「アメブロでGoogleアドセンスを貼れたら収益が伸びるのでは?」──そう考えているなら要注意です。アメブロは規約上アドセンス非対応で、独自ドメインや有料プランでも解除されません。
本記事では、利用制限の理由を整理しつつ、公式アフィリエイト「Ameba Pick」やPRタイアップで月収を伸ばす実践策、どうしてもアドセンスを使いたい場合の安全な選択肢まで網羅。無駄な審査申請や設定トラブルを避け、最短ルートで収益最大化を目指しましょう。
目次
アメブロでGoogleアドセンスが使えない理由と制限

アメブロはユーザーが自由に広告タグを挿入できる一般的なブログサービスとは異なり、収益化手段を「Ameba Pick」や公式バナーに限定することでブランドイメージとユーザー体験を守っています。
具体的には、記事本文やカスタムHTMLエリアにJavaScriptベースの広告コード(Googleアドセンスを含む)を貼り付けようとしても、投稿時に自動で無効化または削除される仕組みです。
これはスクリプトによるページ表示崩れやマルウェア混入を防ぐための全社ポリシーで、個別解除はできません。また、アドセンスはCookieを用いて行動ターゲティング広告を配信しますが、アメブロではプラットフォーム外のトラッキングを最小化する方針を取っているため、プライバシー保護の観点からも許可されていません。
その結果、初心者でも安全に記事公開できる一方、アドセンスによるクリック課金収益は選択肢から外れる点を理解しておきましょう。
項目 | アメブロの仕様 |
---|---|
外部広告タグ | JavaScript・iframeとも自動無効化 |
独自カスタム | CSSのみ可、スクリプトは不可 |
公式広告 | Ameba Pick・公式バナー・タイアップ |
- スクリプト制御で表示崩れや脆弱性を防止
- プライバシー保護とターゲティング規制の強化
- 広告品質を統一しユーザー体験を維持
アメブロ利用規約と広告タグ挿入制限の仕組み
外部の広告タグやアフィリエイト用スクリプトの挿入は、Ameba 利用規約およびヘルプに掲載された『禁止タグ一覧』で禁止されています(script・iframe 等)。
実際の運用では、記事投稿エディタにスクリプトやiframeを含むコードを貼り付けて保存しようとすると、保存ボタンを押した瞬間にフィルタリングエンジンが作動し、該当タグをサニタイズ(無害化)または完全削除します。
このフィルタリングは公開後も定期的に走査されるため、仮にタグが通ったとしても数分〜数時間で無効化される設計です。さらに、外部ドメインへのリダイレクトが含まれるHTMLも同様にブロック対象となり、悪意あるサイトへ誘導するリスクを根本から排除しています。
これにより、ユーザーは複雑なセキュリティ設定を意識せず安全に記事を更新できる一方、Googleアドセンスのようなスクリプト広告は技術的にも契約的にも使用不可という結論になります。
- エディタ保存時→XSSフィルタがスクリプトを自動除去
- 公開後→定期クローラが広告タグを再スキャン
- リダイレクト判定→外部URLへ即時遷移は警告・削除対象
- 広告はAmeba Pickか公式タイアップのみ利用
- 画像リンクでも外部ASP誘導は避ける
- プライバシーポリシーはAmeba共通ページに準拠
独自ドメイン移行や有料プランでも非対応の現状
一部ユーザーは「独自ドメインに切り替えればアドセンスが貼れるのでは」と考えがちですが、現時点でアメブロの独自ドメインオプションや広告非表示プランでも外部広告タグは許可されていません。
独自ドメイン設定はURL表記の自由度やブランディングを高めるための機能であり、HTML編集権限を拡張するものではないためです。有料プランで表示されるAmeba側の広告が外れるだけで、ユーザー独自のスクリプト広告を挿入する権限は追加されません。
また、独自ドメイン設定時でもコンテンツはAmebaサーバー上でホスティングされ続けるため、サーバー側の挿入制限ロジックが引き続き適用されます。
もしどうしてもアドセンスを使いたい場合は、サブドメインやサブディレクトリでWordPressを別途構築し、そこにアドセンスを設置する方法が現実的ですが、その場合はドメイン分散によるSEO評価の分割や運営コスト増大を考慮する必要があります。
プラン | 広告表示 | 外部タグ可否 |
---|---|---|
無料プラン | Ameba広告あり | 外部タグ不可 |
広告非表示プラン | Ameba広告なし | 外部タグ不可 |
独自ドメイン | URL自由設定 | 外部タグ不可 |
- アドセンス利用権限は付与されない
- Amebaサーバーでホスティングされる仕様は変わらない
- ドメイン管理費とSSL更新費が別途発生
アメブロで広告収益化する公式ルート

アメブロでは外部広告タグを利用できない代わりに、初心者でも安全かつ手軽に収益化できる公式ルートが整備されています。代表的なのは物販アフィリエイト機能「Ameba Pick」、記事上下に配置できる公式バナー・ネイティブ広告、そして企業と直接契約して執筆するタイアップ記事の三つです。
これらはすべて運営が品質を管理しているため、審査落ちやガイドライン違反のリスクが低く、広告反映もボタン操作だけで完了します。
さらに、ランキングやリコメンドで集まった読者が自然に広告へ接触するため、クリック率や成約率が高くなる傾向があります。外部サービスを併用せず、アメブロ内でPV→クリック→報酬受取までが完結する仕組みは、作業コストを抑えたいブロガーにとって大きな魅力です。
公式ルート | 特徴とメリット |
---|---|
Ameba Pick | Amazon・楽天など大手ECと連動。商品リンクをワンタップで挿入でき、報酬は成果報酬型。 |
公式バナー | 記事上部・下部に自動挿入。デザインは運営が最適化済みでクリック率が安定。 |
タイアップ記事 | 企業から個別に依頼を受け、レビューやPRを投稿。単価が高くブランディング効果も。 |
Ameba Pickの仕組みと報酬体系
Ameba Pickは、アメブロ公式が提供する物販アフィリエイト機能で、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの人気ECサイトをカバーしています。投稿画面の「Pickを挿入」ボタンから商品名を検索し、リンクを追加するだけで完了。
リンクには商品画像・価格・ショップ名が自動で表示され、クリックすると読者はECサイトに遷移します。報酬条件(クッキーの有効期間や料率)は広告主・商品ごとに異なります。料率の目安は2〜8 %など商品ごとに設定されていますが、クリック後の有効期間は一律ではなく、各アイテム詳細の『報酬条件』欄で確認が必要です。
確定報酬はドットマネーに付与され、ユーザー自身が1,000 マネー以上(主要5銀行の場合)で銀行振込などへ交換申請できます。自動振込ではなく、交換手続きが必要です。また、『おすすめPick』の掲載基準やクリック率向上幅について公式に数値は公表されていません。効果はブログのテーマや読者層によって異なるため、掲載後に各自のレポートで検証することが推奨されます。
カテゴリー | 平均報酬率の目安 |
---|---|
ファッション | 約6〜8% |
家電・ガジェット | 約3〜5% |
書籍・日用品 | 約2〜4% |
- 読者層に合わせた価格帯の商品を選ぶ
- 使用感やサイズ感など実体験を300字以上で記載
- セール情報を速報で投稿し急上昇ランキングを狙う
公式バナー・ネイティブ広告の配置ポイント
アメブロの公式バナー広告は、記事上下やサイドバーに自動で挿入され、最新のクリック率データに基づきレイアウトが最適化されています。
ユーザー側は有料プランに加入しても位置を変更できないものの、記事構成やCTA(行動喚起)の置き方でクリック数を大幅に伸ばすことが可能です。
たとえば、記事冒頭に問題提起を置き、読者の関心が最も高まった段落で改行を入れると、直下の公式バナーが視界に入りやすくなりCTRが向上します。
ネイティブ広告については、本文内に自然な形で関連記事カードが差し込まれ、読者が離脱せずに広告を閲覧できる点が特徴です。これにより、ページ滞在時間と広告表示回数が同時に増えるため、PV単価(RPM)が上がります。
- 改行を工夫してバナーがファーストビュー内に入るよう調整
- スマホシミュレータで実際の表示位置を確認
- ネイティブ広告直前に「おすすめ記事はこちら→」と促す
- 冒頭に導入文→問題提起→改行→バナー
- 見出し下にネイティブ広告→関連記事誘導
- 記事末にまとめ→バナー→SNSシェアボタン
配置場所 | 期待CTR | 最適化のコツ |
---|---|---|
記事冒頭下 | 1.5〜2.0% | 導入文と改行で視線を集める |
本文中 | 1.0〜1.2% | 問題解決の文脈で挿入 |
記事末尾 | 0.8〜1.0% | 行動喚起の直後に配置 |
タイアップ記事・PR投稿で単価を上げる方法
タイアップ記事は、企業や広告代理店と直接契約して商品・サービスを紹介する形式で、Ameba Pickや公式バナーと比べて1件あたりの報酬単価が大幅に高い点が魅力です。案件単価の相場は記事1本あたり5万円〜20万円が中心で、フォロワー数や月間PV、過去のPR実績によって増減します。
受注までの流れは、プロフィールに「PR依頼はこちら」と明記し、問い合わせフォームやInstagram DMを常時開放しておくのが基本。
企業はランキング順位やエンゲージメント率を重視するため、コメント返信やいいね促進でコミュニティを活性化しておくと交渉が有利になります。執筆時は薬機法・景表法の表記ルールを厳守し、「【PR】」をタイトル冒頭に入れることでガイドライン違反を回避できます。
- 案件単価→PV×0.1〜0.3円が目安(交渉次第で上昇)
- 事例追加→過去PRの掲載結果をポートフォリオ化
- 投稿後→読者の反応を企業へレポート→リピート契約率UP
- 月間PV推移とエンゲージメント率を資料化して提示
- 写真撮影・動画制作など追加オプションを提案
- 複数回掲載プランを企画しLTVを高める
成果物 | 通常単価の目安 | 付加価値例 |
---|---|---|
記事レビュー | 5万〜10万円 | ビフォーアフター写真・動画付き |
商品アンバサダー | 10万〜15万円/月 | SNSクロスポスト+ライブ配信 |
イベントレポ | 15万〜20万円 | リアルタイム更新+翌日ダイジェスト |
どうしてもアドセンスを使いたい場合の選択肢

アメブロの公式ルートだけでも収益化は可能ですが、「広告の種類を増やしたい」「クリック単価を改善したい」といった理由でGoogleアドセンス導入を検討するケースもあります。
その場合、選択肢は大きく分けて①WordPressへ完全移行する、②アメブロを母艦としつつサブドメインでWordPressを併用する―の二つです。
前者はサイト全体をドメイン直下に統合できる反面、移行作業とSEOの立ち上げに時間と費用がかかります。後者は既存のアメブロ資産を残したままアドセンス運用を開始できる一方、ドメイン評価が分散するリスクがあります。
どちらにしても「ドメインパワーを強化するコンテンツ計画」と「サーバー・セキュリティの運用体制」を確立したうえで着手しないと、思ったほど収益が伸びないことが多いです。下表に両方式のメリット・デメリットを整理したので、運営目的とリソース状況に合わせて検討してください。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
完全移行 | ドメイン評価を一本化できる/サイト設計を自由に最適化 | 初期費用が高い/移行期間はPVが一時的に減少しやすい |
サブドメイン併用 | 既存PVを維持しながら新サイトでアドセンス運用 | ドメインパワーが分散しSEO強化に時間がかかる |
WordPress移行とドメインパワー構築の流れ
WordPressへ完全移行する場合、まず行うべきは「コンテンツ資産の棚卸し」と「リダイレクト設計」です。アメブロの記事をエクスポートし、重複や薄い内容を整理したうえでWordPressへインポートします。その後、同一テーマの記事をカテゴリやタグでグルーピングし、内部リンクを張り替えてクローラビリティを高めます。
移行直後はドメインパワーがゼロに近いため、外部被リンク獲得やSNSシェアで初動のアクセスを底上げすると同時に、検索意図に沿ったロングテールキーワード記事を量産することが重要です。
検索流入が安定し始めたら、ページ表示速度を改善し、コアウェブバイタルを最適化していきます。平均して3〜6か月で旧アメブロ時代のPVを回復し、9〜12か月で上回るケースが多いものの、ジャンル競合度や記事品質によって差が大きいため、途中で分析と施策の見直しを繰り返す運用体制が欠かせません。
- 301リダイレクトで旧記事URLを適切に転送
- 移行前後でタイトル・見出し構造を可能な限り維持
- 月1回のサーチコンソール確認でインデックス状況を把握
サブドメイン併用でリスク分散する方法
「完全移行はハードルが高いがアドセンスも試したい」という場合は、アメブロの独自ドメインを親とし、その下位に「ads.example.com」のようなサブドメインでWordPressサイトを構築する方法があります。
この方式なら、既存のアメブロPVと読者基盤を保ったまま、サブドメインでアドセンス審査を通過させることが可能です。サブドメイン側では、検索記事や比較レビューなど広告と親和性の高いコンテンツを中心に配置し、アメブロ側から内部リンクで誘導すると相互補完が効きます。
ただし、メインドメインとサブドメインはGoogleから別サイト扱いとなるため、ドメインパワーが分散する点に注意が必要です。
さらに、サーバー費用やSSL更新費が新たに発生し、CMS管理も二重になるため、月に10〜15時間程度の保守作業が追加で必要になります。リソースが不足するとどちらのサイト更新も滞りやすくなるため、運営体制とスケジュールを事前に設計しておきましょう。
- 記事テーマが重複しカニバリ→検索順位が双方で低下
- SSL更新を忘れて警告表示→広告停止リスク
- アナリティクス計測タグを二重設定→データが正確に取れない
アドセンスなしで月収を伸ばす実践ロードマップ

アドセンスが使えなくても、アメブロでは内部機能と外部チャネルを組み合わせて安定的に収益を伸ばせます。まず土台となるのは「PVを増やす更新戦略」と「読者の滞在時間を延ばす導線設計」です。
ランキングやリコメンドで新規読者を獲得し、SNS・メルマガ・LINEでリピーター化させる流れを構築すれば、Ameba Pickやタイアップ広告のクリック回数・成約率が飛躍的に高まります。
本章では、SNS連携でランキング上位を狙う方法、メルマガ・LINEでLTV(顧客生涯価値)を引き上げる導線設計の二軸から、月収アップを実現する具体手順を解説します。
各施策を週単位でKPI管理し、成果が出た手法にリソースを集中させることで、広告単価に頼らない持続的なマネタイズが可能になります。
SNS連携とランキング上位を狙う更新戦略
SNS経由の初動アクセスとアメブロ内ランキングのアルゴリズムは相互に影響し合います。具体的には、記事公開直後の30分でPVとエンゲージメントが一定値を超えると、急上昇ランキングに載りやすくなり、その露出がさらなるPVを呼び込む正のスパイラルが生まれます。
この効果を最大化するには、SNS告知のタイミングと記事更新時間を“黄金時間”に合わせることが重要です。黄金時間とは平日20〜22時・土日18〜21時で、多くのユーザーがスマホを閲覧しているためクリック率が高まります。
また、InstagramストーリーズのリンクスタンプやXのトレンドハッシュタグを活用すると、アプリ内のフォロワー以外にもリーチでき、アメブロ側の外部流入指標が加点されます。
ハッシュタグは「#アメブロ更新 + トピックワード」の2段構成にし、画像付きポストで視認性を高めるとクリック率が約1.4倍に向上します。
- 公開10分前→「あと10分で新記事アップ」予告で期待感を醸成
- 公開直後→SNS全チャネルにURLシェア+トレンドタグ添付
- 30分後→コメント返信を開始→急上昇ランクの滞在時間を延ばす
- 週5回以上の更新でアルゴリズム評価をキープ
- 縦型動画やGIFで冒頭の離脱率を低減
- コメント呼びかけ→返信24時間以内→エンゲージメント加点
施策 | 期待効果 | 測定KPI |
---|---|---|
黄金時間投稿 | 急上昇ランク掲載→PV急増 | 公開30分後PV |
ストーリーズ告知 | 外部流入加点→ランキング維持 | Instagramリンククリック数 |
即時コメント返信 | 滞在時間延長→CTR上昇 | 平均滞在時間 |
メルマガ・LINE連携でLTVを高める導線設計
SNSで集めた読者を「資産」として育てるには、プッシュ通知機能を持つメルマガやLINE公式アカウントへの登録導線を設置することが欠かせません。
アメブロの記事末尾に「無料メルマガ登録はこちら→」バナーを配置し、登録完了ページで限定特典(PDF小冊子や割引クーポン)を提供すると、登録率が平均で20〜30%向上します。
メルマガでは週1回、LINEでは週3回のライトな配信頻度が退会率を抑えながら開封率を維持する黄金バランスとされています。
配信内容は「最新記事ダイジェスト+Pick売れ筋ランキング+限定クーポン」の3点セットが効果的で、クリック→ブログ再訪→購入というサイクルが自然に回り、LTVが長期的に伸びます。
チャネル | 平均開封率 | 配信頻度の目安 |
---|---|---|
メルマガ | 25〜35% | 週1回(火曜午前または木曜夜) |
LINE | 45〜55% | 週3回(朝7時・昼12時・夜20時) |
- 1週目→無料PDFと新記事案内で信頼構築
- 2週目→限定クーポンで初回購入を促進
- 3週目→成功事例インタビューで継続利用を提案
読者がメールやLINEで再訪すると、Ameba Pickのクリック数や公式バナーの表示回数が増え、RPM(1000PV当たり収益)が向上します。
さらに、タイアップ記事を配信に組み込むと、企業側に対して「自社リストへの直接リーチ」という付加価値を提示でき、案件単価交渉を有利に進めることが可能です。Pvだけに頼らず、読者リストを活用した多角的な収益源を築くことで、アドセンスがなくても月収を継続的に伸ばせます。
まとめ
アメブロでアドセンスは利用不可ですが、Ameba Pick・公式バナー・タイアップ記事を組み合わせれば内部集客だけで安定収益を狙えます。
プラットフォームのランキングやリコメンド機能を活かし、読者を効率よく広告接触へ導くことが成功のカギです。アドセンス導入に固執する場合は、WordPress移行またはサブドメイン併用でリスクと費用を比較検討しましょう。自分のリソースと目的に合った収益化戦略を選ぶことが、長期的な成果への近道です。