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鍼灸院の集客を安定させるWeb・紹介・リピート戦略15項目を徹底解説

鍼灸院への来院が「ホームページと口コミに任せきり」になっていないでしょうか。本記事では「鍼灸院 集客」をテーマに、患者層とニーズの整理、あはき法や医療広告ガイドラインを踏まえた情報発信の考え方、ホームページ・Googleビジネス・SNS・紹介・地域連携までを15の観点で体系的に整理します。

法律上のルールを守りながら、無理なく再来院と紹介が増えていく仕組みづくりを目指す方に向けた内容です。

 

鍼灸院集客の現状と基本

ここ数年、鍼灸院を探す患者さんの行動は大きく変わりました。

かつて主流だった「看板を見て電話」「知人からの口コミだけで来院」といった流れに加えて、今は多くの人がまずスマートフォンで「エリア名+鍼灸院」と検索し、ホームページやGoogleビジネス、口コミサイトを見比べてから候補を絞り込みます。

 

一方で現場では、「紹介に波があり新規数が安定しない」「リピートが続かず売上が読みにくい」といった悩みもよく聞かれます。

安定した集客のためには、闇雲に広告を増やすのではなく、「どの患者層がどんな目的で通っているのか」「周辺にどのような治療院が存在するのか」「新規とリピートの構成比はどうなっているか」といった基本情報を整理することが出発点になります。

まずは自院の現状を客観的に棚卸しするところから始めましょう。

 

項目 内容の例
集客チャネル 紹介・看板・ポスティング・ホームページ・Googleビジネス・口コミサイト・予約ポータルなど
患者層 年代・性別・職業・主訴(肩こり・腰痛・スポーツ障害・美容目的など)の傾向
来院パターン 新規とリピートの比率、曜日や時間帯ごとの混雑状況

 

患者層と来院ニーズの把握

鍼灸院集客の土台は、「どのような人が何を期待して通っているのか」を具体的に理解することです。

平日はデスクワーク中心の30〜40代の肩こり・腰痛が多いのか、部活やスポーツをしている学生・社会人が週末に集中しているのか、美容鍼やメンテナンス目的の来院が増えているのかなど、カルテや問診内容から傾向を整理してみましょう。

 

同じ「肩こり」であっても、「とにかく痛みを軽くしたい人」「仕事のパフォーマンスを落としたくない人」「見た目や姿勢を整えたい人」など、背景や目的はさまざまです。

この違いを意識すると、ホームページの文章や院内ポップ、カウンセリングでの説明内容を調整しやすくなり、「自分向けの院だ」と感じてもらいやすくなります。

 

  • 年代・性別・職業などの基本属性をおおまかに分類する
  • 主な来院理由(慢性症状・スポーツ後のケア・冷え・美容・自律神経など)を書き出す
  • 「どのような悩み・目的で来院したか」を問診メモに残す
  • よくあるパターンを3〜5タイプにまとめ、ターゲット像として活用する

 

競合院と商圏環境の比較

次に、自院の周囲にどのような施設があるかを把握します。同じ商圏には、鍼灸整骨院・整体院・接骨院・リラクゼーションサロン・もみほぐし店など、患者さんから見ると「似たサービス」の選択肢が並んでいるケースが多くあります。

その中で自院がどのポジションにいるのかを理解しておくことが、打ち出し方を考えるうえで重要です。

 

たとえば、オフィス街や駅近エリアであれば、仕事帰りの時間帯に対応できるかどうかが鍵になります。

住宅地であれば、日中に通いやすい主婦層や高齢者への配慮、家族で利用しやすい雰囲気が求められるかもしれません。

近隣の治療院のホームページや看板をチェックし、「どんな悩みに強そうか」「営業時間や料金帯はどうか」を比較することで、自院が取りやすいポジションや差別化ポイントが見えてきます。

 

商圏・競合を確認するときのポイント
  • 徒歩圏や駅からの導線上にある治療院の種類と件数を把握する
  • 各院が得意としていそうなジャンル(スポーツ・美容・自費中心など)をメモする
  • 自院の立地(駅近・住宅街・医療機関が集まるエリアなど)がどの層と相性が良いか考える
  • 他院と重複しすぎない強みや伝えたい特徴を洗い出す

 

新規とリピートの役割整理

鍼灸院の経営を安定させるには、「新規患者」と「リピート患者」を同じように考えないことが大切です。

新規患者は院を知ってもらう入り口であり、母数を増やす役割を担います。一方リピート患者は、売上と施術成果の両方を支える存在で、継続来院が増えるほど、広告やキャンペーンに依存しにくくなります。

 

「とにかく新規を増やす」という発想だけでは、通院につながらなければ常に集客に追われる状態になりがちです。

月間来院数のうち、一定割合を再来・継続の患者さんが占めている状態を目標とし、その上に新規が積み上がっていくイメージを持つとバランスが取りやすくなります。

 

区分 役割と集客の考え方
新規 院を知ってもらう入口。ホームページ・Googleビジネス・紹介などから「一度行ってみよう」と思ってもらう仕掛けが重要
リピート 売上と施術成果の土台。問診や説明、通院計画の共有を通じて安心感を高め、通いやすい環境を整えることが中心

 

規制と鍼灸院集客の広告方針

鍼灸院の情報発信は、一般的な店舗と異なり、「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師等に関する法律(いわゆるあはき法)」などの広告規制を踏まえる必要があります。

看板やチラシ、折込広告など、法律上「広告」とみなされる媒体については、記載できる項目が限定されており、症状名や効果・効能を強くうたう表現、料金キャンペーンの過度な強調、誇張された資格・実績アピールなどはトラブルの原因になりやすい領域です。

 

一方で、ホームページやSNSは、紙媒体とは位置づけが異なり、院の考え方や雰囲気を比較的詳しく伝えやすい手段です。

ただし、ここでも誇大広告や医師と紛らわしい表現、結果を保証するような言い回しは慎重に避ける必要があります。

まずは、「どの媒体が広告規制の対象になるのか」「どのような表現が問題視されやすいか」を押さえたうえで、全体の集客方針を組み立てていきましょう。ルールを守りつつ、患者さんが選びやすい情報を届ける、という視点が大切です。

 

広告方針を考える際の基本軸
  • 法律で認められている広告可能事項とNG表現の概要を把握する
  • 看板・チラシとホームページ・SNSで、書ける内容の範囲が異なることを理解する
  • 誇張ではなく事実ベースで安心材料を伝えるスタンスを持つ

 

あはき広告ルールの注意点

あはき法では、鍼灸院を含む施術所の広告について、「広告してよい内容」が限定列挙されています。

典型的なものとして、施術者の氏名・住所、業務の種類(はり・きゅうなど)、施術所名・所在地・電話番号、施術日・施術時間といった基本情報が挙げられます。

 

さらに、「予約制」「出張施術の有無」「駐車場の有無」など、行政通知等で認められた項目に限って表示できるという考え方が取られています。

裏を返せば、それ以外の内容 ─ たとえば「肩こり・腰痛・頭痛に効く」「◯回で改善」「初回◯◯円キャンペーン」「延べ◯万人の施術実績」といった表現を、看板や折込チラシなどの典型的な広告媒体で強く打ち出すと、指導の対象になりうるということです。

認められた事項を記載する場合でも、資格や経歴のアピールが過度にならないよう配慮することが安全です。

 

区分 代表的な内容
広告可能な事項の例 施術者の氏名・住所/はり・きゅう等の業務の種類/施術所名・住所・電話番号/施術日・施術時間/予約制・出張施術・駐車場の有無 など
問題になりやすい広告例 症状名と効果を結びつけた表現(肩こりが治る等)/極端な料金キャンペーンの訴求/件数や肩書を用いた過度な実績アピール

 

まずは、自院の看板・外掲示・紙媒体の内容が、これらの範囲から外れていないか確認するところから始めると安心です。

 

医療広告表現の禁止事項

鍼灸院は医療機関ではありませんが、表現の仕方によっては医療広告規制と近い観点から問題視されるおそれがあります。そのため、医療広告で禁止されている表現と重なりそうな部分には特に注意が必要です。

気を付けたい代表的な例は次の通りです。

 

  • 「治る」「完全に改善」など、結果を保証するような断定的表現
  • 「どんな症状でも必ず良くなる」といった、一般的な感覚から見て過度な効果をうたう表現
  • 医師と誤認されるおそれのある肩書きや、「診察」「治療」など医行為を想起させる用語の多用
  • ビフォーアフター写真や体験談を用いて、あたかも同様の結果が当然得られるかのような印象を与える表現

 

ホームページやSNSは紙媒体ほど細かく規定されていない部分もありますが、利用者から見れば「広告的な情報」であることに変わりはありません。

「ギリギリを攻める」よりも、「誤解されにくいか」「期待を煽りすぎていないか」を基準に表現を整えておくほうが、長期的な信頼構築には望ましいと言えます。

 

HP・SNS表現の見直しチェック

ホームページやSNSは、鍼灸院を探している人が最初に目にする情報源になりやすい媒体です。そのため、ここでの表現を点検することは、集客面だけでなくリスク管理の観点からも重要です。

見直しの際は、まず「症状名+治る/改善」といった断定表現がないかをチェックします。次に、ビフォーアフター写真や体験談の使い方を確認し、「個別の事例であり、同じ結果を約束するものではない」と読み取れるバランスになっているかを検討します。

また、「保険適用」と記載する場合は、利用できるケースや条件が分かるよう簡潔に補足し、誤解を生まない配慮が欠かせません。

 

HP・SNS自己チェックの観点
  • 「治る」「必ず」など強い言い切りを避け、「〜を目指します」「〜のサポートを行います」といった表現に置き換える
  • 患者さんの声や写真を掲載する場合は、あくまで個々の経過であると伝わるようにし、誇張しない
  • 料金や保険適用に触れる際は、対象・条件を簡潔に説明し、誤認を招かないようにする
  • 「どのような考え方で施術に向き合っているか」「通院ペースをどのように提案しているか」など、院の姿勢を中心に示す

 

Web・SNS中心の鍼灸院集客戦略

現在、多くの人は鍼灸院を探す際に、まずスマートフォンで検索を行い、ホームページやGoogleビジネス、口コミサイトを閲覧してから来院候補を決めます。

つまり「検索結果でどう表示されるか」「写真や文章からどんな印象を持たれるか」が、そのまま来院の有無に直結しやすい状況です。

 

しかし実際には、「ホームページを作ったまま更新していない」「Googleビジネスの設定が不十分」「SNSは始めたものの投稿が止まっている」といったケースも少なくありません。

限られた時間と予算で成果を出すには、ホームページ・Googleビジネス・SNS/LINE・予約サイトそれぞれの役割を整理し、「どのチャネルで、どの段階の見込み患者と接点を持つか」を決めておくことが大切です。

 

  • ホームページ:院の理念や料金、通院イメージなど、公式情報をまとめる場所
  • Googleビジネス:近隣で鍼灸院を探している人との最初の接点
  • SNS・LINE:既存患者や迷っている人との日常的なつながりを維持する場
  • 予約サイト:比較検討中の人が、そのまま予約に進みやすくする窓口

 

ホームページSEOと導線改善

ホームページは、鍼灸院の公式情報を集約する拠点です。「どのような考えで施術しているか」「どんな悩みの人が多く通っているか」「料金や通院目安はどれくらいか」といった情報は、ここで丁寧に伝えます。

同時に、検索にヒットしやすくするSEOと、「見てくれた人が次の行動を取りやすい導線づくり」の両方が重要です。

SEOの基本は、「地域名+鍼灸院」といったキーワードをページタイトルや見出し、本文の中に自然な形で入れることです。

 

そのうえで、院内の様子や施術方針、料金、アクセス方法などを写真と文章で整理します。

導線面では、スマートフォンでの閲覧を前提に、「電話」「LINE」「問い合わせフォーム」などのボタンを分かりやすく配置し、どのページからでも迷わず連絡できるようにしておくと効果的です。

 

ホームページ改善のチェックポイント
  • タイトルや見出しに「地域名+鍼灸院」のキーワードを自然な文章で含める
  • トップページで「どんな悩みの人が多いか」「どのような方針で施術しているか」がすぐ分かる構成にする
  • 主な料金と通院の目安を明記し、初めてでも相談しやすい印象を与える
  • スマホ表示で、画面下部などに問い合わせ手段を常に表示できるよう工夫する

 

Googleビジネスと口コミ運用

Googleビジネスプロフィールは、「地域名+鍼灸院」「鍼灸院 近く」などで検索した際に表示される地図情報の基盤となるサービスです。

ここに表示される院名・住所・営業時間・写真・口コミは、初めての人が鍼灸院を選ぶ際の大事な判断材料になります。

 

まずは、住所・電話番号・営業時間・定休日といった基本情報が正しいか確認し、変更があった際にはすぐに更新できるようにしておきましょう。

次に、外観・入口・待合室・施術スペースなどの写真を登録し、「清潔で通いやすい雰囲気」が伝わるようにします。

口コミは過度な依頼は避けつつ、投稿があった場合はお礼や丁寧な返信を心がけることで、誠実な対応をしている印象を与えることができます。

 

項目 運用のポイント
基本情報 住所・電話・営業時間・定休日を最新の状態に保つ。臨時休診が多い場合は「投稿」も活用して案内する
写真 外観・入口・院内・ベッド・待合スペースなど、初めての人でも来院イメージが湧く写真を用意する
口コミ 感謝と丁寧な返信を心がける。個別の症状や効果には踏み込みすぎず、表現に配慮する

 

SNS・LINE活用の運用基準

X(旧Twitter)やInstagram、LINE公式アカウントなどのSNSは、既存患者との関係を維持したり、「気になっているがまだ予約していない層」との接点をつくったりするのに適したツールです。

ただし、更新が途絶えると「動いていない院」という印象につながるため、無理なく続けられる頻度とテーマ設定が重要です。

 

投稿内容としては、症状や効果を強くうたうのではなく、「季節ごとのセルフケアのヒント」「姿勢や生活習慣で気をつけたいポイント」「院内の様子やスタッフの日常」が伝わる情報など、役立つ話題と安心感につながる内容を中心にすると安全です。

LINEは、来院のお礼メッセージや予約リマインド、休診日の案内など、通院に役立つ情報発信に向いています。

 

  • 運用するSNSを1〜2つに絞り、週◯回など現実的な更新頻度を決める
  • セルフケアや生活上の工夫など、日常に活かせる情報を短く発信する
  • 症状名や効果を言い切るのではなく、「このようなお悩みでご相談いただくことがあります」といった表現を意識する
  • LINEでは、予約確認や臨時休診のお知らせなど、患者さんにとって便利な連絡手段として活用する

 

予約サイト・ポータル活用比較

鍼灸院向けの予約サイトやポータルサイトは、「まだ通う院を決めていない人」が条件検索しながら比較する場として利用されています。

エリア・営業時間・価格帯・メニュー内容などが一覧で並ぶため、掲載する場合は「どの層にどのメニューを訴求するのか」を明確にしておくことが重要です。

 

自院ホームページと比較したときのメリットは、「サイト自体に集客力があること」「空き状況をオンラインで見せやすいこと」です。

一方で、掲載手数料や割引クーポンが前提になる場合もあり、利益率とのバランスを検討する必要があります。

すべての予約をポータル頼みにするのではなく、「新規の入口として一定数を受け入れ、リピートは自院の予約導線へ誘導する」といった方針を持っておくと運用しやすくなります。

 

予約サイト活用時のチェックポイント
  • 自院のターゲット(年代・悩み・予算)と合うサイトかどうか確認する
  • メニューや写真は実際の雰囲気に近づけ、過度な割引やオプションの盛りすぎを避ける
  • 手数料やクーポン負担を含め、月ごとの収支を確認し採算が合っているかをチェックする
  • 来院後は、自院の次回予約方法(電話・LINE・HP)も案内し、継続しやすい導線を整える

 

オフラインと紹介を使う集客戦略

鍼灸院の集客は、オンライン施策だけに頼るのではなく、「通りがかりの来院」「既存患者からの紹介」「地域とのつながり」も大切な柱です。

特に高齢者や近隣の住民は、紙のチラシや看板、口コミなどをきっかけに来院するケースが少なくありません。

 

その一方で、鍼灸院は広告規制の対象であるため、チラシや看板の内容は慎重に設計する必要があります。

また、紹介を増やしたいときも、単に「紹介してください」とお願いするだけでは行動につながりづらく、紹介カードや動線づくりが重要になります。

さらに、地域イベントや他業種との連携は、「存在を知ってもらう」きっかけづくりとして有効です。

 

施策の軸 ねらい
チラシ・看板 近隣住民や通行人に、鍼灸院の存在と基本情報を認知してもらう
紹介導線 既存患者が家族や知人を紹介しやすい仕組みを用意する
地域連携 イベントや他業種との協力を通じて、認知と信頼を高める

 

チラシ・看板配布の注意点

チラシや看板は、商圏内の人に鍼灸院の存在を知ってもらううえで、今もなお有効な手段です。ただし、広告規制の対象となるため、「何をどこまで書けるか」に注意しながら制作する必要があります。

基本的には、院名・住所・電話番号・施術日・受付時間・予約制の有無・駐車場の有無など、広告可能事項を中心に構成するのが安全です。

 

紙面では、「どのような雰囲気の院か」「どんな考え方で施術に取り組んでいるか」「どのような方が通っていることが多いか」といった、選ぶ際の参考になる情報を重視します。

具体的な症状名と効果を直接結びつけるのではなく、「このようなお悩みの方から相談をいただくことが多い」「状態に合わせて施術内容や通院ペースを提案する」といった、方針レベルの表現にとどめるイメージです。

 

  • チラシや看板は、院名・住所・受付時間・予約制の有無などの基本情報を中心にまとめる
  • 症状名と「治る」「必ず改善」といった断定表現は避ける
  • 院内やスタッフの写真を掲載し、初めての人にも安心感が伝わるようにする
  • 配布エリアは、徒歩圏・交通の要所・高齢者が多い集合住宅など、商圏を意識して選ぶ

 

紹介カードと紹介導線整備

紹介は、新規の質が高く継続にもつながりやすい集客チャネルです。ただし、「誰か困っている人がいたら紹介してください」と口頭で伝えるだけでは、具体的な顔が思い浮かびにくく、行動につながりにくいものです。

そこで、紹介カードや案内チラシを用意し、「どのような人に紹介してほしいのか」「紹介された方はどのような流れで来院できるのか」を簡潔に示す導線を整えておくと、実際の紹介につながりやすくなります。

 

紹介カードには、院名・住所・電話番号に加え、「初回はじっくりお話を伺います」「紹介を受けて来院された方にはカウンセリング料を割引します」など、紹介された側にとっての安心材料やメリットを一言添えると親切です。

紹介元の患者さんには、結果にかかわらず「ご紹介ありがとうございました」「ご紹介いただいた方と面談しました」といった報告とお礼を欠かさないことが、長期的な信頼関係づくりにつながります。

 

紹介を増やすための工夫例
  • 会計時や症状が落ち着いてきたタイミングで、「身近に同じようなお悩みの方がいれば…」と具体的に声をかける
  • 財布やカードケースに入れやすい名刺サイズの紹介カードを準備する
  • 紹介された方には、初回来院時に使える小さな特典を設け、足を運びやすくする
  • 紹介元には、紹介の有無にかかわらず日頃の感謝を伝え、「紹介してよかった」と思ってもらえる対応を徹底する

 

地域連携とイベント活用事例

地域との連携やイベント参加は、「存在は知っているがまだ行ったことがない人」との距離を縮めるきっかけになります。

例えば、商店街のイベントや健康フェアで姿勢チェックやセルフケアのアドバイスを行ったり、介護施設・地域包括支援センター・フィットネスクラブなどと連携して、体のケアに関するミニ講座を開いたりするイメージです。

 

その際も、広告規制に配慮しつつ、「ケアの重要性」や「日常で意識したいポイント」などの情報提供を中心に据えます。

その場で積極的に施術を勧誘することが目的になってしまうと、参加者の警戒感を高めてしまう場合があるため、「困ったときに相談先として思い出してもらう」関係づくりを意識しましょう。

 

連携先・場面 取り組みイメージ
商店街イベント 姿勢チェックや簡単なストレッチ紹介のコーナーを設け、パンフレットや院の案内を配布する
高齢者施設・地域サロン 転倒予防・冷え対策・むくみなどをテーマにしたミニ講座を開催し、体の状態に関心を持ってもらう
フィットネスクラブ・ヨガ教室 運動前後のケアやケガ予防の考え方を共有し、必要に応じて相互紹介ができる関係を築く

 

このような取り組みを積み重ねることで、「困ったときに相談できる身近な鍼灸院」として地域に認知され、自然な形で紹介や問い合わせが増えていきます。

 

集客効果の計測と改善運用

鍼灸院の集客は、「ホームページを公開した」「チラシを配った」で終わりではなく、実際にどの程度の成果が出ているかを数値で振り返り、改善を重ねることで安定していきます。

とはいえ、細かい数字をいくつも追いかける必要はありません。まずは、新規数・再来率・平均来院回数などの基本指標に絞り、毎月の動きを確認するだけでも十分です。

 

重要なのは、「感覚」ではなく、「数字」として現状を把握することです。「今月は新規が少なかった気がする」ではなく、「新規◯人のうち、紹介が◯人・Webが◯人」と分かれば、翌月どこに注力すべきかが見えやすくなります。

さらに、導線ごとの離脱ポイントや広告費と再来率のバランスを確認すれば、「強化する部分」と「抑えてよい部分」が明確になります。

 

改善サイクルの基本イメージ
  • 毎月同じ指標を記録して、現状を見える化する
  • 数字を眺めて、気になるポイント(新規・再来・チャネル別など)を一つ選ぶ
  • 翌月に小さな改善策を試し、また数字で変化を確認する

 

主要KPIと目標数値の把握

集客状況を数字で把握する際は、「すべてを細かく管理する」よりも、「最低限おさえる指標(KPI)を決める」ことが大切です。

鍼灸院の場合、とくに重要度が高いのは、新規患者数・再来率・平均来院回数・チャネル別新規数などです。

 

これらを月ごとに記録するだけでも、季節による変動や施策の効果が見えやすくなります。

目標値は、最初から厳密である必要はありません。「新規は月◯人程度を維持したい」「再来率は◯%あたりを目標にしたい」など、大まかな目安からスタートし、実際の数字を見ながら調整していけば十分です。大事なのは、同じ指標を継続して観察することです。

 

指標 意味・確認ポイント
新規患者数 その月に初めて来院した人数。紹介・ホームページ・Googleビジネスなど、チャネル別に分けられると分析しやすい
再来率 初回来院から一定期間内(例:1〜2か月)に2回目以降の来院につながった割合。説明や通院提案の分かりやすさの目安になる
平均来院回数 ある期間で、1人あたり何回通っているかの目安。通院継続のしやすさや施術計画の妥当性を確認できる
チャネル別新規数 紹介・Web・看板・予約サイトなど、どこから新規が来ているか。強化・縮小の判断材料になる

 

導線ごとの離脱ポイント分析

集客の成果は、「何人がホームページを見たか」だけでなく、「どの段階で離脱しているか」に大きく左右されます。

たとえば、「ホームページ閲覧はあるが問い合わせに進まない」「問い合わせはあるが初回来院につながらない」「1〜2回で通院が終わってしまう」など、ステップごとに課題が異なることがよくあります。

 

そこで、「認知→興味・検討→問い合わせ→初回来院→継続」といった大まかな流れに分け、それぞれにどの程度の人数がいるのかをイメージしてみます。

正確な数値が難しければ、「感覚ベースでも良いので、どこが一番弱いか」を言葉にするだけでも構いません。弱点が見えれば、重点的に改善するポイントを絞り込めます。

 

  • ホームページ閲覧→問い合わせ:料金・アクセス・院長の人柄など、不安を解消できる情報が十分か確認する
  • 問い合わせ→初回来院:返信の早さや予約の取りやすさ、事前案内の分かりやすさを点検する
  • 初回→2回目以降:通院計画の説明方法、次回予約の提案、会計時の声かけなどを振り返る
  • 2回目以降→卒業:ゴールの共有やセルフケアの提案など、「終わり方」も含めて見直す

 

広告費と再来率の改善チェック

広告費を増やせば一時的に新規は増えますが、再来率が低いままだと、常に新規獲得を続けなければならず、経営面でも心理面でも負担が大きくなります。

逆に、再来率が高ければ、広告費を抑えても紹介や継続通院でベースの来院数を維持しやすくなります。

 

そこで、「新規1人あたりにどの程度の広告費がかかっているか」と「その方がどのくらい通ってくれたか」を、大まかに把握しておくとバランスが見えやすくなります。

広告費が膨らんでいる場合は、まず院内での説明やフォロー体制を整えて再来率を高められないか検討し、そのうえで広告の出稿方法や媒体構成を見直していく流れがおすすめです。

 

広告費と再来率を見るときの視点
  • 月ごとの広告費と、その広告から来院した新規人数を記録し、「新規1人あたりの費用」を確認する
  • 広告経由の新規が、平均して何回程度通っているかを把握し、費用との釣り合いを見る
  • 再来率が低い場合は、問診・説明・次回予約の提案など、院内体験の改善を優先する
  • 再来率が高いのに広告費が重い場合は、紹介や口コミなどコストの低いチャネル比率を高められないか検討する

 

まとめ

鍼灸院の集客を安定させるには、まず自院の患者層と来院理由を整理し、新規とリピートの役割を切り分けて考えることが重要です。

そのうえで、あはき法などの広告規制を踏まえながら、ホームページ・Googleビジネス・SNS・予約サイトといったWeb施策と、紹介カードや地域連携などのオフライン施策を組み合わせていくことがポイントになります。

 

月次で新規数や再来率などの指標を振り返り、小さな改善を積み重ねていけば、「法律を守りながら、無理なく来院が増えていく仕組み」に近づいていきます。

最初の一歩として、現在の情報発信がルールに沿っているか、そして「どのような人に選ばれたい鍼灸院なのか」を言語化するところから取り組んでみてください。