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集客ワークショップの始め方|集め方・当日運び・成約まで12のコツ

はじめての集客ワークショップでも迷わないよう、企画から告知、当日の運び、成約につなげる追客までを12のコツでやさしく整理します。

参加者像の決め方、体験重視のプログラム作り、LPと申込の要点、当日オペとフォローの型まで、今日から使える実務手順をまとめました。

 

目的設計|誰に何を伝えるか

集客ワークショップは「誰に・何を・どの状態まで」届けるかを先に決めるほど成功しやすいです。参加者像があいまいなまま内容を作ると、案内文も告知先もブレて申込率が落ちます。

まずは参加者の現状(例:SNSは運用中だがLP未整備)と、終了後に到達してほしい状態(例:自社向けLP骨子が完成)を短文で定義します。

 

次に、時間・会場・人数・必要機材を“現実的な制約”として並べ、できること・できないことを切り分けます。

最後に、当日のゴールを「作業アウトプット(テンプレ完成・下書き作成)」に置くと、満足度と成約率の両方が上がります。

 

  • 誰に:職種・経験年数・よくある失敗を一文で定義
  • 何を:持ち帰る成果物(LP草案・投稿テンプレなど)を明文化
  • どの状態まで:終了時点の到達点を可視化(例:見出しとCTAまで)

 

最初に書く1行フォーマット
  • 「◯◯な人に、◯時間で、◯◯が作れる状態まで届ける」

 

参加者の像と困りごとの把握

参加者像は「属性」より「行動とつまずき」で描くと、内容がブレません。申込フォームや事前アンケートで、直近の集客チャネル、うまくいかない理由、理想の状態を選択式で集めます。

回答を集計し、似た困りごとを2〜3グループに束ね、各グループに合う具体例と演習素材を用意します。

たとえば「SNSは発信できるが予約につながらない」層には、プロフィール文・リンク一元化・CTA文言の改善を、 「検索流入はあるがLPで離脱する」層には、価格・所要・FAQの近接表示とフォーム分解を扱います。

 

  • 把握の軸:現在の主チャネル/一番のつまずき/目標(来場・予約・単価)
  • 演習の粒度:30分で完成する“穴埋めテンプレ”を基本に

 

注意点|属性で切りすぎない
  • 業種や年齢だけでは設計がぼやける→“現状の行動”で分ける
  • 自由記述のみ→集計が大変→選択式+自由記述の併用

 

グループ 代表困りごとと当日フォーカス
SNS→予約化 リンク分散/導線不一致→プロフィール一文と予約ハブ整備
検索→LP離脱 価格・所要の未表示→ファーストビューの並び替え
再来・紹介弱い 次回提案なし→会計時トークと紹介カードの標準化

 

ゴール指標とテーマの決め方

ゴールは「測れる指標」と「当日つくる成果物」の二本立てにします。

指標は、申込率・到達率(LP到達/クリック)・CVR(送信/到達)・アンケート満足度・次アクション率(面談/資料請求)などから、目的に合うものを3点だけ選びましょう。

テーマ名は“行動が想像できる日本語”にし、「3時間でLPの見出しとCTAを仕上げる」「Instagramのプロフィールと固定投稿を整える」のように、時間と成果物をタイトル内で宣言します。これにより期待値が揃い、当日の満足度が上がります。

 

  • 指標は3つまで(例:申込率・到達率・次アクション率)
  • テーマは“時間×成果物”で命名→期待のズレを防止

 

ゴール設計の型(そのまま使える)
  • 指標:申込率◯%/LP到達率◯%/次アクション率◯%
  • 成果物:LP見出し+価格・所要の一文+CTA文言を完成

 

指標 計測ポイント
申込率 LPでの申込/LP閲覧。期間は募集開始〜前日まで。
到達率 SNSクリック→LP表示。媒体別に比較。
次アクション率 面談・資料請求・個別相談の予約/参加者数。

 

伝える価値と差別ポイント明確化

価値は“参加後にできること”で語り、差別は“他では手に入らない体験”で示します。一般論の講義ではなく、持ち帰れるテンプレ・その場での添削・個別コメントなど、成果直結の要素を前面に出します。

差別ポイントは、講師の経験や事例数ではなく「参加者の作業がどこまで進むか」で表現します。

たとえば「プロフィール文を講師がその場で20字短縮」「LPのファーストビューを全員で添削」「会計時トークの型を2分でロールプレイ」など、具体的な“場の価値”を明記します。告知文・LP・当日の冒頭スライドで同じ文言を繰り返すと、期待値が揃い満足度も上がります。

 

  • 価値=参加後にできること(完成物・実装箇所・次の一歩)
  • 差別=当日しか得られない体験(添削・個別コメント・共同作業)

 

価値・差別の一文テンプレ
  • 価値:「終了時に◯◯が完成し、翌日から公開できます」
  • 差別:「講師と相互添削で、その場で◯◯を2回改善します」

 

コンテンツ設計|体験と教材の作り方

参加者の満足度は「聞く時間」と「手を動かす時間」の配分で大きく変わります。基本は、短い説明→すぐ実践→講師フィードバック→共有の順で一巡させ、同じサイクルを2〜3回繰り返します。

教材は“穴埋め式テンプレ+良い例/悪い例+チェックリスト”の3点セットにすると、初心者でも迷いにくいです。

 

スライドは文字を減らし、演習の指示は別紙(または配布シート)に大きく明記します。成果物はそのまま公開・社内共有できる形式(LP骨子、SNSプロフィール文、CTA文言集、当日用KPI表など)が理想です。

講師側は、質問が集中しやすい箇所に「モデル回答」を用意し、詰まりを予防します。

最後に、提出→講評の流れは時間を圧迫しやすいため、提出はQRフォームで回収し、講評は代表2〜3件+全員向け共通指摘の型にすると、時間内に収まりやすくなります。

 

  • 説明→実践→講評→共有のサイクルを短く反復
  • 教材は穴埋めテンプレ+良い/悪い例+チェックリスト
  • 成果物は「そのまま使える」形式で持ち帰り可能に

 

当日配布の基本セット
  • LP/投稿テンプレ(穴埋め式)
  • 良い例・悪い例のスクリーンショット
  • KPI簡易シート(到達・CVR・次アクション)

 

進行の流れと時間配分の作り方

時間配分は「短い講義→個人作業→講師チェック→共有」を1セット20〜30分で設計すると、集中が切れにくいです。

導入10分で目的とゴール(今日の持ち帰り)を宣言し、続く講義は“やる理由→手順→注意点”の順で最小限に。個人作業は「やることを1枚の指示書で明確化」し、制限時間を可視化します。

講師チェックは“赤入れではなく加点式”を基本にし、加えるべき要素を短文で付箋的に示すと前向きに進みます。最後の共有は、代表者の発表+全員が共通指摘を自分のシートへ転記する形で、学びを自分事化します。

 

フェーズ 目安時間 ねらい/ポイント
導入 10分 ゴール宣言・成果物の見本提示・評価基準の共有
講義 10分 理由→手順→注意点を最短で。用語は平易に。
作業 15分 指示書1枚・制限時間可視化・講師は巡回
講評/共有 10分 代表作の講評+共通指摘を全員が転記
  • 1セット20〜30分×2〜3周で集中維持
  • 講評は加点式→改善点を短文で明示

 

つまずきやすい配分と対処
  • 講義が長すぎる→演習前の説明は“3スライド以内”に限定
  • 講評が冗長→代表2〜3件+共通指摘の配布で時短

 

配布物・演習・デモの準備手順

準備は“逆算型”が失敗しにくいです。まずゴールの成果物(例:LPファーストビュー草案、プロフィール文、CTA文言)を決め、そこから必要な穴埋めテンプレと見本を作ります。

演習は30分で完成できる分量に絞り、入力欄は「結論→理由→数値」の順に並べます。デモは“完成までの手元”を映し、迷いやすい操作は実演で見せます。

 

配布物は印刷+QRの二刀流にして、後日も編集できるようにします。提出回収はフォームで受け、講師はスプレッドシートへ自動集計。これにより、当日中のフィードバックと、後日のフォロー配信(良い例PDF配布)がスムーズです。

 

  • ゴール(完成物)→テンプレ→見本→デモ動画の順で逆算
  • 演習は30分で完成できる分量に限定
  • 提出はフォーム→自動集計→代表作を講評

 

配布物の中身(抜け漏れ防止)
  • 穴埋めテンプレ(LP/投稿/CTA/FAQ)
  • 良い例・悪い例の比較シート
  • 当日用チェックリスト(所要・価格・CTAの近接など)

 

参加費と特典・成約への導線づくり

参加費は「当日の価値(持ち帰り物)+その後の支援」で判断されます。無料〜低額なら“体験重視+次の一歩”を用意し、有料なら“個別アドバイス/添削回数/資料一式”を明確に。

特典は乱発せず、“期限つき・対象明記・申込導線の一元化”が基本です。成約導線は、当日内に“個別相談の仮予約”まで進められる形が効果的です。

会場後方に相談ブース、LPの最下部に相談フォーム、配布物にQRを配置し、どこからでも同じフォームへ進めるようにします。評価はCVRだけでなく、翌週の出席率/相談化率/成約率まで追います。

 

要素 具体例 ポイント
参加費 低額:体験+テンプレ配布/有料:個別添削付き 価格より“何が持ち帰れるか”を明記
特典 期限つきチェックリスト/個別10分相談券 対象・期限・申込先を1枚に集約
導線 会場ポスター・配布資料・スライドのQRを同一URLへ UTM統一で効果を媒体別に確認
  • 当日中に“個別相談の仮予約”まで案内→熱量の高い層を逃さない
  • 特典は3つまで→覚えやすく、運用も軽い

 

やりがちな失敗と回避
  • 割引だけで訴求→値引き依存に→「添削/テンプレ/相談」を中心に
  • リンク分散→申込が迷子→同一URLへ一元化しUTMで識別

 

集める導線|告知と申込の流れ

告知から申込までの流れは「見つける→内容理解→申し込む→確認」の4段で考えると迷いが減ります。

まず、告知に触れた瞬間に〈日時・場所/オンライン・対象者・持ち帰れるもの・参加費〉が一目で分かることが大前提です。

 

次に、すべての告知から同じLP(申込ページ)へ誘導し、価格と所要、残席や締切を上部に表示します。

申込フォームは最小4項目(氏名・メール・希望回・自由記述1つ)から始め、詳細は後日回収に回すと完了率が上がります。

 

SNSやMEO、広告、共催先の投稿文は同じ言い回しで統一し、導線はURLを一本化。UTMで起点を識別すれば、媒体ごとの到達率や申込率を比較できます。

申し込み後は、即時の自動返信メールと、開催前日の再案内で持ち物・接続方法・開始5分前の入室推奨を伝え、当日の離脱を防ぎます。

 

  • 告知は「日時・対象・持ち帰り・費用」を先頭に→判断を即時化
  • リンクはLPに一本化→申込フォームは必須最小で完了率向上
  • 自動返信+前日リマインド→当日の欠席と問合せを削減

 

告知→申込の基本フロー(抜け漏れ防止)
  • 告知文=日時・対象・持ち帰り・費用→申込URL
  • LP=価格・所要・残席・FAQ→フォーム

 

LPと申込フォームの要点

LPは「参加価値を2スクロール以内で伝え、同じ画面に申込ボタン」を置くとCVRが安定します。

上部に〈日時・形式(会場/オンライン)・対象・持ち帰り〉をまとめ、続いてプログラムの流れ(例:講義10分→実践15分→講評10分)を短文で提示。

代表的な受講後アウトプット(LP骨子・投稿テンプレ・CTA文言)を画像つきで見せると、参加後のイメージが湧きます。

 

FAQは「準備物・レベル感・録画有無・領収書・キャンセル」を短文で用意し、価格の近くに配置します。

フォームは必須最小(氏名・メール・参加枠・一言)に限定し、会社名やURL、事前質問は任意に。完了後はカレンダー登録リンクと、当日の接続/会場案内を自動返信で即送付します。

 

位置 置く内容
最上部 日時・形式・対象・持ち帰り・申込ボタン
中段 プログラム流れ・講師紹介・アウトプット例・口コミ
下部 FAQ(準備物/録画/領収書/キャンセル)・再申込ボタン
  • 必須は4項目まで→任意項目は後日ヒアリングで回収
  • 価格・所要・締切は申込ボタンの近くに→判断を加速

 

つまずきやすい点と回避
  • 上部に価格や所要がない→最上部へ移動し迷いを解消
  • フォームが長い→任意化と段階分割で離脱を防止

 

MEO・SNS・広告で広げる告知

広げ方は「接点ごとに役割を固定」すると効率が上がります。MEOは開催地やオンライン会場の「イベント投稿」で日時・所要・申込URLを短文で掲載。

Instagramはフィードでアウトプット例、リールで体験の雰囲気、ストーリーズで空き枠と締切を告知します。X(旧Twitter)は開催1週間前から毎日1本、前日は朝・夕の2回を目安に。

 

広告は少額でも検索「ワークショップ 名称/エリア」や興味関心(Meta)で接点を増やし、LP到達率→申込率で評価します。

すべての投稿・広告のリンクは同じURLに統一し、UTMで媒体別の成果を比較。当日朝は「空き枠」「持ち物」「入室リンク」を短文で再掲し、直前の流入を取り切ります。

 

  • MEO=イベント投稿で「日時・所要・URL」を短文固定
  • Instagram=フィード(成果)/リール(体験)/ストーリーズ(空き枠)
  • 広告=少額で検索+Metaを併用→到達率→申込率で判断

 

投稿テンプレ(末尾は行動を促す)
  • 結論:「◯時間で◯◯が作れます」→日時・形式→申込はこちら
  • 残席:「残り◯名。締切◯日◯時」→持ち物→申込URL

 

共催・コミュニティで一気に拡散

共催は「信頼の借景」と「リーチ拡大」を同時に得られます。

まず、参加者像が重なる団体(商工会・業界コミュニティ・SaaSベンダー)を3〜5候補まで洗い出し、相手の会員にとってのメリット(テンプレ提供・個別相談枠・共同事例化)を一文で提示します。

 

役割分担は、主催=LP・申込管理、共催=メール/コミュニティ告知、当日=冒頭挨拶/事例紹介、事後=レポート共有、のように簡潔に。

告知素材は相手が使いやすいよう、件名・本文・画像・URLを一式で渡します。コミュニティ内ではイベントページ作成とピン留め、開催前週と前日に再告知、当日朝に最終リマインドを依頼。

終了後は参加者の属性・反応・成約に関する要約を共有し、次回の優先枠や共同企画に繋げると継続的に拡散できます。

 

項目 共催の担当 主催の担当
告知 会員メール・コミュニティ掲示 LP作成・申込管理・QA窓口
当日 冒頭挨拶・事例紹介 進行・教材・録画/備品管理
事後 記事/SNSでの報告 アンケ配布・フォロー配信・結果共有
  • 相手のメリットを一文で提示→採用率が上がる
  • 素材一式を渡す→告知スピードが上がる

 

やりがちな共催の失敗と回避
  • 役割が曖昧→担当表を1枚で共有し、締切を明記
  • 素材不足→件名・本文・画像・URLをひとまとめで提供

 

当日の運び|受付から質疑まで

当日は「迷わず入場→スムーズに着席→目的を共有→手を動かす→質問で詰まりを解消→次の行動を案内」の流れを切れ目なくつなぐことが大切です。

まず受付は“30秒完結”を合言葉に、氏名確認→資料受け渡し→座席案内→Wi-Fi/電源/QRの案内までを一本化します。

 

開会直後はゴール(今日の持ち帰り)を一文で宣言し、ルールは最小限に。進行は「短い説明→実践→講師巡回→共有」を1サイクル20〜30分で回すと集中が切れにくいです。

質疑は全体Q&Aだけでなく、付箋/フォームでの随時受付を併用し、共通質問はスライドに追記していきます。

 

時間超過の元は講評の長文化なので、代表作の講評+全員向け共通指摘の配布で圧縮します。

終了5分前には“次の一歩”(個別相談の仮予約・資料DL・アンケ提出)を再掲し、退室後のアクションが自然に進むようにします。

 

  • 受付30秒→座席→開会5分で目的共有→演習→講評→次の一歩
  • 質問は随時受付+全体で共有→同じ質問の重複を防止
  • 講評は代表2〜3件+共通指摘の配布→時間内に収める

 

当日の流れ(基本の型)
  • 受付→開会→導入→実践→講評→休憩→実践→講評→Q&A→クロージング

 

受付・進行・質疑の段取り

受付は“迷子ゼロ・滞留ゼロ”が目標です。会場入口→受付→資料机→着席までの動線を一方通行にし、案内スタッフは「挨拶→氏名確認→QR読み取り→資料手交→座席案内→Wi-Fi/電源案内」を一息で伝えます。

開始5分前になったら、スライドで〈ゴール・タイムスケジュール・休憩・撮影可否・質問の出し方〉を表示。

進行は最初の実践に10分で到達することを重視し、講義は“やる理由→手順→注意点”の3点に限定します。

 

質疑は手挙げだけに頼らず、付箋に質問→講師が壁へ分類、またはフォームに投稿→司会が要約して投影、の二段構えで回します。

被り質問は「同様の質問が複数ありました」の一言でまとめて回答し、回答はスライドに後追い記入。

時間が押したら、質疑は“3問まで全体→残りは休憩中/終了後に個別対応”へ切り替え、密度を落とさず時間厳守を徹底します。

 

場面 司会の一言サンプル 目的
開始時 「今日は◯◯が持ち帰りです。最初の演習は10分後です。」 期待の統一・テンポの宣言
演習直前 「指示書1枚でOKです。制限15分、残り5分で声がけします。」 不安を減らし着手を早める
質疑導入 「付箋またはフォームで投稿ください。被りはまとめて答えます。」 質問の集約と可視化
  • 最初の実践まで10分→集中を早期に作る
  • 質問は付箋/フォームで常時受付→全体で効率回答

 

つまずきやすい点と回避
  • 受付で渋滞→QR読取を2レーン化・資料は手前で手交
  • 質疑が長い→3問で切って個別に回す運用へ切替

 

会場レイアウトと機材チェック

レイアウトは「見える・聞こえる・動ける」を満たすことが基本です。席は島型(2〜4人)かスクール型を選び、通路幅は90cm以上を確保。

島型は講師巡回とペアワークがしやすく、スクール型は投影資料の視認性が高い特長があります。講師の立ち位置は“中央通路を往復”を基本にし、壁面に質問用ボードを設置。

 

機材は投影(HDMI/Type-C/変換)、音声(マイク2本以上・スピーカー)、ネット(有線/予備Wi-Fi)、電源タップ(列に1本)、録画(必要なら固定カメラ)を点検します。

プロジェクタは明るさ3,000lm以上、スクリーンは会場最後列から文字が読めるサイズが目安です。

入室前の10分チェックでは、映像/音声/ネット/クリック動作/録画/配布QRを順に確認。バックアップとして、スライドPDFと配布物をUSBに、投影不可時の“板書代替”も用意します。

 

  • 島型=対話重視/スクール型=視認性重視→目的で選ぶ
  • 通路幅90cm以上→講師巡回・参加者移動がスムーズ
  • 機材は映像→音→ネット→電源→録画の順でチェック

 

機材チェックリスト(直前10分)
  • 映像:解像度/ミラーリング/クリック反応
  • 音声:マイク音量/ハウリング/予備電池
  • ネット:有線優先/予備Wi-Fi/ログイン確認
  • 電源:タップ配布/ガムテ固定で転倒防止

 

配置 置くもの 狙い
入口近く 受付/資料/QR掲示/傘置き 渋滞回避・迷子防止
中央通路 質問ボード/付箋/ペン 質問の見える化・回収効率
後方 個別相談スペース/電源 終了後の行動をその場で促す

 

スタッフ分担とタイムライン

人手配置は「受付×2・司会×1・講師×1・サポート×2」を基本に、参加人数に応じて増減します。役割は事前に一言スクリプトまで決め、当日は“時計担当”を置いて5分刻みで進捗を共有します。

タイムラインは、開場30分前に全員集合→役割最終確認→機材チェック→受付リハーサル→開場の順。

 

実施中は、演習開始5分後と残り5分で声がけ、講評は代表2〜3件で締め、Q&Aは3問を上限に切り替え基準を明確にします。

終了後は“10分撤収→15分で後片付け→30分以内にアンケ回収率/個別相談件数を共有”までをテンプレ化。

 

役割 主なタスク 合図・一言
受付 QR読み取り/資料/座席案内/電源案内 「こちらでQR読み取り→資料→左奥から着席ください」
司会 開会/時間管理/質問拾い/クロージング 「最初の演習は10分後、質問は付箋かフォームで」
講師 講義/巡回/講評/個別相談 「加点式でここを足すと良くなります」
サポート 機材/写真/相談導線/備品補充 「残り5分です。相談ブースは後方です」
  • “時計担当”を明確化→5分刻みで進行のズレを補正
  • 終了後30分以内にKPI速報→熱量が高い内に次へつなぐ

 

よくある運用ミスと対処
  • 役割の重複→誰もやらない→担当表を紙で掲示し、交代時刻も明記
  • 撤収が長引く→タスク分割と終了アナウンスを事前に決定

 

次につなげる|追客と評価

ワークショップの価値は「当日」で終わらせず、翌日以降の行動につなげたときに最大化します。基本は〈即時のお礼→必要資料の受け渡し→個別相談や次回案内→数値の確認と改善〉の流れです。

まず終了直後にアンケートQRを配布し、当日中の回答を促します。翌日午前のフォローメールでは、配布資料やテンプレの再送、代表作の良い例PDF、録画やスライドの閲覧リンク(必要な場合)を一括共有します。

併せて「個別相談の仮予約」「次回テーマの優先案内」の導線を同じ位置に置くと、行動率が上がります。

 

評価は参加満足だけでなく、〈資料ダウンロード率・個別相談化率・次回申込率〉など“次の一歩”で見るのがポイントです。

数字の集計は媒体別・時間帯別・メッセージ別まで分解し、反応が良かった文面や導線の配置を標準化します。

 

  • 終了直後にアンケート→翌日午前にフォロー→翌週に事後レポート
  • 導線は1ページに集約→「資料DL・相談予約・次回申込」を同列で提示

 

当日→翌日→翌週の基本フロー
  • 当日:アンケ回収・代表作講評PDF化
  • 翌日:資料/録画/テンプレ再送+相談導線
  • 翌週:数字の共有と次回優先案内

 

アンケート作成とフォローメール

アンケートは“集計しやすさ”と“次アクションの把握”を両立させます。選択式で〈満足度・難易度・役立ったパート・次に学びたいテーマ〉を押さえ、自由記述は〈改善点・感想・導線の詰まり〉の3問まで。

メールアドレス記入欄は任意にし、後続連絡に同意を得ます。回収は当日中が理想のため、クロージングでQRを投影し、退室前に1分時間を確保します。

 

フォローメールは翌日午前に送付し、「お礼→当日の成果物リンク→代表作の良い例PDF→テンプレ再送→個別相談/次回案内→アンケ再掲」の順に短文で並べます。

件名は「【資料一式】昨日のワークショップお礼と次の一歩」のように“中身が推測できる表現”で開封率を高めます。

配信後は、資料DL率・相談予約率・再申込率を媒体別に計測し、文面やリンク位置のABテストに活かします。

 

項目 設問/文面の例 狙い
満足度 とても満足〜不満の5択 全体品質の把握
次の一歩 資料DL/相談/次回申込 の中から選択 追客優先度の判定
自由記述 改善点/良かった点/導線で詰まった箇所 次回改善の素材
  • QR+1分のその場回答→回収率を最大化
  • フォローは翌日午前→記憶が鮮明なうちに行動化

 

やりがちな失敗と回避
  • 設問が多すぎる→5問以内に絞り、自由記述は3問まで
  • リンク分散→同一ページに「資料DL・相談・申込」を集約

 

商談化・リピートへの導線

“次の行動”は当日〜72時間で大きく変わります。熱が高いうちに、個別相談の仮予約と次回テーマの優先案内を案内します。

会場後方に相談ブースを常設し、配布資料・スライド・フォローメールのすべてに同じ相談フォームURLを掲載。相談は15分枠の“すき間予約”を複数用意し、希望時間を2〜3つ選べるようにします。

 

B2Bの場合は、参加者の役割(決裁/実務)に応じて面談シナリオを変え、必要に応じて評価用資料や社内共有向け要約を提供します。

リピートは“内容の連続性”が鍵です。今回のアウトプットを前提に、翌月は「LPのABテスト結果共有と改善回」や「プロフィール文の実例交換」など、継続参加の理由を提示します。

紹介導線は、参加者向けの紹介テンプレ(転送文+申込URL)と、紹介者/被紹介者双方の小特典を準備すると増えやすいです。

 

  • 相談フォームは全素材で同一URL→計測と管理を一本化
  • 15分のすき間枠→72時間以内の面談率を底上げ

 

追客テンプレ(そのまま転用可)
  • 件名:昨日はありがとうございました|資料一式と相談枠のご案内
  • 本文:資料DL→良い例PDF→相談枠(◯/◯ 13:00, 16:30 他)→次回テーマ案内

 

数字のふり返りと改善ポイント

評価は“満足度だけ”で終わらせず、集客〜当日〜追客の各段で分解して見ます。まず、媒体別のLP到達率・申込率を並べ、告知文とバナーの勝ちパターンを抽出。

次に、当日の回収KPI(アンケ回収率・代表作提出率・時間超過の有無)を確認し、配分や指示書の明確さを見直します。

 

最後に、追客KPI(資料DL率・相談化率・再申込率)を3日/7日/14日で追って、文面・リンク位置・特典の効果を検証します。

改善は1要素ずつ小さく検証し、勝ちパターンを標準化してテンプレへ反映。次回募集では、反応の良かった媒体へ予算を寄せ、勝ち文面を起点に微差のABテストを重ねます。

 

段階 見る指標 改善アクション例
集客 LP到達率・申込率(媒体別) 告知文/画像のAB・配信時間の調整
当日 アンケ回収率・提出率・時間厳守 QR掲示/1分確保・代表作の数を固定
追客 資料DL率・相談化率・再申込率 文面/リンク位置のAB・72時間内の再送
  • “1要素ずつ検証→標準化→テンプレ更新”のループを固定化
  • 前回比でKPIを確認→勝ち筋へ配分を寄せる

 

よくある評価の落とし穴
  • 満足度だけで判断→行動が見えない→到達/申込/相談の実数で評価
  • 同時に多要素変更→原因不明→1要素ずつのABに限定

 

まとめ

集客ワークショップは〈誰に何を伝えるか→体験を設計→集める導線→当日の運び→追客〉の順で進めると成果が安定します。

まずは参加者像とテーマを一文に固定し、LPと申込を一本化。次に、当日の段取り表と役割分担を作り、終了直後のアンケートとフォロー配信までをテンプレ化しましょう。