ・文章の無断使用は避け、必ず権利関係を確認します。メーカー画像やSNS写真の転用、ロゴの改変、スクリーンショットの過度な転載はトラブルになりやすいです。安全なのは、自前撮影・公式に許諾された素材・利用規約が明確な素材サイトの3択です。素材サイトは「商用可/クレジット表記の要否/二次配布禁止」などの条項を確認し、必要に応じてクレジットを入れます。比較やレビューで外観画像が欲しい場合は、自撮り写真を基本にし、外部素材に頼る場合も製品名や型番などの客観情報で補完しましょう。画像は同一比率でサイズをそろえ、代替テキストを付けると、可読性とアクセシビリティが向上します。引用は必要最小限・出典明記・改変しないを原則に、引用で本文の大半を占めないようバランスを保ちます。表や図解は自作に切り替えると、権利面の不安が大きく減り、独自性も高まります。
| 素材種別 | 扱い方のポイント |
|---|---|
| 自前撮影 | 最も安全。撮影条件を簡記し、色味加工の有無を明示 |
| 公式許諾素材 | 許諾範囲を遵守。ロゴ改変不可、クレジット有無を確認 |
| 素材サイト | 商用可・再配布不可・クレジット要否を確認→規約遵守 |
- 自前撮影→不足分は許諾素材→最後に素材サイト
- 使用前に規約とクレジット要件を確認→記載を徹底
成人・危険・差別表現の禁止項
露骨な性的表現、未成年に不適切な訴求、暴力・自傷や危険行為の助長、差別や侮辱につながる表現は掲載しない方針で運用します。アルコールやタバコ等の年齢制限がある領域を扱う場合は、未成年の閲覧・購入を想起させる文言を避け、節度と健康面の注意喚起を添えます。成人向け商材は露骨な描写や過度な挑発を避け、年齢確認が前提の外部導線に誘導しない構成が安全です。危険行為(無保護の作業、過度なチャレンジ等)を推奨する書き方は避け、必要なら注意喚起を明記します。差別・ハラスメントに該当しうる属性の強調や、蔑称・ステレオタイプの再生産は行わず、敬意と中立性のある言葉遣いに統一します。画像選定でも、年齢や肌の露出、暴力性の高いシーンは避け、公共性・教育的観点から見ても不快感を与えないものを選びます。最終チェックでは、ターゲット以外の読者が見ても不安や不快を感じないかを確認し、曖昧なら表現を一段ソフトに修正します。
- 未成年を想起させる誘導・表現がないか
- 危険行為の助長にならないか→注意喚起を添える
- 属性の蔑称・固定観念の強化表現がないか
技術面と操作の禁止事項
AmebaPickを安全に運用するには、記事の内容だけでなく「技術面のNG」を理解しておくことが重要です。代表的なのは、外部スクリプトの埋め込みや挙動を変える仕掛け、クリックを誤認させるUI、自己購入などの不正操作、そしてクッキーや計測タグの改変です。これらは読者体験の毀損だけでなく、掲載停止・報酬否認・アカウント制限につながるリスクがあります。基本方針は「アメブロの標準機能で完結」「静的要素で表現」「計測は正規の範囲に限定」の3点です。動画や地図はURL貼付の自動カード化を優先し、複雑なウィジェットは避けます。CTAはテキストリンクやボタン風画像で十分に効果を出せるため、強引なポップアップや全画面覆いは使わないのが無難です。リンク文言は事実ベースに統一し、クリックを強要する表現を排除します。最後に、計測用のID共有やCookie操作のような“裏技”は導入しないと決めておくと、運用全体の透明性が保てます。
| 領域 | NGの例 | 安全な代替 |
|---|---|---|
| 埋め込み | scriptやiframeで挙動を改変 | 画像+テキストリンク/自動カード化 |
| 誘導 | 紛らわしいボタン・二重リンク | 「公式サイトへ」等の正確な文言 |
| 計測 | Cookie改変・過剰トラッキング | 正規の解析に限定し設定を明示 |
- 標準機能で完結→外部スクリプトは使わない
- 静的設計→画像・表・テキストで見せる
- 計測は正規タグのみ→改変や併用は避ける
script・iframe等の埋め込み制限
外部スクリプト(script)やiframe、object、embedなどの直貼りは、表示の不安定化や意図しないリダイレクト、過度な追跡を招くため避けます。特に、スクロール追従するバナー、全画面ポップアップ、勝手に音が出る動画、自動遷移するカウントダウンなどはユーザー体験を大きく損ね、離脱やクレームの原因になりやすいです。代替として、レビューの訴求は静的な画像+テキストリンク、比較は表で明確化し、動画や地図はURL貼付の自動カード化を用います。サイズが重い素材は圧縮し、画像の縦横比を統一すると、モバイルでの崩れが減ります。ウィジェットが不可欠な場合でも、読み込みが遅い・広告が勝手に差し替わる・リンク先が不鮮明、といった要素が含まれるなら採用しません。CTAは上部・中盤・末尾の3か所に分散し、視線導線だけでクリックが自然に生まれる構成にします。これにより、技術的な装飾に頼らず、内容の質で成果を伸ばす運用へシフトできます。
- 自動再生・自動遷移→静止画像+説明文へ
- 全画面覆いの案内→本文内のCTAボックスへ
- 追従バナー→見出し直後と末尾の静的リンクへ
不正誘導・自己購入の禁止事項
不正誘導とは、読者が意図しないクリック・購入を誘う設計や文言のことです。具体例として、紛らわしいボタン(閉じると見せかけて外部へ飛ぶ、色や形が同じで行き先が異なる)、二重リンク(同一文言で異なるURLに飛ばす)、クリック強要(「必ずクリック」「今すぐ申込しないと損」)などがあります。これらは報酬否認や記事停止の対象になり得ます。自己購入は、自分や関係者が自分のリンク経由で購入し成果を作る行為で、厳格に禁止と考えてください。グループ内で相互にクリック・購入する“持ち回り”も不正とみなされます。安全運用のコツは、リンク文言を事実ベースに統一し、行き先を明確にすること。ボタンには「公式サイトへ」「販売ページを見る」と記し、近くに注意書きを添えて誤解を防ぎます。レビュー本文では良い点だけでなく注意点も書き、購入判断を読者に委ねます。内部リンクは関連記事への導線に限定し、収益リンクと混在させないレイアウトにすると、透明性が高まります。
- リンク文言は正確に→行き先を明示
- 収益リンクと内部リンクは距離を取る
- 「今だけ」「必ず」等の煽り語を使わない
クッキー改変・不正計測の禁止
アフィリエイト成果はCookieや計測タグに基づいて判定されます。ここを意図的にいじる行為は、重大な違反になり得ます。代表例は、Cookieの書き換え・上書き・強制保存、第三者の計測タグを無断で混在させる、クリックイベントを偽装して発火させる、リダイレクトで計測を二重化する、といった操作です。また、ページ読み込み時に自動で外部ページへ遷移させ、意図せずクリックやセッションを発生させる実装もNGです。安全運用では、公式に認められた解析のみを使い、設定は最小限にとどめます。計測の目的・取得範囲をチーム内で明文化し、タグの設置・変更時はチェックリストで二重確認します。トラブルが起きた場合は、すぐに該当タグを停止し、原因範囲(最近追加したスニペット、リダイレクト設定、A/Bツール等)を切り分けます。成果の判定に疑義があるときは、時系列(公開→クリック→遷移→購入)を整理し、スクリーンショットやログを準備して正規ルートで確認依頼を行うと、復旧がスムーズです。
| NG操作 | 何が問題か | 安全策 |
|---|---|---|
| Cookie書き換え・強制保存 | 成果の恣意的な付け替えに該当 | 正規の計測のみ使用→設定変更は記録 |
| 偽装クリック発火 | 不正誘導・報酬否認の対象 | ユーザー操作のみで発火→テストで確認 |
| 二重リダイレクト | 計測の重複・遷移の誤解を招く | リダイレクトは最小化→行き先を明示 |
- タグ管理は記録・レビュー・承認の三段階
- 変更後は実機テスト→クリック→遷移を録画
- 問題発生時は直ちに停止→原因範囲を切り分け
複数アカウントと受取管理
AmebaPickを安全に活用するうえでは、複数アカウントの運用方針と報酬の受け取り設計を切り分けて考えることが重要です。ブログのテーマごとにアカウントを分ける運用自体は可能ですが、収益の受け取りは原則として一元管理が前提です。具体的には、楽天市場のアイテムは楽天アフィリエイト側で受け取り、それ以外はドットマネーで受け取る設計になります。複数アカウントを並行運用する場合でも、受取口座を分散させず、メインの収益アカウントを1つ決めて運営体制を整えると、記帳・照合作業や期限管理の抜け漏れを防げます。また、アカウント間での過度な相互送客や、収益リンクの押し合いにつながる導線は不正誘導のリスクが高まるため避けましょう。プロフィール・カテゴリ・記事テーマは各アカウントで一貫させ、PR表記や出典の扱いも同じ基準で統一します。
| 運用形態 | 向いている用途 | 受取管理のポイント |
|---|---|---|
| 単一アカウント集中 | 主軸テーマで深掘り | ドットマネー/楽天を月次で照合し失効防止 |
| 複数アカウント併用 | 読者像が明確に異なるテーマ | 収益は1つに集約→他は非収益目的で運用 |
| チーム・共同運用 | 制作と編集が分業 | 権限管理・チェック表でPR表記と期限を統一 |
- メイン収益アカウントを1つ決めて集約
- 楽天(楽天側)/その他(ドットマネー)を月次照合
- 期限・交換・残高はルーチン化して失効防止
ドットマネー一口座の運用前提
報酬受け取りは、基本的に一人ひとつの受取体系で管理する前提で設計すると安全です。とくにドットマネーは残高・交換・期限を一括で扱うため、複数口座にまたがる管理や、名義の異なる受け取り方はトラブルの原因になりやすいです。複数アカウントを運用していても、実務上は「収益化するのはメインの1アカウント」に絞り、他は集客・ブランディング・コミュニティ運用など非収益の役割に分担するのが無難です。運用時は、月末に残高と期限を確認し、5か月目までに交換を済ませるルールを決めると失効リスクを抑えられます。楽天市場アイテムの成果は楽天アフィリエイト側の規定に従い、その他はドットマネーで受領するため、両者の記帳タイミングのズレを家計簿やスプレッドシートで月次照合しましょう。アカウント間での成果の付け替えや、名義や受取先の混在は誤解・否認の元になりやすいため避け、受取情報は常に最新・正確に保つことが大切です。
- 残高の失効→毎月末に期限確認→5か月目までに交換
- 記帳ズレ→楽天/ドットマネーを別シートで管理
- 名義混在→受取先は一元化し変更履歴を残す
複数アカウント運用の線引き基準
複数アカウントを安全に運用する鍵は、「役割の明確化」と「導線の透明性」です。まず、各アカウントの読者像・テーマ・成果指標を決め、収益アカウント以外では収益リンクを原則使わない方針にします。相互送客は、比較・辞書・用語集などの“非収益ページ”を中継にし、いきなり外部の販売ページへ飛ばさない導線にすると誤認を防げます。コンテンツは使い回さず、同一テーマでも切り口・事例・写真を変えて重複を避けます。プロフィールや運営者情報は、矛盾のない範囲で関連性を示し、PR表記・出典・注意書きは各アカウントで同一基準に統一します。レビューでは良い点と注意点を並記し、リンク文言は「公式サイトへ」「販売ページを見る」など事実ベースに限定。内部リンクは関連記事の回遊に留め、収益リンクと混在させないレイアウトにすると、意図しないクリックが減ります。最後に、投稿前のダブルチェック体制(表現・権利・技術の3領域)を設け、ルール違反の芽を事前に摘み取りましょう。
| 線引きの観点 | 実装ルール |
|---|---|
| 役割分担 | 収益=メイン、他=集客・ブランディングに限定 |
| 導線の透明性 | 非収益ページ→収益ページの順で段階的に誘導 |
| 表現基準 | PR表記・出典・注意書きを全アカウントで統一 |
| 重複回避 | 写真・事例・切り口を変えてコピペを避ける |
- 相互リンクは非収益ページ同士で実施
- 収益リンクはメインのみ→混在を避ける
- プロフィールで関係性を明示し透明性を確保
安全運用に役立つ確認チェック
公開前に短時間で確認できるチェックを用意しておくと、違反やトラブルを未然に防げます。まず、受取管理では「今月の楽天・ドットマネーの残高と確定状況」「交換期限までの残り月数」「名義・受取先の最新化」を確認します。次に、複数アカウント運用では「収益リンクがメイン以外に混在していないか」「相互送客は非収益ページを中継しているか」「PR表記・出典・注意書きが見出し直下にあるか」を点検します。技術面では「外部スクリプトや追従バナーを使っていないか」「リンクの行き先が文言と一致しているか」「画像の権利・代替テキストを整備したか」を確認します。最後に、読者視点として「誰に・何を・どう判断してほしい記事か」が冒頭で伝わるかを読み直し、迷いがあれば一段ソフトな表現に置き換えます。これらをテンプレ化し、投稿前のダブルチェックで運用すると、複数アカウントでも安定した成果が出やすくなります。
- 受取:楽天/ドットマネーの残高・期限を確認
- 導線:非収益→収益の順、PR表記は冒頭に明示
- 技術:外部スクリプトなし、リンク文言と行き先が一致
まとめ
禁止事項の要点は、①誤認を招く表現を避ける②権利と開示を徹底する③技術的NGを使わない④受取管理を一元化、の4点です。PR表記・比較基準・出典・画像権利を整え、script/iframe等は用いず、自己購入や不正誘導もしない。本文のチェックをなぞり、公開前に最終確認を行いましょう。
























