アメブロのPVは伸びるのに収入が増えない——原因は「導線」「指標」「表記」のズレにあります。この記事では、PV段階別の目安とEPC、タイトル・見出し・内部リンクの直し方、AmebaPickとPR表記、自社商品の導入、週次のリライト優先度、GSCと統計の見方まで20の実践策を整理。今日から収益に直結する修正点が分かります。
アメブロ収益の仕組みと指標の基礎
アメブロの収益は〈PV(読まれる)→クリック(動く)→CV(申し込む/購入)→確定(入金)〉の直線で考えると把握しやすいです。アクセス数だけ増えても、クリック率(CTR)や成約率(CVR)、1クリック当たり収益(EPC)、1,000PV当たり収益(RPM)が弱いと収入は伸びません。まずは「どの記事がどこで止まるか」を見える化し、タイトル・導入・内部リンク・CTA(誘導)の4点を揃えます。収益源は運用方針に合わせてAmebaPickと自社商品(PDF・講座・相談)を主軸に据え、PR表記や体験の明示を徹底します。数値は増やしすぎず、週次で3つ(PV/CTR/CVR)に絞って確認すると継続できます。下表を基準語彙としてチーム内で統一すると、議論と改善が進みやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PV | 記事の閲覧数。流入源(検索/SNS/内部)で分けて確認 |
| CTR | 記事内リンクのクリック率。導線の目立ちやすさと位置で変動 |
| CVR | クリックから申込/購入に至る割合。オファーの明確さが鍵 |
| EPC | 1クリック当たりの平均収益。単価×確定率の影響が大 |
| RPM | 1,000PV当たりの収益目安。記事群の稼ぐ力を俯瞰 |
アクセス数と収入の関係の把握
PVは入口、収入は出口です。PVが同程度でも、①記事の意図と誘導が一致しているか、②リンクの位置と文言が適切か、③訴求先の内容と読者の期待がズレていないか、で収益は大きく変わります。たとえば「やり方を知りたい」読者には手順→チェックリスト→ダウンロード(PDF)を近接配置、「比較したい」読者には長所短所→条件別の向き不向き→相談CTAの順が自然です。AmebaPickは体験/提供/広告での表記に注意し、自社商品は“得られるもの”を冒頭の一文で言い切るとクリックが伸びます。まずは直近10記事を対象に、本文の前半に1本・中盤に1本・末尾に1本の導線を設け、どの位置が最も反応するかを比べましょう。
- 一致◯◯:検索意図と誘導内容が合うとCTR↑→CVR↑
- 位置◯◯:ファーストビュー直下/中見出し直後/末尾の3点を比較
- 文言◯◯:「何が手に入るか」を先頭に→抽象語より具体語
- 整合◯◯:遷移先の見出しと記事の約束を一致→離脱を抑制
PV段階別の到達目安とEPC基準
PVの伸ばし方と収益の作り方は段階で異なります。初期は記事の「当て勘」を磨き、中期は内部リンクで記事同士を束ね、以後はEPCの高い導線へ流す設計に移行します。PVをただ増やすより、EPCが高い導線に到達させる比率を上げる方が収入の伸びが速い傾向です。段階ごとに“今週やること”を1つだけ決め、翌週の数値で因果を確認します。
- 〜1万PV:タイトル32字・導入140字の型化/内部リンクは親記事へ集約
- 1万〜3万PV:回遊3点セット(前半/中盤/末尾リンク)/見出し直後に箇条書き
- 3万〜10万PV:EPC高い導線へ寄せ替え/ランキング記事→比較記事へ誘導
- 10万PV〜:収益記事の再設計(ボタン位置・文言AB)/PDF・講座の試験販売
収益源の選択と禁止事項の注意点
収益源は運用方針に合わせてAmebaPickと自社コンテンツ(PDF・講座・相談)を主軸にします。AmebaPickはPR/提供/広告の表記を記事冒頭または導線近くに明示し、体験・提供の別やレビューの根拠を簡潔に書き添えます。自社コンテンツは「誰の・どの悩みが・どう変わるか」を1行で示し、目次やサンプルページを付けるとCVRが上がりやすいです。禁止/グレーな表現(過度な確約、紛らわしい比較、非開示の対価提供)は避け、問い合わせ窓口を本文末に固定します。比較記事では仕様・価格・注意点を並記し、恣意的な優劣ではなく「向き不向き」で整理すると信頼が積み上がります。
| 収益源 | 強み | 運用上の注意 |
|---|---|---|
| AmebaPick | 導入が簡単/リンク管理が容易 | PR/提供/広告の表記を明確化/体験の範囲を事実で記述 |
| 自社PDF | 高EPCが狙える/更新が自由 | 目次・サンプル・返金/サポート条件の明示 |
| 講座・相談 | LTVが高い/読者との距離が近い | 提供範囲と免責の明記/予約導線の簡略化 |
目標PVと週次更新本数の決め方
目標は「直近実績+小さな上乗せ」が続けやすいです。いきなり記事量を増やすより、当たりやすい型を磨く方が効率的。まずは検索意図が明確なネタを優先し、週の制作枠を“新規×リライト×内部リンク改修”に配分します。目安として、1〜3万PV帯は新規2・リライト1・回遊改修1、3万PV超は新規1・リライト2・収益導線1の配分が回しやすいです。計測は週次の同じ曜日に固定し、前週差と4週移動平均でブレをならします。直近5記事だけを対象に、タイトル/導入/ボタン位置のどれか1点を変え、翌週のCTR/CVRの変化を確認しましょう。
- 量先行で品質低下→見出し直後の要点と結論先出しを徹底
- 導線の分散→CTAは記事末だけでなく前半/中盤にも1本ずつ
- 計測の迷子→指標はPV/CTR/CVRに限定し、EPCは月次で確認
- PR表記の抜け→体験/提供/広告の別を記事内に必ず記載
アクセス増の戦略
アメブロのアクセス増は〈検索→記事閲覧→回遊〉の流れを短くする設計が要です。まず、狙う読者の「検索語(悩み)」と「読みたい結果(不安の解消・手順の取得・比較の判断)」をタイトルと導入で一致させます。本文は“見出し=質問、直下=答え→根拠→手順”の順にし、途中で回遊導線(関連記事・比較・まとめ)を挿入。内部リンクは親記事へ集約して“軸”を作り、子記事から軸へ戻す往復で滞在時間を伸ばします。画像は要点の図解やビフォーアフターに限定し、目次は長文の離脱を防ぎます。引用は一次情報の要旨を短く示して信頼性を補強。毎週、直近5記事だけに絞って〈タイトル差し替え→見出しの質問化→リンク位置の入替〉を回すと、少ない手数でPVが底上げされます。
- 一致◯◯:タイトル・導入・見出しで“同じ約束”を反復→離脱を抑制
- 回遊◯◯:前半/中盤/末尾の3点に内部リンク→一画面に1リンクを目安
- 速度◯◯:画像は軽量化→最初の読込を高速化
- 計測◯◯:見出し直後リンクのCTR、目次クリック率、滞在時間を週次で確認
タイトル32字の型とNGワード比較
タイトルは「誰向け×得られること×具体語」で32字前後に収めるとクリック率が安定します。抽象語や過度な約束は避け、数字・場所・条件などの“固有情報”を1つ入れると検索結果で差がつきます。語尾は断定しすぎず、“やさしい決め打ち”に留めるのがコツです。以下は良い例とNG語の比較です。
| 区分 | 良い例/型 | NGワード/理由 |
|---|---|---|
| 基本型 | 【誰向け】+【悩み】+【結果】(32字) 例:初心者向けアメブロ見出しの作り方|クリック率を底上げ |
「完全攻略」「絶対」「誰でも稼げる」 過度な約束で離脱・信頼低下 |
| 数字 | 数字+具体語+条件 例:タイトル32字テンプレ8選|失敗しない作り分け |
曖昧な数「数分で」「一瞬で」 根拠不明で満足度低下 |
| 場所/範囲 | 対象や範囲の明示 例:アメブロ内部リンクの基本|前半/中盤/末尾の配置 |
過剰な強調「最強」「神」 過激表現で品質評価が下がる |
| 読者利益 | 結果を先出し 例:画像を軽くするだけでPVと滞在が伸びる理由 |
釣りタイトル「衝撃の」「ヤバい」 内容との乖離で直帰率上昇 |
タイトルは記事公開後も差し替え可です。検索クエリを見て、上位表示の語順に寄せる→クリックが伸びたら固定、と小さく検証しましょう。
見出しと導入リードの改善
見出しは“読者の質問”、導入は“最短の答え”にします。H2の直下は140字前後で「結論→理由→本文で分かること」を一文ずつ。H3は“Yes/Noで答えられる問い”にし、直下で答え→根拠(データ/一次情報の要旨)→次の行動(内部リンク)の順で書くと読みやすさが跳ねます。長い段落は3〜4行で改行し、箇条書きで要点を先出し。導入で“この記事は◯分で読める/何が手に入る”を示すと完読率が上がります。
- 導入◯◯:結論→理由→本文の価値(手順/比較/テンプレ)の順で140字
- 見出し◯◯:質問形(例:内部リンクはどこに置く?)→直下で即答
- 要点◯◯:中見出し直後に3点の箇条→本文で肉付け
- 誘導◯◯:各H3の最後に「次に読むべき1本」への内部リンク
内部リンク三型と回遊導線の整備
内部リンクは「どこからどこへ」を型で決めておくと、作業が速くなりCTRも安定します。三型とは、①前半リンク=用語解説や親記事への誘導、②中盤リンク=比較・実例の深掘り、③末尾リンク=収益記事/まとめ/相談のCTAです。1画面にリンクは1本を基本に、アンカー文は“クリック後に得られるもの”を先に書きます。カテゴリトップやタグ一覧だけに流すのはNG。必ず“答えのある記事”に着地させます。
- 前半:用語解説・親記事へ→読み始めの不安を解消
- 中盤:比較・事例へ→判断材料を補強
- 末尾:収益記事/まとめ/相談へ→次の行動を近接配置
画像・目次・引用ブロックの導入
画像と目次、引用は“読みやすさ”の三種の神器です。画像はビフォーアフターや手順図、結論の図解に限定し、代替テキストで「何が分かる画像か」を短く説明。目次はH2/H3を自動生成して冒頭に置き、“まず答えにジャンプできる”状態を作ります。引用は一次情報(公式・発表・統計など)の要旨を短く抜き出し、本文で意義を説明します。配置は本文の流れを優先し、画像は見出し直後・要点の直前、引用は根拠の提示直後が読みやすい位置です。
| 要素 | 目的 | 実装のコツ |
|---|---|---|
| 画像 | 理解の加速・視線の休憩 | 軽量化・同一比率・代替テキスト→要点の図解を優先 |
| 目次 | 離脱防止・欲しい箇所への直行 | 冒頭配置→見出しを質問形に→章末に“次へ”導線 |
| 引用 | 信頼性の補強・誤解防止 | 要旨のみ短く→本文で意味づけ→出典の扱いを統一 |
画像・目次・引用を“必要な所にだけ”入れることで、ページ速度と読みやすさのバランスが取りやすくなります。
収益化の設計
収益化は〈読む→押す→申し込む/購入→確定〉の各段で“迷い・手間・不安”を取り除く設計が基本です。アメブロでは外部ASPに頼らず、AmebaPickと自社コンテンツ(PDF・講座・相談)を主軸に据え、記事群の役割を「集客記事→比較記事→収益記事」に分けて導線を階段状にします。集客記事では結論先出しと用語解説、比較記事では長所短所と向き不向きの提示、収益記事ではベネフィットの一文とCTAの近接配置が要点です。PR表記は冒頭と導線近くの二重提示を心がけ、体験・提供・広告の別を明確にします。数値面ではクリック率(CTR)と1クリック当たり収益(EPC)を週次で確認し、EPCの高い導線へ寄せ替えます。最終的に、直近5記事に限定して「前半/中盤/末尾」の3点に導線を置き、押され方と確定率の差を見て配置を微調整します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記事の役割 | 集客→比較→収益の三段。各段で答えの粒度とCTAを変える |
| PR表記 | 冒頭とリンク直前で二重表示。体験/提供/広告の別を明示 |
| 導線配置 | 前半=親記事/用語、中盤=比較/事例、末尾=収益CTAを近接 |
| 評価指標 | CTRとEPCを週次で確認→高EPC導線へ寄せ替え |
AmebaPick導入とPR表記の基準
AmebaPickは“読み終わる前に価値が伝わる配置”にすると反応が上がります。リンクは本文前半・中盤・末尾の3点に分散し、アンカー文は「何が手に入るか」を先頭に置きます。PR表記は記事冒頭で「この記事にはPRが含まれます」等の短文を明示し、各導線の近くにも「PR/提供/広告」のいずれかを付記します。体験レビューでは実施時期・使用範囲・注意点を事実で記載し、誇張や確約は避けます。比較では“向き不向き”の観点で整理し、同価格帯や仕様の差を並記。画像は過度な加工を避け、代替テキストで要点を補足します。クリック後の離脱を防ぐため、リンク先の見出しと本文の約束を一致させ、遷移直後に“得られるもの”が見える位置へ誘導します。
- 配置◯◯:前半/中盤/末尾の3点。1画面に1リンクを目安
- 文言◯◯:「◯◯が分かる資料」「◯◯の比較表」など成果物先頭
- 表記◯◯:冒頭+導線近くで二重表示(PR/提供/広告を明確化)
- 整合◯◯:遷移先の見出しと本文の約束を一致→離脱を抑制
自社PDF・講座・相談導線の整備
自社コンテンツは“読者が今ほしい具体物”を提示するとCVRが上がります。PDFならチェックリストやテンプレ、講座なら動画+ワーク、相談なら初回ヒアリングの枠とゴールを明示。導線は記事末だけでなく、本文中の“つまずきポイント”直後に近接配置します。価格は端数より総額を明快に示し、返金/サポートの条件も短文で添えます。フォームは必須最小限、支払い手段は一般的な選択肢を用意し、確認メールで「開始方法・到達ゴール・問い合わせ口」を再掲します。
| オファー | 主な価値 | 導線のコツ |
|---|---|---|
| 見出しテンプレ/内部リンク設計表など即時利用可 | 見本1ページを掲載→ダウンロード直後の案内を明示 | |
| 講座 | 動画+実践ワークで手が動く状態に | 所要時間と成果物を一文で→開始手順を簡潔に |
| 相談 | 個別課題の高速解決/再現性の高い型の提示 | 対象者と除外条件を明記→日程候補を3枠提示 |
クリック率と単価のABチェック
収益を伸ばす近道は“流入を増やす”より“同じ流入でEPCを上げる”ことです。そのために、アンカー文・ボタン位置・価格表現・画像サムネの4点を小さくABします。ABは一度に1要素だけ変え、検証期間は最低1週間、評価はCTRとEPCの両方で行います。アンカー文は「成果物先頭→数値や範囲→不安解消」の順が安定し、ボタンは中見出し直後が押されやすい傾向。価格は税込総額の明示が離脱を抑えます。画像は文字を詰め込みすぎず、結論の図解を1枚に。
- 対象を直近5記事に限定→外乱を最小化
- 1回1要素だけ変更→因果を明確化
- 指標はCTR+EPCの二軸→“押される×確定する”を両立
- 4週移動平均で判断→日次のブレに振り回されない
カテゴリ固定とCTA配置の運用
カテゴリは“面で読まれる地図”です。乱立させず、収益テーマごとに3〜5本の軸カテゴリを作り、各カテゴリの先頭に収益記事を固定表示します。固定記事は結論先出し→比較表→CTAの順で、初見でも迷わない構成にします。各記事のCTAは「前半=親記事/基礎」「中盤=比較/事例」「末尾=収益」の三段で近接配置し、ボタンは文章から1〜2行以内に置きます。関連記事・パンくず・目次を整えると、カテゴリー内の回遊が滑らかになり、収益記事への到達率が上がります。運用は週次で「カテゴリ別到達率」「固定記事のCTR」「末尾CTAのEPC」を確認し、押されない場所は文言・位置・周辺の見出しを入れ替えてテストします。
- 軸カテゴリを3〜5に整理→収益記事を先頭固定
- 固定記事は結論→比較表→CTAの順で一画面に要点を集約
- 前半/中盤/末尾の三段CTAを近接配置→クリック後の不安を解消
- カテゴリ回遊を強化→関連記事・パンくず・目次を統一
- 週次で到達率/CTR/EPCを確認→押されない箇所を入替
記事運用と更新の方針
記事運用は「同じ指標で見て、同じ順序で直す」を毎週繰り返すと安定します。まず編集カレンダーで“役割(集客/比較/収益)”と“更新タイプ(新規/リライト/導線修正)”を割り付け、計測は毎週同じ曜日・同じ時間に固定します。見る数字はPV・CTR・CVR・EPCを基本に、RPMは月次で確認。直す順序は〈タイトル→導入→見出し→内部リンク→CTA〉の一本線にし、1回の見直しでは1要素だけを変更して因果を明確にします。記事は面で効かせる前提で、カテゴリ先頭の“軸記事”に指標を寄せるとリライトの効果が短期で出やすくなります。作業は「直近5本だけ」を対象に回すと、負荷を増やさず継続できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 編集カレンダー | 役割×更新タイプを週ごとに可視化(新規・リライト・導線修正) |
| 計測ルール | 毎週同じ曜日/時間にPV・CTR・CVR・EPCを取得→4週平均で評価 |
| 是正の順序 | タイトル→導入→見出し→内部リンク→CTAの順に一点修正 |
| 対象の範囲 | 直近5本に限定→効果を確認後、横展開で面を拡大 |
週次の数値と課題抽出のチェック
週次では「止まり所」を特定します。検索結果で止まるならタイトルとスニペット、記事冒頭で止まるなら導入140字と最初の見出し、本文で止まるなら中盤の要点可視化、末尾で止まるならCTAの文言と近接配置を見直します。PV・CTR・CVR・EPCの4点を左から右に並べ、前週差と4週平均を同時に見て“異常値”ではなく“傾向”で判断します。計測値は記事の役割別に分け、集客記事ではCTR、比較記事では回遊率、収益記事ではCVRとEPCを主指標に据えるとズレません。
- 検索面◯◯:CTRが低い→タイトル32字と先頭キーワードを調整
- 冒頭面◯◯:離脱が高い→導入を「結論→理由→本文で得られる物」に刷新
- 中盤面◯◯:滞在が浅い→見出し直後に要点箇条+内部リンクを追加
- 末尾面◯◯:CVRが弱い→CTAを本文1〜2行内に近接配置し文言を具体化
リライト優先度の決め方とネタ基準
リライトは「伸び代×収益性×鮮度」で決めます。伸び代は検索20〜50位・CTR低下・表示増のいずれかが出た記事、収益性はEPCの高い導線へ到達しやすい記事、鮮度は情報賞味期限の近いテーマです。作業は“型の差し替え”から始めると早く、タイトルと導入をセットで更新→見出しを質問化→内部リンクを三型(前半/中盤/末尾)で再配置→CTA文言を「成果物先頭」に修正、の順が効率的です。ネタはカテゴリの“穴”を埋める方針で、すでに読まれている軸記事の関連疑問(検索サジェスト・記事内検索語)から派生させると早く当たります。
- 検索20〜50位でCTR低下→タイトル/導入を先に差し替え
- 上位1〜5位で古い→見出し追記と最新画像へ更新
- EPC高い導線に未到達→中盤リンクを“比較/収益”へ寄せ替え
- 軸記事の関連疑問→短文のQ&A型子記事で穴埋め
低品質ページ整理とnoindex注意点
整理の目的は「読者が迷わない情報群」にすることで、単純な削除やnoindex多用は逆効果になりがちです。まず重複・薄い内容・時差で古くなった記事を棚卸しし、役割に応じて〈統合/上書きリライト/維持〉を選択します。noindexは“検索で答えになりにくい恒久的ページ”に限定し、途中経過の企画・重複タグ一覧などに慎重に適用します。内部リンクが多数刺さる記事へ安易にnoindexを付けると回遊が崩れるため、代替着地(親記事や最新まとめ)を先に用意します。
- 棚卸し:重複・薄い・古いを分類→役割と指標を付与
- 対応選択:統合(URL引越先明記)/上書きリライト/維持
- noindex基準:検索で価値が薄い恒久的ページに限定して適用
- 導線維持:noindex前に代替着地へ内部リンクを張り替え
- 再計測:翌週にPV・回遊率・404の有無を確認
高反響導線の共有と再現事例
「なぜ伸びたか」をチームで共有し、別記事で再現できる形に落とし込みます。具体的には、勝ちタイトル・導入140字・見出しの質問形・アンカー文・ボタン位置・到達先の見出し一致、までを一枚フォーマットに記録し、カテゴリごとに“再現カード”として保存します。再現は同テーマの別記事に横展開し、カニバリを避けるため語尾や検索語の粒度をずらします。検証は4週平均で、CTRとEPCの両方が再現できたら標準化します。
| 項目 | 記録内容 | 横展開のコツ |
|---|---|---|
| タイトル/導入 | 32字の型+140字の結論→理由→本文価値 | 検索語の粒度を変えて重複回避 |
| 見出し/リンク | 質問形H3と三型リンク(前半/中盤/末尾) | 到達先の第一見出しとアンカー文を一致 |
| CTA/到達先 | 成果物先頭の文言+近接配置 | 同カテゴリの収益記事へ寄せ替え |
| 指標 | CTR・CVR・EPC・RPM(備考に期間と外部要因) | 4週平均で再現を判定→標準化へ格上げ |
勝ちパターンを“言語化→記録→配布”まで行うと、個人技に依存せず、少ない手数でPVと収益の両方を底上げできます。
計測と収益の評価
「どの記事が、どの入口から、どこで止まり、いくら稼いだか」を同じ物差しで見れば、直す順番がはっきりします。週次ではアメブロのアクセス解析でPVと入口(検索/SNS/ブログ内)を確認し、GSCで検索語・掲載順位・CTRのズレを特定。収益面は記事別のクリック数とEPC(1クリック当たり収益)、CVR(クリック→申込/購入)をセットで把握します。月次では4週移動平均でブレをならし、RPM(1000PV当たり収益)を記事群で横並び比較。改善は〈タイトル→導入→見出し→内部リンク→CTA〉の順に一点だけ変更し、翌週は該当指標のみ再確認します。下表の“共通語彙”にそろえると、チーム内の会話と意思決定が速くなります。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| PV | 記事閲覧数。入口別(検索/SNS/内部)で分解 |
| CTR | 記事内リンクのクリック率。位置と文言で変動 |
| CVR | クリック→申込/購入の成約率。オファーの明確さが鍵 |
| EPC | 収益÷クリック数。単価×確定率の影響が大 |
| RPM | (収益÷PV)×1000。記事群の稼ぐ力を俯瞰 |
GSCとアメブロ統計の要点把握
GSCは「検索での見られ方」を、アメブロ統計は「記事内での読まれ方」を捉える道具です。GSCではクエリ×ページの組み合わせで〈表示回数→CTR→掲載順位〉を確認し、上位表示なのにCTRが低い記事はタイトル32字とスニペットの語順を修正。表示が伸びてCTRも高いのにPVが少ない場合は、内部リンクの入口が弱い可能性が高いです。アメブロ統計では記事別アクセス・アクセス元・時間帯を見て、冒頭の離脱が高い記事は導入140字を「結論→理由→本文で得られる物」の順に刷新。中盤での離脱は見出し直後に要点箇条+内部リンクを近接配置、末尾で止まるときはCTA文言を「成果物先頭」に変更します。
- GSC◯◯:クエリ×ページでCTR低下を特定→タイトル語順を寄せる
- 統計◯◯:時間帯別の山谷→投稿/更新の時刻を合わせる
- 入口◯◯:検索/SNS/内部の比率→弱い入口を1つだけ強化
- 検証◯◯:変更は1要素のみ→翌週に該当指標だけ再確認
EPC・CVR・確定率の横並び比較
収益を押し上げる近道は、同じPVで「押され方(CTR)×確定のしやすさ(CVR・確定率)」を改善することです。まず記事別にクリック数と申込数を集計し、EPC(収益÷クリック数)、CVR(申込÷クリック)、確定率(承認÷申込)を算出して横並びにします。EPCが低いのにCVRは高い→承認率や単価が低い導線の可能性。CVRが低い→誘導文や到達先の約束不一致。確定率が低い→ターゲット不一致や表記の不備が疑われます。数字は週次では傾向、月次で結論を出す運用が安全です。
| 指標 | 算出式(要点) | 主な改善の打ち手 |
|---|---|---|
| EPC | 収益÷クリック数(円/クリック) | 高単価/高承認の導線へ寄せ替え。ボタン位置を中見出し直後へ |
| CVR | 申込/購入÷クリック数 | アンカー文を成果物先頭に変更。到達先の第一見出しと約束一致 |
| 確定率 | 承認件数÷申込件数 | ターゲット条件を本文に明記。PR/提供/広告の表記を統一 |
月次レポートと次月計画テンプレ
月次では“数字・変更・学び”を一枚にまとめます。最初に全体KPI(PV/収益/RPM)を置き、次に記事群ダッシュボードで〈PV→CTR→CVR→EPC〉を左から右に並べ、勝ち記事と課題記事を各3本だけ選定。変更履歴には「いつ/何を/どこに/なぜ」を短文で残し、成果が出た変更は“再現カード”に格上げします。計画は「直近5記事の改善」と「カテゴリの穴埋め」を分け、作業粒度は1回1要素に限定。以下のテンプレに沿えば、担当が変わっても迷いません。
| 項目 | 記載内容 | 運用のコツ |
|---|---|---|
| KPI総括 | PV/収益/RPMと前月差・4週平均 | 外的要因(季節/更新頻度)を備考に |
| 記事ダッシュ | PV→CTR→CVR→EPCの並び | 勝ち/課題を各3本に絞る |
| 変更履歴 | いつ/何を/どこに/なぜ | 効果が出たら“再現カード”化 |
| 次月タスク | 新規/リライト/導線修正の比率 | 1回1要素。担当と期限を明記 |
収益目標と改善サイクルの運用
目標は「PV目標×RPM目標=月間収益」で置くと分解しやすいです。例として、月5万を狙うなら〈目標PV×目標RPM(円/1000PV)〉で逆算し、RPMを引き上げるためにEPCの高い導線へ回遊を寄せます。週次は“止まり所の一点修正”、月次は“再現できた変更の標準化”が役割。四半期ではカテゴリの再編と、収益記事の構成(結論先出し→比較表→CTA近接)を棚卸しします。数値は日次で揺れるため、判断は4週移動平均で。作業は直近5記事に限定し、勝ちパターンを“言語化→記録→横展開”まで行うと、個人技に依存せず収益が伸び続けます。
- 逆算◯◯:収益=PV×RPM→RPM=EPC×CTR×1000/PV
- 週次◯◯:1要素だけ変更→翌週に該当指標で因果確認
- 月次◯◯:再現できた変更を“再現カード”化→標準に格上げ
- 四半期◯◯:カテゴリの整理と収益記事の再設計を実施
まとめ
本質は①指標の共通化(PV・EPC・CVR)②迷わない導線(タイトル→本文→CTA)③適切な収益源とPR表記④週次改善の継続⑤計測の整備です。最初の一歩は、直近5記事のタイトルと導入を刷新→内部リンクを三型で再配置→AmebaPickのPR表記を統一→GSCで離脱箇所を確認。小さな修正の積み重ねが収入を押し上げます。
























