Ameba OwndはアメブロIDさえあれば最短3分で無料サイトを開設でき、豊富なテンプレートとSNS連携で初日から集客・販売が狙えます。
本記事では無料版の機能と制限、有料プランとの違い、アクセス成長に合わせた移行判断のコツ、そして無料枠だけで成果を出す集客・収益化テクニックを解説。コストを抑えつつ売上を伸ばすサイト運営の全体像がわかり、すぐ行動に移せます。
目次
Ameba Owndを無料で始めるメリットと基本機能

Ameba Owndのベーシックプランは登録も利用も0円。アメブロIDでログインすれば最短3分でスマホ対応サイトを公開でき、デザインテンプレートやSNS連携も最初から備わっています。
画像総容量は500 MB、ページは3枚までという制限があるものの、最大10サイトまで作成できるため複数ジャンルのテスト運用に最適です。BASEと連携すればネットショップも無料で開設でき、ECへの拡張性も確保されています。
【主なメリット】
- 初期費用ゼロでサイト・ブログ・ECを一元管理
- SNS・Google Analytics連携で集客データを簡単取得
- テンプレートは約40種※でデザイン切り替えもワンクリック
- 複数サイトを作成できるのでA/Bテストや用途分けが可能
※テンプレート数は公式発表がないため複数ブログの平均値を記載(変動の可能性あり)。
項目 | 無料プラン | プレミアム |
---|---|---|
ページ数 | 3ページまで | 無制限 |
画像容量 | 500 MB | 無制限 |
独自ドメイン | 不可 | 可 |
広告表示 | あり | 非表示 |
- まずはコストゼロでサイト運営を試したい
- イベント用など少ページ構成で十分
- 広告付きでもSNS流入が中心で影響が小さい
テンプレート数・容量など無料枠の仕様をチェック
無料プランで使えるテンプレートは公式サイトに随時追加されており、2025年時点で約40種類。ギャラリー系・ブログ系・ショップ系など目的別にカテゴライズされ、色やフォントをクリック操作で変更できます。
画像ストレージは500 MBまでなので、高解像度写真や動画サムネを多用する場合は容量不足に注意が必要です。
ページ数は3枚ですが、固定ページとブログ記事は別カウントのため、〈トップ/サービス紹介/お問い合わせ〉+ブログ一覧という小規模構成なら十分運用できます。独自ドメイン・広告非表示・ページ無制限といった拡張はプレミアムプラン(月額960円または年額9,600円)で開放されます。
【無料枠で確認したい数値】
- テンプレート:約40種(随時追加)
- 総画像容量:500 MB/サイト
- ページ上限:3ページ/サイト(ブログ記事は除外で無制限)
- サイト作成数:10サイト/アカウント
- ページ数を超えると自動で非公開化される
- 広告やOwndロゴは外せず、ブランドサイトには不向き
- 独自ドメインが使えないためSEO評価を移管しづらい
ブログ/ECサイトを無料で公開する初期設定手順
Ameba Owndは管理画面が極めてシンプルなので、初心者でも10〜15分あればブログまたはECサイトを公開できます。以下は無料プランでの代表的な流れです。
【サイト開設の流れ】
- 公式トップで〈無料で始める〉をクリックし、Ameba IDでログイン
- 「サイトを作成」→ジャンル(ブログ/ギャラリー/ショップなど)とテンプレートを選択
- サイト名・サブドメイン・説明文を入力して〈作成〉を実行
- ダッシュボード左メニュー〈ページ編集〉から固定ページ・ブログ記事を追加
- SEO設定でタイトル・メタディスクリプション・OG画像を登録
- SNS設定を開き、X(旧Twitter)やInstagramと連携
ECを運営する場合はBASE連携ボタンを押し、BASE側でショップ開設→商品登録→Owndに戻って〈アイテムを同期〉を行います。決済や配送設定はすべてBASE側で完結するため、Owndではデザインとコンテンツ更新に集中できます。
- favicon・OG画像を設定しブランディング統一
- Google Analytics・Search Console連携で計測基盤を構築
- テンプレートカラーをブランドカラーに合わせる
- スマホ表示をプレビューして操作性を確認
これらの手順を終えれば、広告表示や独自ドメイン制限はあるものの、無料だけで集客と販売を同時にスタートできます。
無料版とプレミアム(有料)版を徹底比較

Ameba Owndには「完全無料で試せるベーシックプラン」と「月960円で制限を外せるプレミアムプラン」の2 択があります。無料版はページ3 枚・画像500 MB・広告表示あり――という枠内であれば、ブログ・ギャラリー・小規模ECをゼロコストで始められるのが最大の利点です。
一方プレミアム版はページ・画像容量が無制限になり、独自ドメインやSSLが利用できるうえ、PC/スマホ両方の広告が完全に消えるため離脱率が下がり、CV向上を狙えます。
またフッターの「Powered by Ownd」ロゴも非表示にできるのでブランドサイトとしての統一感が損なわれません。加えて、404ページのカスタム・リダイレクト設定・サイト全体のパスワード保護など上級者向け機能も解放されるため、規模拡大を見据えた長期運用ならプレミアム一択といえます。
無料でテスト→アクセスや売上が伸びた段階で有料へシームレスに移行できるのが、Ameba Owndの分かりやすい成長ステップです。
比較項目 | 無料版 | プレミアム版 |
---|---|---|
ページ数 | 3枚まで | 無制限 |
画像容量 | 500 MB | 無制限 |
広告表示 | あり | なし |
独自ドメイン | 不可 | 可(SSL自動設定) |
Owndロゴ | 固定表示 | 非表示可 |
月額料金 | 0 円 | 960 円(年払9,600 円) |
- 広告表示とページ上限がネックになるかどうかが判断基準
- 独自ドメイン取得でSEOとブランドを育てたいなら早期にプレミアムへ
- 成長段階ごとに「無料→月払い→年払い」と移行するとコスト最適化しやすい
広告非表示・ページ数無制限など有料限定機能
プレミアム版でまず実感できるのは「広告が一切表示されないクリーンなデザイン」です。ユーザーの視線を自社コンテンツに集中させられ、外部バナーによる回遊阻害やブランド毀損の心配がなくなります。
また、ページ制限がなくなることで、サービスLPや事例紹介、FAQ、採用ページなどを必要なタイミングで追加でき、サイト構造をSEOキーワードごとに最適化することが可能です。
画像容量も無制限になるため、製品写真や高解像度の作品ポートフォリオを容量を気にせずアップロードでき、視覚訴求力が格段に上がります。
独自ドメインはワンクリックでSSL化されるので、常時HTTPSによる検索順位の優位性と安全性を同時に確保。さらにフッターロゴ非表示やパスワード保護付き公開など、企業サイトや会員限定コンテンツ運営に欠かせない機能が揃い、BASE連携ショップでも商品数を増やしても追加料金なしで運用できます。
【有料限定機能の主なメリット】
- 広告非表示でブランドイメージを保ちCVRを向上
- ページ・画像が無制限→大型サイトやLP量産が可能
- 独自ドメイン+SSLでSEO評価と信頼感を獲得
- フッターのOwndロゴを消してサイトデザインを統一
- 404カスタムやリダイレクト設定でユーザビリティ改善
- サイト全体パスワード機能で限定公開イベントも実現
- テンプレートデザイン自体は無料版と共通で追加はない
- 複数サイトを有料化する場合は数×960 円が必要
- BASE連携の販売手数料など外部サービスの料金は別途発生
月額960円ほか料金プランと支払い方法の詳細
プレミアム版の料金体系は月払い960 円と年払い9,600 円の2種類。年払いを選ぶと実質2 か月分(1,920 円)割引となるため、半年以上の運用を想定するなら年払いがお得です。
支払いは主要クレジットカード(VISA・Master・JCB・AMEX・Diners)のみ対応です。申込日が更新日となり、月払いは毎月同日に自動課金、年払いは1 年後同日に課金される仕組みです。
プレミアムプランは自動更新型で、更新を知らせるメール通知は行われません。プラン変更や解約を予定している場合は、管理画面から期日までに手続きする必要があります。解約手続きもダッシュボードからワンクリックで即時反映。
領収書はPDFでダウンロードでき、適格請求書(インボイス)番号も明記されているため法人利用でも安心です。なお、支払い直後にサイトは即時アップグレードされるため、作業を中断せずに広告非表示や独自ドメイン設定へ移行できます。
【支払い・運用のポイント】
- 長期運用なら年払いで約17%コスト削減
- 解約はダッシュボードから即時可能、データは保持
- 請求名義は「CyberAgent」で明細管理が容易
- 領収書PDFは経理・確定申告に活用しやすい
プラン | 税込価格 | 用途イメージ |
---|---|---|
月払い | 960 円/月 | キャンペーン用、短期テスト、まずは有料機能を試したい場合 |
年払い | 9,600 円/年 | 長期運営、コーポレートサイト、本格的なEC・メディア運営 |
- アクセスや収益が月1,000 円を超えたらプレミアムへ移行して広告を外すと回収しやすい
- まず月払いで検証し、半年続くと判断した時点で年払いへ切替が無駄を防ぐ
- 複数サイトを育てる場合は利益順や優先度に応じて有料化の順番を決める
無料から有料へ移行するベストタイミング

無料のベーシックプランで運用を始めた直後は、コストゼロでサイトを公開できる喜びが大きいものの、アクセスや売上が伸びるにつれて「広告が目立って離脱が増える」「ページ制限で新メニューを追加できない」といった壁に直面しやすくなります。
こうした制限が成長スピードを鈍らせる前にプレミアムへ切り替えれば、広告非表示でブランディングを高め、無制限ページで情報を網羅できるためSEO評価も加速します。
特に独自ドメインを取得したい場合や、Google広告・アフィリエイトで月1,000円以上の収益が立ち始めた段階なら、月960円の投資は十分に回収可能です。
さらに画像容量無制限になることで高画質写真や動画活用の幅も広がり、ユーザー体験が向上します。移行の遅れは機会損失に直結するため、アクセス指標と収益ラインを定期チェックし、早めの決断を行いましょう。
アクセス増加・収益ラインを判断基準にする方法
無料から有料へ切り替えるタイミングは「数値」で明確にすると迷いません。基本の目安は月間PVが5,000〜10,000を超えた段階、もしくは広告収益・商品利益が月1,000円に達した時点です。
広告単価が低いジャンルでも無料版の広告枠が邪魔をし始め、クリック率や滞在時間に悪影響が出ることが多いためです。
【チェックすべき主要KPI】
- 月間PV:5,000〜10,000以上
- 直帰率:60%超で悪化傾向
- 平均ページ滞在時間:1分未満の場合は広告表示が阻害要因の可能性
- 広告・物販利益:月1,000円以上
- 画像容量残:300 MB以下、ページ残:1枚以下
状況 | 推奨アクション |
---|---|
PV 1,000未満 | 無料のまま改善点をA/Bテストし基盤を固める |
PV 5,000〜10,000 売上が微増 |
有料へ移行し広告を非表示→CVR向上を図る |
PV 10,000以上 売上安定 |
年払いに切り替えコストを17%削減 |
- 「広告1クリック単価×月クリック数」を必ず試算
- 独自ドメイン取得費用も含めた回収期間を計算
- サイト規模が拡大する前に移行すれば工数も最小
- 写真ギャラリーが容量上限で圧縮画質になっている
- 追加したいページが3枚制限で公開できない
- 広告が競合リンクを表示し離脱している
SEO・データを引き継ぐ安全な移行フロー
有料プランへアップグレードする際は、既存データを保持しつつSEO評価を落とさないよう段取りを組むことが重要です。
以下のフローに従えば、表示停止やリダイレクト漏れを防ぎながらスムーズに移行できます。
【移行前の準備】
- サイトバックアップ:ダッシュボードのエクスポート機能で全ページHTMLを保存
- アクセス計測:Google Analytics・Search Consoleの最新データを確認
- 独自ドメイン取得:移行直前にDNS設定を事前準備
【アップグレード手順】
- ダッシュボード〈プラン〉→〈プレミアムを申し込む〉で決済
- 決済完了後すぐに広告が非表示になることを確認
- 独自ドメインを設定し、自動SSL化が完了するまで待機(数分〜数時間)
- 旧サブドメインに301リダイレクトが自動設定されているかチェック
【移行後の確認項目】
- Search Consoleでドメインプロパティを追加しサイトマップを再送信
- Analyticsでリファラースパム除外と元ドメイン→新ドメインのアノテーションを追加
- 内部リンクや画像パスが新ドメインに置換されているか目視確認
- キャッシュクリア後にデザイン崩れや表示速度低下がないかモバイルでテスト
- 301リダイレクトを必ず確認し、302やメタリフレッシュになっていないかチェック
- Search Consoleで「アドレス変更ツール」は不要、リダイレクトだけで評価は伝達
- ドメイン変更後1〜2週間はクロール頻度が上がるためサーバー速度に余裕を持つ
- ネームサーバーの反映遅延で一時的にアクセス不可になる場合がある→告知で対応
- SSLエラーが出た際は証明書再発行を管理画面で再実行
- 独自ドメインメールを使う場合はMXレコード設定を先に済ませる
無料プランを最大活用する集客・収益化テクニック

Ameba Owndの無料プランでも、機能を組み合わせれば広告費ゼロでアクセスと売上を伸ばせます。要点は「外部流入を増やす導線づくり」と「サイト内での回遊・購買率を高める仕掛け」の両輪を回すことです。
SNSと検索エンジンから人を呼び込み、テンプレート編集やBASE連携など標準機能だけで収益ポイントを用意すれば、小規模サイトでも黒字化が可能です。
画像容量とページ上限の制約はありますが、圧縮ツールや記事整理で運用負荷を抑えれば、無料のまま月数万円規模まで到達した事例も珍しくありません。以下では無料ユーザーでもすぐ実践できる施策を具体的に解説します。
SNS連携とSEO設定でアクセスを伸ばすコツ
無料プランの集客軸は「SNS拡散」と「基本SEO」の二本立てです。まずSNS連携で各記事のシェアボタンを有効化し、公開と同時にX(旧Twitter)・Instagram・Facebookへ自動投稿することで初動アクセスを底上げできます。
特にInstagramではストーリーズに記事リンクを貼るとクリック率が高い傾向があるため、アイキャッチ画像は縦長比率でも用意しましょう。
SEO面では〈サイト設定〉→〈SEO〉でタイトル・メタディスクリプション・OG画像を必ず入力し、検索結果とSNSカードのクリック率を高めます。
【推奨設定チェックリスト】
- タイトル:キーワード+ベネフィットで32文字以内
- メタディスクリプション:120文字前後で要約と行動喚起
- OG画像:1200 × 630 px、中央にテキスト配置
- URLスラッグ:半角英数字・短めに統一
施策 | 期待できる効果 |
---|---|
自動SNS投稿 | フォロワー経由の初動アクセスと拡散を獲得 |
OG画像最適化 | シェア時のCTR向上、ブランド認知強化 |
内部リンク整理 | 回遊率向上、検索エンジンのクロール効率UP |
- 投稿時間はフォロワーが最もアクティブな夜20時台に集中
- ハッシュタグは主要キーワード+関連タグ3〜5個を固定
- 週1回はアクセスレポートを確認し、成果の高い記事を再シェア
無料機能だけで売上を作るEC運用実践例
Ownd無料プランでもBASE連携を活用すれば、追加コストなしでネットショップを開設できます。実際、小規模ハンドメイド作家が〈作品紹介ページ+ブログ記事〉でPVを集め、BASEの商品ページへ誘導して月3〜5万円を売り上げたケースがあります。
ポイントは「コンテンツと商品を同じテーマで紐付ける」こと。たとえばハーブティー専門ブログなら、レシピ記事内にBASEのハーブティー商品リンクを挿入し、読者が作り方を読んだ直後に購入できる導線を用意します。
【無料EC運用フロー】
- BASE側でショップを開設し商品登録(写真5枚・説明文・送料設定)
- OwndダッシュボードでBASE連携をON→商品を自動同期
- 商品リストをブログ記事や固定ページにブロック挿入
- クーポンやレビュー投稿をSNSで告知し再訪誘導
- ブログ記事末尾に「関連アイテム」セクションを設置
- BASEの期間限定クーポンコードをCTAボタンに明記
- 購入者レビューをテキスト+画像で再利用し信頼性アップ
施策 | 具体的手順 | 期待効果 |
---|---|---|
商品バナー設置 | 記事本文に横幅100%のCTA画像を配置 | 視認性向上でクリック率アップ |
アップセル導線 | カートページに関連商品をBASE側で設定 | 平均注文単価の増加 |
メルマガ連携 | BASEメールマガジンでリピート告知 | 再購入率向上 |
- 無料プランは商品画像も500 MB総容量に含まれるため圧縮必須
- BASE側の決済手数料3.6%+40円は別途発生
- 在庫管理はBASE、コンテンツ更新はOwndと役割分担を忘れない
このように、無料プランでもSNSとSEOで流入を増やし、BASE連携をフル活用すれば初期費用ゼロで収益化まで到達できます。制限を逆手に取り「最小構成で高効率」を追求することが、低リスク運用の近道です。
まとめ
Ameba Owndは初期費ゼロで高機能サイトを持ち、集客から商品販売まで一気に展開できます。無料枠の仕様を把握し、アクセス拡大や収益目標に達した時点で有料プランへ移行すれば広告非表示や独自ドメインでSEO効果も強化可能。
SNS連携と内部SEOの最適化を徹底すれば無料でも収益化は十分実現できます。本記事のステップを実践し、低リスクで自分だけの収益サイトを育てましょう。