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ブログ集客×ピンタレストの活用術|保存率・長期流入を伸ばす10のコツ

Pinterestは「画像で探して保存する検索エンジン型SNS」です。保存が増えるほど露出が伸び、ブログへの長期流入が見込めます。

本記事は、保存率と外部クリックを軸に、ボード設計、ピンのテンプレ運用、ピンSEO、リッチピン、季節カレンダー、計測まで10のコツを実務手順で解説。初心者でも今日から整えられます。

 

ピンタレストの仕組みと役割の違い

ピンタレストは「画像で探して保存する検索エンジン型SNS」です。タイムラインの鮮度が重視される一般的なSNSと異なり、ユーザーは将来の行動(購入・制作・旅行・学習など)のためにアイデアを集めて保管します。

保存(ピン)やクリック、滞在などの反応が長期に効きやすく、公開から時間が経っても露出が続く点が特徴です。

 

ブログ集客の観点では、記事の要点を1枚で伝えるビジュアル(タイトル文字+ビジュアル+補足行)を作り、ボード(テーマの棚)で整理し、ピン(投稿)単位で外部リンクに誘導します。

露出の主な入口は、ホームフィード、検索結果、関連ピンです。これらは「誰に届くか」「どの文脈で並ぶか」のルールが少しずつ異なるため、タイトル・説明文・ボード名の語彙をそろえ、記事側の受け皿(見出し・CTA・目次)と矛盾しない導線を整えると成果が安定します。

 

入口 ユーザーの行動・心理 ブログ連携の要点
ホームフィード 関心に近い新規発見をざっと閲覧 強いベネフィット見出し/文字の可読性/ブランド一貫
検索結果 目的語で能動的に検索(例:レシピ 簡単) キーワード一致のタイトル・説明/該当記事への直リンク
関連ピン 保存や閲覧履歴に基づく近縁テーマへ回遊 同系統のシリーズ展開/ボード階層の整合

 

まず押さえる前提
  • アイデアの“保存”が再露出の起点→長期で流入が積み上がる
  • 語彙の統一(ボード名・ピンタイトル・記事見出し)で意図を固定

 

プランニング需要と閲覧行動の特徴

ピンタレストの閲覧は「今すぐ読む」より「あとで役立てる」前提で保存されやすい傾向があります。ユーザーは目的に近いキーワードで検索し、縦長比率(2:3など)のビジュアルで一覧比較し、役立つと感じたら保存→後日クリックの順で動きます。

季節や行事は早期に検索が伸びやすく(例:春の入学・夏の旅行・年末の大掃除)、記事側も先んじて用意しておくと保存からの波及が長く続きます。

 

保存されるピンの共通点は、ベネフィットが画像内の短文で即読できること、被写体・色・余白で要点が埋もれないこと、説明文に次の行動が明記されていることです。

クリックされるピンは、タイトルと画像テキストと記事見出しの言葉が一致し、遷移先の最上部で“画像内の約束”がすぐに確認できる構成になっています。

 

段階 ユーザー心理 有効なピン内容
発見 目的に合う案を短時間で比較したい 大きな見出し/要点の箇条書き/ビフォーアフター
保存 あとで見返す価値があるか判断 用途・対象・所要時間・費用感の一言明記
再訪・実行 具体的に試したい・買いたい 手順・チェックリスト・リンクの近接配置

 

よくあるつまずき
  • 装飾過多で文字が読めない→色の対比と余白を優先
  • 保存はされるがクリックが少ない→説明文と記事冒頭の言葉を一致

 

Google検索との役割分担と相乗

Googleはテキスト中心の「問題解決」や網羅的情報に強く、ピンタレストは「視覚で比較・発想」する場面に強みがあります。

ブログ集客では、検索意図に沿う記事をGoogle向けに整えつつ、要点をピン化して視覚的に提示し、保存→再訪→記事熟読という経路を意図的に作ると相乗が生まれます。

役割分担の基本は、記事側で詳しい根拠・比較・FAQを提示し、ピン側ではベネフィットの要約と“行動の入口”を見える化することです。

 

語彙の一貫性(キーワード/カテゴリ名/シリーズ名)を保ち、記事のアイキャッチとピンのデザインを近づけると、指名・再訪が増えやすくなります。

計測面では、UTMでピンタレスト流入を明確にし、保存数・外部クリック・記事CVRを同一期間で比較します。

 

強み 連携の要点
Google 網羅性・権威性・テキスト検索 構造化・内部リンク・FAQ整備で深く答える
Pinterest 視覚比較・保存・長期露出 要点を画像の短文で提示/CTAとリンクを近接

 

保存から再配信までの循環設計

成果を伸ばすには「保存→関連露出→再訪→転換」の循環を意識した設計が重要です。まず、シリーズ化したボードを作り(例:初心者向け/チェックリスト/季節特集)、各記事に対応するピンを複数の切り口で用意します。

公開直後は初動データを見て、タイトル先頭語・画像内テキスト・色の対比を差し替え、保存率と外部クリックが高い型を特定します。

保存が増えたピンは関連面に広がりやすいため、同テーマの派生(色違い・レイアウト違い・事例差し替え)を追加し、ボード内で隣接配置します。

 

季節テーマは早めの再ピンが効果的で、前年の勝ちピンを小変更して再活用すると露出の波を取りやすくなります。

記事側はピンの約束と同じ見出しを冒頭に置き、目次・FAQ・CTAを近接させ、完了までの距離を短縮します。

【循環の手順(例)】

  1. 記事公開と同時に要点別のピンを作成(2〜3案)
  2. 初動の保存率・外部クリックを確認し、勝ち案をテンプレ化
  3. 派生ピンを追加してボードを拡張、季節前に再ピン
  4. 記事側の見出し・CTA・FAQをピンの言葉に合わせて微調整

 

シグナル 意味する課題 改善アクション
保存率は高いがクリック低い 約束と遷移先の不一致/リンク位置が遠い 説明文・記事冒頭の言葉を一致/リンクを上部へ
保存率が低い 即時の価値提示不足/可読性不足 画像内テキストを短文化/色の対比・余白を調整

 

運用のコツ
  • 「勝ちピンの言葉・構図・色」をメモ化して次作に転用
  • 再ピンは季節の1〜2ヶ月手前から。前年の勝ち案を小変更で再活用

 

成果逆算|保存率と外部クリック

ピンタレストでブログ流入を増やすには、「保存で広がり、外部クリックで連れてくる」という二段構えで考えると設計が楽になります。

まずは保存率(保存÷インプレッション)で長期露出の土台を作り、外部クリック率(外部クリック÷インプレッション)で実際の訪問を生みます。

 

保存は“あとで実行したい”サインのため、季節・用途・手順が一目で分かる短文と視認性(余白・コントラスト)が重要です。

外部クリックは「約束と言葉の一致」が決め手です。ピン画像内の文言、ピンタイトル、説明文、遷移先記事の見出しが同じ語彙でそろっているほど、クリック後の離脱が減ります。

 

設計は〈目標CV→必要クリック→必要インプレッション〉の順に逆算します。例えば、記事CVRが3%なら、CV100件に必要な外部クリックは約3,334件です。

外部クリック率が1%想定なら、必要インプレッションは約33.3万となり、これをピンの本数×到達で配分します。

 

指標 意味 設計・改善の着眼点
保存率 「後で使う」意向の強さ 用途・所要時間・対象を画像内に短文で明記/余白・対比で可読性
外部クリック率 ブログへの誘導効率 画像内テキスト=記事見出しの一致/リンク位置は説明冒頭
外部クリック数 実流入の合計 勝ちテンプレへの集中、派生ピンの追加、季節前倒し

 

逆算の並び順(迷ったらこれ)
  • 目標CV(記事側)→必要クリック(CV÷CVR)→必要インプレッション(クリック÷外部CTR)
  • 語彙を統一(ピン画像・タイトル・説明・記事見出し)→離脱を抑制

 

指標の定義と目安値の置き方

指標は定義を固定するほどブレが減ります。保存率は「保存数÷インプレッション」、外部クリック率は「外部クリック数÷インプレッション」、ピンクリック率は「ピン拡大などのクリック数÷インプレッション」と置きます。

評価は単体の数値でなく、同一期間・同一カテゴリ・同一テンプレで比較するのが基本です。

 

目安値は業種やテーマで差が大きいため、まず直近30日・主要ボード・テンプレごとに中央値を取り、その±を観察します。

保存率が中央値より高いのに外部クリック率が低い場合は「遷移先との言葉の不一致」「説明文のリンク位置が下過ぎる」ことが多く、逆に保存率が低い場合は「画像内テキストの冗長」「対比不足」「用途・対象・所要時間の明記欠如」が原因になりがちです。

 

項目 運用ルールと見方
保存率 用途・対象・所要時間を画像内に一言で。季節・行事は前倒しで再ピン
外部クリック率 説明文の先頭に主リンク+ベネフィット文/記事のH1と同語で一致
比較の単位 同一テンプレ・同一ボードで週次比較。勝ち型を特定して横展開

 

誤読を防ぐチェック
  • 保存率高・外部CTR低→遷移先の冒頭とピン文言を合わせる/リンクを上部へ
  • 保存率低→画像内文字を短文化、対比・余白を強化、用途の明記

 

目標から逆算するピン数と型設計

逆算は「CV目標→必要クリック→必要インプレッション→必要ピン数」という順で行います。例として、記事CVR3%、月CV目標100の場合、必要クリックは約3,334。外部クリック率を1%と仮置きすると、必要インプレッションは約33.3万です。

1本あたりの平均インプレッションが3,000なら、今月必要な“到達に寄与するピン”は約111本となり、既存ピンの差し替え・再ピン・新規ピンの組み合わせで達成を目指します。

 

実務では、テンプレを3型(例:手順型/比較型/チェックリスト型)にして、同一テーマを角度違いで量産し、保存率・外部CTRの高い型へ比重を寄せます。

ステップ 計算・判断 設計のポイント
CV目標 例:100件 記事のCVRを月次で更新(フォームやLP改善の影響を反映)
必要クリック CV÷CVR=3,334 クリックの質を担保(記事と同語、リンク上部、FAQ近接)
必要表示 クリック÷外部CTR 外部CTRはテンプレ別の実績値を使用
必要ピン数 必要表示÷1ピン平均表示 新規:差し替え:再ピンの比率を8:1:1などで仮置き→週次で調整

 

【型設計のコツ】

  • 手順型:番号付きの短文+所要時間/「保存して実行」が起きやすい
  • 比較型:表現を左右対比にし、用途別の結論を明記
  • チェックリスト型:点検用の箇条書きで「保存の動機」を強化

 

記事側CVと最短ルートの設計

外部クリックをCVにつなぐには、記事側の最短ルートが鍵です。ピンで約束した言葉を記事のH1・導入・H2冒頭に再掲し、ファーストビューに要約と主要CTAを配置します。

目次の最上段に「この手順だけ読む」「比較だけ読む」のショートカットを置くと、スマホでも迷いにくくなります。

 

CTAは文中(関連箇所の章末)と記事末の二層構えにし、文言は“行動+得”(例:無料診断で最適プランが分かる)で統一します。

フォームは必須最小限、入力補助とエラー表示の近接、所要時間の明記で完了率が上がります。さらに、FAQ・事例・価格といった安心材料をCTAの近くに置き、内部リンクは「比較→FAQ→CTA」の順で回遊できるようにします。

 

場所 設計の要点 狙う指標
ファーストビュー ピンと同語の結論・要約・主要CTA/リンクは上部 直帰低下・到達→CTAクリック率
章末 要約→関連リンク→小さめCTAの近接配置 内部リンクCTR・章末CTAクリック率
フォーム 1画面1目的/必須最小限/所要時間表示 送信率・完了率・離脱率

 

最短ルートのチェックリスト
  • 画像内テキスト=H1=導入の言葉が一致している
  • 主要リンクは説明文の先頭と記事の最上部に配置してある
  • FAQ・事例・価格をCTAの近くに置き、迷いを減らしている

 

デザイン運用|テンプレと検証

ピンタレストの成果は「見せ方を標準化して、数値で磨く」運用で伸びます。はじめにテンプレートを用意し、同じ構図と言葉で量産できる状態を作ります。

次に、保存率と外部クリック率を週次で確認し、勝ちパターンへ差し替えや派生を寄せます。テンプレはCanvaで共通パーツ(ロゴ/ブランドカラー/CTAリボン/余白)を固定し、可変パーツ(タイトル文/サブコピー/写真)だけ差し替えられる設計が効率的です。

 

画像内の言葉は記事の見出しと同語にし、遷移後の冒頭で同じ言い回しを再提示すると離脱が減ります。

検証は一度に1要素(主語・色の対比・レイアウト・CTA文言など)に絞り、同一ボード・同期間で比較します。季節テーマは1〜2ヶ月早く公開し、前年の“勝ちピン”を小変更で再利用すると初動が安定します。

要素 運用ルール 検証ポイント
レイアウト 縦長比率・太見出し・広い余白を固定 左右対比/上下積みのどちらが保存率に効くか
文言 主キーワード+ベネフィットを前半に 主語(誰向け)を入れた方が外部CTRが上がるか
色/写真 ブランドカラーと高コントラスト 背景を淡色にした場合の可読性と保存率

 

成果を安定させる基本
  • テンプレの固定・可変を分ける→量産と検証が楽になる
  • ピンの言葉=記事の見出し=CTA文言→遷移後の迷いをゼロに

 

Canvaテンプレ三型と使い分け

量と検証の両立には「三型テンプレ」の運用が効果的です。手順型・比較型・チェックリスト型の3つを用意し、テーマに応じて使い分けます。

手順型は「やり方」を求める検索に強く、番号付きの短文で進行を示すと保存されやすいです。

 

比較型は「どっち?」の迷いを解く構図が有効で、左右にA/Bを配置し、用途別の結論を太字で明示します。

チェックリスト型は「抜け漏れ防止」に価値があり、点検シーンでの保存が増えます。いずれも上部に主見出し、中央に視覚素材、下部に補足とCTAという三段構成を保つと、表示面が変わっても意味が崩れません。

 

向いているテーマ レイアウトと文言のコツ
手順型 「始め方」「設定」「作り方」 上:結論/中:写真+番号付き短文/下:所要時間とCTA(保存して実行)
比較型 「違い」「選び方」「vs」 左右対比でA/B、中央に用途別の一言結論、下部に詳しい比較へリンク
チェックリスト型 「準備物」「確認事項」「NG回避」 チェックボックス形式、項目は5つ前後に圧縮、最後に“価格/所要時間”を一言

 

【使い分けの目安】

  • 保存率を優先したい→チェックリスト型(あとで使う動機が強い)
  • 外部クリックを伸ばしたい→比較型(結論=記事の比較表へ)
  • 回遊を増やしたい→手順型(章リンクと相性が良い)

 

縦長比率と文字階層・色コントラスト

一覧面で読みやすくするには、縦長比率と文字階層、色の対比をそろえることが重要です。一般的に2:3相当(例:1000×1500px)などの縦長が扱いやすく、文字は3階層(主見出し/補足/注記)に限定します。

主見出しは太く大きく、1行で価値が伝わる長さにし、補足は名詞を並べず動詞で約束を語ると理解が速くなります。

 

色は背景を淡色、文字を濃色にしてコントラストを高め、写真を使う場合は文字の背面に半透明の帯を敷いて可読性を確保します。

余白は“文字の四辺に指一本分”を目安に均等配置し、詰め込みを避けます。フォントは見出しと本文で最大2種類までにし、斜体や装飾は最小限にします。

 

要素 設計ルール チェックポイント
比率 縦長(2:3)を基本に統一 一覧で主見出しが途中で切れないか
文字階層 主見出し・補足・注記の3階層まで 主見出し1行/補足は短文/注記は最下部に小さく
コントラスト 背景淡色×文字濃色+帯で可読性確保 縮小表示でも判読できるか(50〜70%表示で確認)

 

つまずきやすいデザインNG
  • 写真の上に細い文字だけ→半透明帯でコントラストを確保
  • 要素の詰め込み→余白を増やし、項目は5つ前後に圧縮

 

タイトル・説明文・キーワード設計

ピンに書く言葉は、検索面と関連面の両方で意味が通るように設計します。タイトルは「主要キーワード+ベネフィット+用途」の順に置き、前半に重要語を寄せます。

説明文は1〜2文で対象と得られる結果を明確にし、冒頭にブログの主要リンクを置くと外部クリックが安定します。

 

キーワードは無理な羅列ではなく、自然な文章の中で同義語や関連語(手順/比較/費用/期間など)を散らし、ボード名・記事のH1・ピンの主見出しで語彙を統一します。

これにより、保存後の再露出時にも“同じテーマ”として認識されやすくなります。

 

要素 書き方ルール 例(ブログ集客×ピンタレスト)
タイトル 主語と得を前半に/数字で具体化 初心者向けのピン設計|保存率が上がる3つの型
説明文 対象・結果・行動の順/冒頭にリンク 【詳しい手順は記事で】保存と外部クリックを増やす型を解説
キーワード 関連語を自然に配置/羅列は避ける 保存率/外部クリック/手順/比較/チェックリスト

 

【実務チェック】

  • ピンの主見出し=記事H1=目次の最上段が同じ語か
  • 説明文の冒頭に主要リンクがあり、UTMで識別できるか
  • ボード名・カテゴリ名・シリーズ名の語彙が統一されているか

 

言葉設計のコツ
  • “誰向け+何ができる”を先に言う→保存とクリックの両立
  • 関連語は文章に溶かす→不自然な羅列は避ける

 

検索最適化|ピンSEOとボード構造

ピンタレストで露出を増やす近道は、「検索で見つかる言葉」と「整理された棚(ボード構造)」を揃えることです。ユーザーは目的語で検索し、一覧で視覚的に比較してから保存します。

この流れに合わせ、ピンのタイトル・説明文・画像内テキスト・リンク先の記事見出しを同じ語彙で統一すると、検索意図とのズレが減り、保存率と外部クリックの両方が安定します。

 

ボードは“テーマの棚”です。大きすぎる分類(例:ブログ全般)では関連性が弱まり、逆に細かすぎると更新が止まりやすいので、「大カテゴリ→施策別→用途・レベル別」の三層程度にとどめ、各ボードに最低でも数十枚を追加できる見込みがあるかを基準に設計します。

記事側はカテゴリ名・H1・目次の語彙をボード名と合わせ、シリーズ記事は同じ装丁のピンで束ねます。

計測ではボード別・テンプレ別に保存率と外部クリック率の中央値を出し、週次で高い棚へ投稿比率を寄せると、長期の到達が積み上がります。

 

要素 役割 設計ポイント
ピン 検索面・関連面での発見 主語+得を前半/画像内テキストは短文/記事見出しと同語
ボード 関連性の束ね・再露出の土台 三層までの階層/更新見込みのある粒度/説明文に主要語
記事側 受け皿と整合 H1・目次・カテゴリをボード名と一致/CTAは上部に配置

 

まず整える3点
  • 語彙の統一(ピンタイトル・画像内テキスト・記事H1)
  • 三層までのボード設計(大→施策→用途/レベル)
  • ボード別に保存率・外部CTRの中央値を把握

 

キーワード選定とボード名の設計

キーワードは「読者が入力する言葉」を起点に選びます。まず、記事のカテゴリと実際の検索語を並べ、目的別にグループ化します(例:基礎の学習/手順の実行/比較・選び方/テンプレート)。

次に、ボード名は“検索されやすい自然語”で付けます。造語や内輪の呼び名よりも、初心者が使う言い回しを優先すると発見されやすくなります。

 

説明文には主要語を1〜2回だけ自然に入れ、用途・対象・成果を一言で補います。ピンのタイトルは「主要語+得+用途」を前半に寄せ、説明文は対象・得・行動(詳しくは記事へ)を1〜2文でまとめます。

ボードの粒度は、投稿計画と両立できるかが基準です。更新が途切れるほど細分化しない、一方で「何でも入る大分類」も避け、20〜50枚を定期的に入れられるテーマ幅を目安にします。

【ボード設計の目安】

  • 大カテゴリ:ブログ集客/SNS集客/コンテンツ設計
  • 施策別:ピンタレスト運用/SEO記事の書き方/内部リンク
  • 用途・レベル:初心者向け手順/チェックリスト/比較・選び方

 

項目 良い例 避けたい例
ボード名 ピンタレストでブログ集客のやり方 Pin運用まとめ(造語・意図が曖昧)
説明文 初心者向けの保存率アップ術とテンプレ配布 キーワード羅列のみ(不自然で読みにくい)
ピンタイトル 保存率が上がる3つの型|初心者向け手順 保存率UP!最強!だけ(対象・用途が不明)

 

つまずきやすいポイント
  • 社内用語のボード名→初心者の検索語で言い換える
  • 説明文の羅列→自然文で用途・対象・成果を一言

 

ALT・ファイル名・リンクの整合

視認性の高い画像でも、メタ情報がちぐはぐだと検索面で埋もれがちです。ALT(代替テキスト)は画像の内容とベネフィットを短文で記述し、主要語を無理なく含めます。

ファイル名は英数字とハイフンで意味が伝わる形にし(例:pinterest-blog-traffic-checklist.png)、日付や連番だけの名前は避けます。

 

リンクは記事の該当セクションに直接飛ばすのが理想で、目次アンカーとの組み合わせで“最短ルート”を作れます。

説明文の先頭に主要リンクを置き、UTMで媒体・ボード・テンプレを識別すると、保存率と外部クリック率をボード単位、テンプレ単位で比較できます。

画像内テキスト・ALT・タイトル・説明・リンク先H1が同じ語彙で揃っているほど、クリック後の離脱が減り、評価が安定します。

 

要素 書き方・設定のポイント チェック項目
ALT 画像の内容+得を短文で(例:保存率が上がる3つの型) 主要語が自然に含まれているか/羅列になっていないか
ファイル名 英数字+ハイフンで意味化(例:blog-pinterest-template.jpg) 無意味なIMG_連番や日本語スペースを避けたか
リンク 該当セクションへ直リンク+UTM付与 説明文の先頭に主要リンク/記事H1と同語で一致

 

整合チェックリスト
  • 画像内テキスト=ALT=ピンタイトル=記事H1の語彙が一致
  • 説明文の冒頭リンクが最短で該当セクションに到達

 

リッチピンと構造化データ連携

リッチピンは、ブログ側のメタ情報をピンタレストに反映し、カードの情報量と信頼性を高める仕組みです。

記事のタイトル・説明・アイコンなどが自動で取り込まれるため、ピンと記事の言葉がそろいやすく、保存後の再露出でも“同じテーマ”として扱われやすくなります。

 

ブログ側では、ページタイトルとメタディスクリプションを自然文で整え、構造化データ(記事・FAQ・HowToなど)を適切に付与します。

価格や在庫、レビューのような要素は商材ページで特に有効です。ピンタレスト側ではドメイン認証と連携設定を済ませ、プレビューで反映内容を確認します。

運用面では、リッチピン対応の記事を優先的にピン化し、反映後のタイトル・説明と画像内テキストの一致を再確認します。

 

連携要素 ブログ側の準備 効果・運用のポイント
記事情報 タイトル・メタ説明の自然文/構造化データ(Article等) ピンの自動補完で語彙が一致→離脱抑制・保存率安定
FAQ/HowTo 見出しと手順を明確化/構造化データ付与 手順系ピンと相性が良く、再訪・保存が伸びやすい
商品情報 価格・在庫・レビューを最新化 購入導線の明確化→外部クリックからCVへつながりやすい

 

【実務ヒント】

  • ドメイン認証後、反映プレビューでタイトル/説明を確認し、ピン画像の文言と合わせる
  • リッチピン対象ページを優先ピン化し、保存率・外部CTRを通常ピンと比較

 

避けたい設定ミス
  • 記事側メタが抽象的で、ピンの約束とズレる
  • 構造化データの不整合(警告放置)で反映が不安定

 

カレンダー運用|季節と再利用

ピンタレストは「先に保存して、時期が来たら実行する」行動が多いため、季節テーマは公開の早さが成果を左右します。

年間カレンダーを作り、1〜2ヶ月前倒しでピンを仕込み、前年の勝ちピンを小変更して再利用する流れを標準化すると、保存の波を取りこぼしにくくなります。

 

ブログ側も同時に更新し、タイトルや見出しをピンの言葉と一致させることが重要です。

さらに、保存率が高い型(チェックリストや比較)を季節特集へ展開し、シリーズ用のボードで束ねると、関連面での再露出が増えて長期流入が積み上がります。

 

下表のように「準備開始の目安」「訴求の切り口」「再利用の方法」を定義しておくと、運用がぶれません。

月/行事 準備開始の目安・切り口 再利用・差し替えアイデア
3〜4月 新生活 1〜2月に公開/チェックリスト・初期費用・時短術 価格更新、最新写真差し替え、所要時間の追記
7〜8月 夏休み 5〜6月に公開/持ち物・旅行計画・暑さ対策 地域名追加、色味を夏配色へ、比較表を最新版に
10〜12月 行事/年末 8〜10月に公開/ハロウィン・ブラックフライデー・掃除 割引や日付を更新、ビフォーアフター画像を刷新

 

年間運用の基本ルール
  • 季節の1〜2ヶ月前に初版を公開し、反応を見て差し替え
  • 前年の勝ちピンを小変更で再掲し、シリーズで束ねる

 

季節テーマは早めの仕込みが鍵

季節テーマは検索と保存が先行しやすく、早い仕込みほど露出の母数が増えます。

たとえば「入学準備・新生活」は1〜2月から、「夏休みの計画・暑さ対策」は5〜6月から、「ハロウィン・年末掃除・セール攻略」は8〜10月からの先出しが効果的です。

 

初版では、画像内テキストに〈対象・用途・所要時間〉を一言で明記し、説明文の冒頭に主要リンクを置いて外部クリックの距離を短くします。

公開後は保存率を見ながら、色のコントラストや見出し語の先頭を差し替え、早い段階で勝ち案へ寄せます。

 

ブログ側は季節のFAQとチェックリストを追加し、CTAの近くに「今やるべきこと」を短文で提示すると、クリック後の離脱が減ります。

【前倒し計画の作り方】

  • 四半期ごとにテーマを決定(新生活・夏・行事・年末)
  • 公開の2週間前にピンを3案準備(手順型・比較型・チェックリスト型)
  • 公開直後に保存率・外部クリック率を日次で確認し、勝ち案へ統一

 

伸びたピンの派生・差し替え戦略

伸びたピンは「派生」と「差し替え」でさらなる到達を狙います。派生は、同テーマを別配色・別写真・別切り口(初心者向け/時短/費用)で増やし、ボード内で隣接配置して関連面の露出を広げる方法です。

差し替えは、主見出しの先頭語、色の対比、CTA帯の位置など単一要素を変えて再掲載し、保存率と外部クリック率の改善を狙います。

 

どちらも一度に複数を変えず、同一期間・同一ボードで比較するのがコツです。派生や差し替えを行う際は、記事側の更新(価格・所要時間・画像の刷新)も同時に実施し、ピンの約束と本文の一致を保ちます。

【実務ステップ】

  1. 勝ちピンの要素を記録(主語・構図・色・文言)
  2. 単一要素を変えた差し替え案を1〜2本作成
  3. 角度違いの派生(初心者/比較/チェックリスト)を追加
  4. 週次で保存率・外部クリック率を比較し、勝ち型へ集中投下

 

症状 考えられる原因 派生/差し替えの例
保存は高いがクリック低い 遷移先の冒頭文と言葉が不一致/リンク位置が遠い 説明文冒頭にリンク、記事H1をピンの主見出しと同語に
保存が伸びない 可読性不足/価値の即時提示が弱い 背景を淡色化、主見出しの短文化、ベネフィットを前半に

 

他媒体と画像素材の相互活用

制作コストを抑えて成果を伸ばすには、画像素材の相互活用が有効です。

Canvaのテンプレを共通土台にし、ピンタレスト用(縦長2:3)を基準として、ブログのアイキャッチ、Instagramのフィード・ストーリーズ、YouTubeのサムネイルへ派生させます。

文章は媒体ごとの役割に合わせて最小限の調整に留め、語彙は共通化します。たとえば、ピンの主見出し=記事H1=Instagramの1枚目テキストとし、CTAの言い回しも統一すると、再訪や指名検索が増えやすくなります。

 

計測はUTMで媒体・ボード・テンプレを判別し、同一期間で外部クリックと記事CVRを比較します。メール配信やXでは、ピン画像を要点図解として再利用し、詳細は記事リンクに任せると、クリックの集中が作れます。

相互活用チェックリスト
  • 主見出し・色・CTA文言が媒体間で統一されている
  • ピン比率の原稿から各媒体へ派生(アイキャッチ・IG・YouTube)
  • UTMとリンク位置を媒体別に固定し、比較可能な状態にする

 

まとめ

Pinterest活用は、目的設定(増やしたいCV)→指標(保存率・外部クリック)→設計(ボード/テンプレ/ピンSEO)→導線(記事側の最短ルート)→運用(季節×再利用)→計測(UTM・イベント)の順で安定します。

次の一歩は、Canvaで3種テンプレを用意し、主力記事を5本ピン化。週次で保存率とクリックを確認し、差し替えと派生で改善を回しましょう。