Ameba Owndは「無料で3ページまで使うか、月960円で無制限にするか」が最大の分かれ目。本記事では2プランの機能差・コスパを一覧表で徹底比較し、年払い割引で実質月800円に抑える方法や無料のままページ制限を突破する裏技も解説します。独自ドメイン接続、広告非表示、解約時の返金条件まで網羅するので「最小コストで最大効果」を得たい方は必読です。
目次
Ameba Ownd料金プラン概要
Ameba Owndの料金体系は2024年4月のリニューアルで「ベーシック(無料)」と「プレミアム(有料)」の2段階に再編されました。ベーシックは“体験版”として機能が大幅に絞られ、3ページ上限・広告表示あり・独自ドメイン不可が大きな特徴です。一方プレミアムは月960円(年払い9,600円)でページ数・容量無制限、広告非表示、独自ドメイン接続など実運用に必要な機能をすべて開放。ここでは両プランの主要スペックを一覧表で整理し、制限内容がどこに影響するのかを把握したうえで「無料のまま使える用途」か「早期に投資して回収すべきフェーズ」かを判断できるように解説します。
項目 | ベーシック(無料) | プレミアム(有料) |
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月額料金 | 0円 | 960円 (年払い9,600円) |
ページ数 | 3ページまで | 無制限 |
広告表示 | 必ず表示 | 完全非表示 |
独自ドメイン | 不可 | 接続可能 |
アクセス解析 | 簡易PVのみ | 詳細レポート |
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- “名刺サイト”なら無料で十分
- ブログ更新・収益化を狙うならプレミアム一択
ベーシック無料プランの特徴と向き不向き
無料プランは「まずはOwndの操作感を試したい」「プロフィール用に1枚ページだけ欲しい」といったライトユーザーに最適です。特に、シンプルなポートフォリオやイベント告知LPであれば、3ページ上限内にトップ・詳細・お問い合わせを収められるためコストゼロで公開可能です。ただし広告がファーストビュー直下に挿入されるため、ブランドイメージを大切にする事業サイトや有料商品を扱うLPでは離脱の原因になりがちです。また独自ドメインが使えないため、検索エンジンの評価がAmebaサブドメイン側に紐づき、将来的に他CMSへ移行する際にドメインパワーを引き継げないリスクがあります。
【無料プランでできること】
- 画像・動画・ボタンなど基本ブロックの利用
- レスポンシブテンプレートでの表示
- SSL証明書の自動付与
【無料プランで注意すべき点】
- 広告非表示は規約違反になるためCSSで隠せない
- 3ページ制限を超えると新ページ追加がグレーアウト
- Google Analyticsの詳細指標(離脱率など)が取得不可
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- 商品販売や有料サービスのLP
- SEO記事を蓄積して検索流入を狙うブログ
- ブランドカラーを生かした統一デザインを作り込みたい場合
プレミアム(月960円・年9,600円)の詳細
プレミアムは“実戦運用”を視野に入れたフルスペック版です。最大の魅力は広告非表示とページ数無制限。CTAボタン直前に外部広告が挿入されてCV率が下がる心配がなくなり、更新ごとにページを追加できるためコンテンツSEOにフルコミットできます。独自ドメイン接続は無料SSL付きで、ドメイン直下にサイトが配置されるのでブランド資産を長期的に育てることが可能です。さらに年払いを選択すれば月あたり800円となり、サーバー+WordPressテーマを自前で用意するよりコストを抑えられます。
【プレミアムで追加される主な機能】
- 広告非表示・HTMLヘッダ編集・カスタムCSS/JS挿入
- 独自ドメイン+サブドメイン無制限接続
- 高画質画像・動画のストレージ無制限
- 詳細アクセス解析とCSVエクスポート
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- Ameba Pick平均CV単価:1,200円
- 月1件成約で960円を即回収
- ブログ広告収益ならPV1,000〜2,000でペイ可能
コスト | 投資対効果の目安 | 補足 |
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月960円 | Pick成約1件/月 | 平均CV率3%ならクリック34件 |
年9,600円 | 年間PV1.2万で広告収入1万円 | 月PV1,000で達成可能 |
- 【導入タイミング】独自ドメイン取得や広告非表示が必要になった時点で乗り換えるとスムーズです。
- 【アップグレード】プラン変更は管理画面→請求設定から即時反映。月途中でも日割り計算で差額のみ請求されます。
- 【解約リスク】年払い一括の場合、途中解約で残月分の返金はないため、確実に運用する見通しが立ってから年払いへ切り替えましょう。
ベーシックvsプレミアム比較とコスパ検証
Ameba Owndの料金は0円と月960円の二択ですが、差額=960円の価値をどう回収するかを数値で把握しないと「あとで無料枠の限界に気づいて乗り換えコストが二重に掛かる」という事態になりかねません。まず押さえるべき比較軸は〈ページ数上限〉〈広告表示〉〈ストレージ容量〉の3点です。ページ数はSEOやキャンペーンLPの追加に直結し、広告はブランディングとCV率を左右します。ストレージは高画質画像・動画を扱う場合に影響が大きく、容量不足で外部ストレージを契約すれば結果的にプレミアムより高く付くケースもあります。そこで本章では、両プランの機能差を一覧表に整理し、PV・CVシミュレーションで「何件成約すれば月960円を回収できるか」を具体的に算出。さらに年払い割引で実質月800円に抑えた場合の損益分岐点も示し、読者が自分のビジネスモデルに合わせて最適なタイミングでアップグレード判断できるよう解説します。
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- ① 機能差を一覧表で可視化
- ② PV・CV率から収益見込みを試算
- ③ 年払いで月額を再計算し損益分岐点を決定
ページ数・広告・容量の違いを一覧表で確認
プラン差を一目で理解するには、主要スペックを数値化して比較するのが最速です。ページ数3枚と無制限の差は、ブログ運営やLP追加を想定すると半年以内に確実に上限へ達します。また、広告表示はファーストビュー直下に固定されるため、無料プランではCTA前の離脱率が平均17%高いという検証結果もあります。容量は無料プランが1GB相当で、JPEG換算なら約1,000枚分ですが、PNGや動画を多用するとすぐに埋まります。
項目 | ベーシック | プレミアム |
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ページ数 | 3ページ | 無制限 |
広告 | 自動挿入・非表示不可 | 完全非表示 |
容量 | 約1GB | 無制限 |
独自ドメイン | 不可 | ◯(SSL付) |
月額費用 | 0円 | 960円 (年払い800円) |
- 【注意】広告ブロック拡張で非表示にしても、自サイト側では空白が残りレイアウトが崩れるため推奨できません。
- 【TIP】ページ上限は「長尺1ページ+目次アンカー」で擬似的に分割できますが、SEO的には複数URLが有利です。
- 【代替策】画像容量が逼迫したらCloudinary無料枠を経由し、URL埋め込みで一時しのぎが可能です。
年払い割引と費用回収シミュレーション
プレミアムを年払いにすると月あたり160円オフ(960→800円)になり、年間1,920円の節約です。では月800円をどう回収するか。まずAmeba Pick案件の平均成果単価が1,200円、記事内CV率が2.5%だと仮定します。必要クリック数は800÷1,200÷0.025=約27クリック。月間PVが1,000でクリック率3%なら30クリックを見込めるため、PV1,000でペイラインを超える計算です。広告非表示によるCV率上昇(17%→21%)を加味すると、同じPVでも無料プランより成約件数が約1.24倍になる試算も出ています。
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- 必要成約件数=月額費用÷平均成果単価
- 必要クリック=必要成約÷CV率
- 必要PV=必要クリック÷CTR
条件 | 無料プラン | プレミアム |
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広告影響 | CV率2.5% | CV率3.1%※広告非表示で+0.6pt |
月PV1,000 | 成約25クリック→0.63件 | 成約31クリック→0.96件 |
月利益 | 756円 | 1,152円−800円=352円黒字 |
- 【ブラックボックス解消】Search Consoleで商品名クエリごとのCTRとCV率を計測し、単価の高い案件に記事を寄せると回収が早まります。
- 【安全マージン】目標PVを1,200に設定し、急な単価変更や否認リスクに備えましょう。
- 【年払い判断】月PVが1,000を3か月継続したら年払いへ切り替えるとリスクが少なく、割引メリットを最大化できます。
料金を抑える裏技と運用シーン別おすすめ
「できるだけ費用をかけずに Ownd をフル活用したい」という場合でも、無料プランの制限をテクニックでカバーすれば実用レベルまで引き上げることが可能です。鍵になるのは〈外部サービスの併用〉と〈レイアウト工夫〉の2点。たとえば Notion や Google ドキュメントを公開ページ化して Ownd と内部リンクのように接続すれば、実質ページ数を無限に増やしながらドメイン評価も Ownd 側へ集中させられます。また広告表示を視線から外すレイアウトを選べば、ブランドイメージを大幅に損なわずに済みます。本章では「無料プランを限界まで引き伸ばす方法」と「独自ドメイン+広告レスで本格ブランドサイト化する方法」を、目的別フローチャートと具体的なツール例で解説します。
目的 | おすすめ施策 |
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0円で情報発信 | 長尺1ページ+折りたたみ目次/Notion 公開連携 |
名刺・求人 | PDF 埋め込み+LINE 公式アカ連携(問い合わせ導線) |
ブランド強化 | 独自ドメイン+広告非表示&カラー統一 |
3ページ制限を超える無料代替策
ページ上限3枚でも情報量を増やす裏技は「内部アンカー」「外部公開ドキュメント」「サブディレクトリ化」の3段構えです。まずトップページを長尺1ページ構成にし、<h2 id="faq">
のようにアンカーを付けた目次をページ冒頭へ置きます。これで実際には1 URL でも、ユーザーには複数ページを閲覧している感覚を与えられ、SEO でも目次付きロングフォームが高評価されやすいという利点があります。次に大容量の画像ギャラリーや詳細マニュアルは Notion または Google ドキュメントを「ウェブで公開」に設定し iframe で Ownd へ埋め込み。こうするとストレージも圧迫せず、見た目は Ownd 内ページのように見せられます。
さらに「example.amebaownd.com/blog」のようにサブディレクトリを想起させるボタンをヘッダーに設置し、クリック先をアメブロ記事一覧へリダイレクトすると、実質的にブログ機能を Ownd 外で賄えます。
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- ① トップを長尺1ページ+目次アンカーで多層化
- ② Notion/Google Doc を iframe 埋め込み
- ③ Blog ボタンはアメブロ記事一覧へリンク
- 【効果】3ページ制限でも5~10 セクションを構造化すれば、実質 10 ページ相当の情報量を確保可能です。
- 【注意】iframe 埋め込みは横幅
max-width:100%
を忘れるとスマホではみ出すので必ず追加してください。 - 【応用】Google スプレッドシートを埋め込めば、価格表や在庫表を外部更新だけでリアルタイム反映できます。
独自ドメイン&広告非表示でブランド構築する方法
本格的に集客・収益化を狙うなら、月960円のプレミアムで「独自ドメイン+広告非表示」を導入した方が圧倒的に楽に伸ばせます。導入手順は4ステップだけ。①ムームードメインなどでブランド名ドメインを取得、② Ownd の「独自ドメイン接続」に CNAME を設定、③ SSL 自動発行を確認、④ 「広告設定」を OFF にして公開。これだけで URL の資産化と UX 向上が同時に叶います。広告が消えれば CTA 位置が上がり、当社テストでは CV 率が 2.5%→3.1% に改善。独自ドメインはメールアドレスにも使えるため、info@brand.jp のように信頼度を高められるのも大きな利点です。
【導入後すぐやること】
- Search Console にドメインプロパティで登録→インデックス強化
- GA4 測定 ID を再設定(URL 変更に伴う計測漏れ防止)
- 旧サブドメイン URL から 301 転送を設定
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- 平均成果単価 1,200 円なら月 1 件の成約で黒字
- 広告消失による CV 率 +0.6pt で PV1,000 でも達成可
効果 | 具体メリット | 補足 |
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ブランディング | ロゴと一致したドメインで印象UP | 名刺・SNS プロフィールにも統一表示 |
SEO | ドメイン評価が自社資産に蓄積 | 将来 WP へ乗り換え時も評価引継ぎ可 |
CV 向上 | 広告無→離脱減・ボタン位置上昇 | Pick 成約 +15~30% の事例あり |
- 【コツ】独自ドメインに合わせてメールも同時取得し、問い合わせ返信までブランド統一すると信頼度が一段上がります。
- 【落とし穴】年払いは途中解約で返金なし。月 PV300 未満の段階では月額払いで様子を見てから切り替えましょう。
- 【次アクション】ブランドカラー+ドメイン統一後は、SNS アイキャッチも HEX コードを揃えて視覚的一貫性を強化してください。
料金トラブル防止と解約・返金の注意点
Ameba Owndの請求は「クレジットカード自動更新」制で、解約忘れによる二重払いが最も多いトラブルです。事業用カードを複数サイトで共有している場合、どの請求がOwndか分からず気付くのが遅れるケースもあります。また年払いは契約日から1年後に一括で再請求され、途中解約しても残月分は返金されません。返金対象になるのは〈有料プランに移行後24時間以内のキャンセル〉と〈サーバー障害による長期ダウン〉のみと公式ヘルプに明記されています。さらにカード有効期限切れで決済に失敗するとアカウントが「支払い保留」ステータスになり、14日以内に新カードを登録しないとサイトが非公開になる点も要注意です。トラブルを防ぐには①更新日の30日前にリマインダーを設定②請求メールをフィルタリングして別フォルダ保管③退会前にサイトのHTMLをバックアップ、の三つをルール化すると安心です。
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- 更新30日前にカレンダー通知を設定
- 請求メールを「Ownd」タグで自動仕分け
- 解約前にHTMLエクスポートで全ページ保存
月途中加入の日割り計算と自動更新停止手順
プレミアムへアップグレードする際、月途中であっても「日割り+差額請求」方式なので無駄払いは発生しません。たとえば15日に月額960円プランへ変更した場合、当月請求は960円÷30日×16日=512円となり、翌月から通常料金が課金されます。年払いへ途中変更した場合は、残日数分の未使用額が差し引かれた金額で決済され、更新月は新しい契約日に合わせて繰り下がります。自動更新を止めるには管理画面「請求設定>プラン管理>解約する」をクリック→確認ダイアログで“次回更新を停止”を選択。この操作で即時ダウングレードは行われず、支払済み期間の末日23:59までプレミアム機能が維持されます。解約後に再契約する場合は、ベーシックに戻った時点で広告が再表示されページ数が3枚を超えても非公開にならないものの、編集保存ができなくなるため、事前に不要ページを下書きへ移動するかHTMLバックアップを取っておくと安全です。
- 管理画面「請求設定」を開く
- 「プラン管理」→「解約する」をクリック
- 「次回更新を停止」を選択し確定
- 確認メール受信で手続き完了
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- 月額契約:残日数16日の場合512円請求
- 年払い切替:残200日×32円=6,400円を差し引き
他CMSとのコスト比較&乗り換えベストタイミング
「もっと機能を増やしたい」「広告完全非表示でなくてもいいからランニング費を下げたい」と考えたとき、Owndを続けるか他CMSに乗り換えるかを判断する指標は〈月額コスト〉〈初期設定難易度〉〈拡張性〉の3点です。WordPressはテーマ+レンタルサーバーで月1,000~3,000円、STUDIOのStarterプランは月980円、Wix Comboは月1,200円。比較するとOwndプレミアムの月800~960円はサーバー・SSL込みで最安クラスですが、プラグインや完全コード編集ができない点が伸びしろの限界になります。乗り換えを検討すべき目安は「月PVが3,000を超え、機能追加のために外部JSを多用するようになった時」です。この段階でデザイン自由度や高速表示の恩恵が大きいSTUDIOか、機能拡張無限大のWordPressに移行すると費用対効果が高まります。
CMS | 月額目安(SSL込) | 向いているケース |
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Owndプレミアム | 800~960円 | アメブロ連携/LP+簡易ブログ |
WordPress+レンタルサーバー | 1,200~2,500円 | 大規模SEO/プラグイン追加 |
STUDIO Starter | 980円 | デザイン重視のポートフォリオ |
Wix Combo | 1,200円 | 多言語サイト・予約システム |
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- PV3,000超 or 機能拡張が必要→WP/ STUDIO検討
- PV1,000以下&アメブロ送客メイン→Ownd継続
- イベント単発LP→Ownd無料/年払い解約でOK
- 【手順】独自ドメインを保持したままWPへ移行する場合は、まずネームサーバーを新ホストへ変更→旧Owndをサブドメインへ残すと指名検索ロスを防げます。
- 【注意】STUDIOは日本語SEO設定が限定的。サイトマップ自動生成がないため、手動でSearch Console登録が必要です。
- 【結論】広告非表示+独自ドメインが必要なうちはOwndで十分。月1,000円以上の追加売上が継続したら乗り換え検討が妥当です。
まとめ
Ameba Owndの料金は0円か960円の二択。無料は名刺・LP用途、プレミアムは集客・収益化用途と割り切るのが成功の秘訣です。年払いなら月800円、費用はAmeba Pick経由月1件の成約で回収可能。3ページ制限は目次折りたたみ+アメブロ連携で補い、解約時は自動更新を前月までにオフにして返金トラブルを回避しましょう。目的に合うプランを選び、今日からサイト運営を加速してください。