アフィリエイトの成果は「コード」次第。リンクに埋め込まれたパラメータがクリックを追跡し、報酬をあなたの口座へ届けます。
本記事ではコードの仕組みと取得方法、WordPress設置手順、エラー時の対処、セキュリティ管理まで初心者でも即実践できる手順を網羅。短縮URL活用やSNSシェア時のPR表記もわかるので、読めば発行から設置・管理まで迷わず完結し、成果漏れゼロを目指せます。
アフィリエイトコードとは何か

アフィリエイトコードとは、広告主・ASP・アフィリエイターの三者を結び付けて「誰の紹介で成果が発生したか」を識別するための追跡タグです。
具体的にはHTMLリンクやJavaScriptスニペットとして発行され、クリックされた瞬間にブラウザへクッキーを保存し、成果地点(購入完了ページなど)で計測タグと照合することで報酬が確定します。
このコードが正しく機能しなければ、どれだけ成約があっても自分の成果として計上されず、収益機会を失う恐れがあります。また、コードには広告素材・提携メディア・キャンペーン情報など複数のパラメータが埋め込まれており、ASPのレポート画面ではこれらを基にクリック数・発生件数・確定件数など細かな分析が可能です。
つまり、アフィリエイトコードは単なるリンクではなく「計測」「報酬配分」「効果分析」を同時に担うビジネスの基盤と言えます。
- クリック〜成果を識別し報酬を発生させる
- 広告主・媒体・キャンペーン別に成果を可視化
- データに基づく最適化(リンク改善や特単交渉)を可能にする
コードの役割と仕組み
アフィリエイトコードの最重要ミッションは「トラッキング」です。リンクがクリックされると、まずASPサーバーが遷移先URLへリダイレクトを発行し、その際にクリック日時・媒体ID・広告IDなどをクッキーに保存します。
このクッキーは30〜90日程度保持されるのが一般的で、ユーザーが後日購入しても成果が紐付く仕組みです。
成果地点に設置されたコンバージョンタグは、購入完了時にクッキー情報と成果データをASPへ送信し、アフィリエイター側の管理画面に「発生」として反映させます。下表はクリックから確定までの情報の流れを簡略化したものです。
段階 | システム処理 | 主なデータ |
---|---|---|
クリック | リダイレクトでクッキー発行 | 媒体ID・広告ID・日時 |
成果発生 | タグがASPへ送信 | 注文ID・金額・媒体ID |
確定 | 広告主が承認 | 承認日・報酬額 |
- JavaScriptを削除→計測タグが動かず成果がゼロ
- リダイレクト先を変更→クッキーが発行されず報酬漏れ
- 貼り付け先・コードともに https 化が必須
URLパラメータとユニークIDの構造
アフィリエイトコードは一見ただの長いURLですが、内部には複数のパラメータが暗号化またはプレーンテキストで格納されています。代表的な構成要素を分解すると下記の通りです。
パラメータ | 意味 | 例 |
---|---|---|
aid | アフィリエイター(媒体)ID | aid=12345 |
asid | 広告(案件)ID | asid=67890 |
uuid | クリックユニークID | uuid=ab12cd34ef56 |
creative | バナー等クリエイティブID | creative=bnr001 |
- aid と asid は報酬分配の根拠となる必須パラメータ
- uuid はクリック毎に発行され重複計測を防止
- creative を付与するとバナー別のCTRを分析可能
【カスタムタグ活用法】
- 【utm_source】Googleアナリティクスと連携→流入元比較が容易
- 【sub_id】メルマガ号外やSNS投稿ごとに付与→A/Bテストが可能
- 【time_stamp】期間限定キャンペーン識別→終了後のリンク停止を自動化
- リンク短縮サービスを使う場合はパラメータが欠落しないかテストする
- URLを改変する際は「?」以降の順序を変えず、&を消さない
- サーバー移転時は301リダイレクトでパラメータを保持
- 短縮URLで?以降が削除→成果未計測 → 短縮前後でテストクリック
- WordPress自動整形で&が & に変換→HTMLモードで貼り付け
- 重複パラメータで解析エラー→ASP推奨コードを再発行
ユニークIDやカスタムパラメータを正しく扱うことで、クリック数と成果を詳細に追跡し、広告効果を科学的に改善できます。
逆にパラメータが欠落すると「流入はあるのに成果がゼロ」という事態が起こるため、コード貼り付け後は必ずテスト購入やセルフバックで動作確認する習慣を付けましょう。
アフィリエイトコードの取得方法

アフィリエイトコードは、広告主のLP(ランディングページ)へ遷移させる「導線」であると同時に、成果を計測し報酬を分配するための“鍵”でもあります。
取得方法はASPごとに画面構成が異なりますが、基本の流れは〈広告案件を検索→提携審査に申し込み→承認後にリンクコードを発行〉の三段階です。
まずダッシュボードでキーワード検索やジャンル絞り込みを行い、案件詳細ページで成果条件・単価・確定率を確認します。次に「提携申請」ボタンを押すと、即時承認または手動審査に入り、承認済み案件には「広告リンク取得」タブが表示されます。
ここでテキストリンク・バナー・ショートリンクなど複数形式のコードをコピーし、自サイトやSNSに貼り付ければ準備完了です。
なお、承認前に発行できるプレビューコードは計測が無効なため、必ず承認後の正式コードに置き換える必要があります。
また、案件にバージョンアップやLP変更があった際はコードが自動更新されない場合があるため、“更新通知メール”の受信設定をONにしておくと貼り替え漏れを防げます。
- 提携前に成果条件と否認理由を必ず確認
- 承認メールのURLは必ずHTTPSでアクセス
- リンクコードはテキストエディタ経由で貼り付け→WordPress自動整形を回避
ASP管理画面でリンクコードを発行する手順
リンクコードの発行は、ほぼすべてのASPで以下の共通手順を踏みます。ここでは代表的な画面構成を例示し、初心者がつまずきやすいポイントを併記します。
- ダッシュボード上部の検索窓に商品名やジャンルを入力し、該当案件をクリックします。
- 案件詳細ページで「提携申請」を押下。
即時承認なら数秒で提携完了、審査制案件は1〜3営業日で結果がメール通知されます。 - 「広告リンク取得」タブを選択し、リンク形式(テキスト・バナーなど)をプルダウンで選びます。
- 生成されたHTMLコードをコピーし、自サイトのソースへ貼り付けて保存。
WordPressの場合は“カスタムHTMLブロック”を使用すると自動整形を防げます。 - 貼り付け後、自分でリンクをクリック→成果条件を満たすテスト購入を実行し、管理画面で「発生」が付くか確認します。
画面セクション | 主な機能 | 注意点 |
---|---|---|
案件検索 | キーワード・カテゴリ・単価でフィルタ | スマホアプリ案件は「CPI」表示を確認 |
提携管理 | 審査状況・特単申請 | 否認理由は必ずメモし再申請に活かす |
広告リンク | テキスト・バナー・ショートリンク | 期限付きキャンペーンは発行日を記録 |
- HTMLタグの中身を書き換えてデザインを変更→計測パラメータが欠落
- JavaScriptタグをAMPページに直貼り→ブラウザがブロックし成果未計測
- Gmailの翻訳機能でコードが自動改行→scriptタグが途中で切れる
バナー・テキスト・ショートリンクの違い
アフィリエイトコードには主に3種類の配布形式があり、それぞれメリットと適用シーンが異なります。違いを理解して適切に使い分けることで、クリック率(CTR)と成果率(CVR)を最大化できます。
リンク形式 | 特徴 | おすすめ活用シーン |
---|---|---|
バナー | 画像+リンク。視認性が高いがサイズ固定 | サイドバーや記事下の“定番訴求枠”に最適 |
テキスト | アンカーテキストのみで自然な導線 | 記事本文中に自然な文脈で挿入 |
ショートリンク | 短縮URLでSNSとの相性が良い | X・Instagram・YouTube概要欄など文字数制限がある場所 |
【リンク形式別メリット・デメリット】
- バナー:視覚的訴求が強い/×広告色が強く無視されやすい
- テキスト:読み進めながら自然に誘導/×デザインで差別化しにくい
- ショートリンク:シェアしやすい/×パラメータ欠落リスク→貼付前にテスト必須
- 関連記事内→テキストリンクで文脈を壊さず誘導
- ランキング表→バナーでアイキャッチ+大型ボタン
- SNS→ショートリンクをリダイレクト先に設定しGa4で計測
- バナー画像を自サーバーへ直リンク→CDN切替時に404
- ショートURLがブラックリスト入り→クリックブロック
- テキストリンクにnofollow未設定→過度なSEOリスク
- バナーはALT属性にキーワードと商品名を入れアクセシビリティを確保
- テキストは「詳しくはこちら→(商品名)」の形でCTAを明確化
- ショートリンク生成後はブラウザ拡張でUtmパラメータが保持されているか要確認
3形式を適材適所で使い分け、クリックテストを行って計測漏れがないことを確認すれば、アフィリエイトコードの運用基盤が堅牢になり、CVR改善と報酬最大化を同時に実現できます。
コードを正しく設置する3ステップ

アフィリエイトコードは「コピーして貼るだけ」で完了したように見えますが、計測漏れや表示崩れを防ぐには、貼り付け前後の確認を含めた3ステップが欠かせません。まず〈ステップ1:取得〉で、ASP管理画面から最新バージョンのリンクコードをコピーします。
このとき広告主がLPをリニューアルするとコードが更新される場合があるため、発行日をメモし定期的に再取得しましょう。
次に〈ステップ2:設置〉では、HTMLソースもしくはCMSのブロック機能に貼り付けます。ここで自動整形機能がタグを壊すことが多いので、必ずビジュアルモードではなくHTMLモードで貼るのが鉄則です。
最後に〈ステップ3:検証〉として、自身でリンクをクリックし、仮注文や無料登録を行い、ASPレポートに「発生」が記録されるか確認します。検証せずに公開すると、数十件成約してから成果ゼロに気付き、広告主にもASPにも修正申請が通らないケースがあるため要注意です。
- ステップ1:ASPから最新コードをコピー
- ステップ2:HTML/ブロックで貼り付け
- ステップ3:テストクリックで計測確認
HTMLにコピー&ペーストする場合
静的サイトやHTML編集に慣れている方は、コードを直接ソースへ貼り付ける方法が最もシンプルです。
ただしWYSIWYGエディタやメールクライアントが自動で改行や全角スペースを挿入し、タグが壊れることがあります。貼り付け手順とエラー対策を押さえておきましょう。
- テキストエディタ(VS Code、メモ帳など)を開き、ASPでコピーしたコードをペースト
- <script>タグ内に不要な改行や全角スペースが入っていないか確認
- <a>タグのhref属性にURLエンコード漏れ(日本語・半角スペース)が無いか確認
- HTMLファイルへ貼り付け、FTPやGitでサーバーへアップロード
- ブラウザでページを開き、開発者ツール→Networkタブでリダイレクトが発生しているか確認
- 計測確認のために自分でリンクをクリックし、テスト購入(セルフバック)で発生を検証
よくあるミス | 対処法 |
---|---|
改行が勝手に入る | メモ帳ではなくUTF‑8対応のコードエディタを使用 |
& → & に変換 | ビジュアルエディタを使わずHTMLモードで貼る |
httpとhttps混在 | LPがhttpsならコードもhttps版を取得 |
- Google AMPページではJavaScriptが禁止→data-amp-replaceで代替
- iframe内に貼るとSameSite属性でクッキー拒否→親ページに直接配置
- CDNキャッシュで古いコードが表示→キャッシュ期限を短く設定
WordPressブロック/プラグインを使う場合
WordPressを使用している場合、ブロックエディタ(Gutenberg)または専用プラグインを活用すると、HTMLを触らず簡単かつ安全にコードを設置できます。
まず最も汎用的なのが「カスタムHTMLブロック」です。投稿画面で「+」→「カスタムHTML」を選び、ASPコードを貼り付けてプレビューを確認するだけで完了します。
この際、外部JSのロードを軽量化したい場合は、<script>タグをfooterに自動移動する「Code Snippets」プラグインを併用するとページスピードが改善します。
一方、リンク管理を効率化したい場合は「Pretty Links」や「ThirstyAffiliates」などのアフィリエイト専用プラグインがおすすめです。
これらは短縮URLの自動生成、クリック数計測、リンク置換機能を備え、パラメータ付与のミスを防ぎます。導入手順は以下の通りです。
- プラグインをインストール→有効化
- ダッシュボード「Pretty Links」→「Add New」でターゲットURL(ASPコード)を入力
- 短縮URL(例:/go/product)を設定し、「Pro」プランならクリック計測用タグが自動付与
- 投稿画面で生成済み短縮URLを内部リンクとして挿入
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
カスタムHTMLブロック | 最軽量・プラグイン不要 | リンク管理が手動で煩雑 |
リンク管理プラグイン | 短縮URL・クリック計測・一括置換 | プラグイン更新が必要、サイト速度影響 |
- テーマが自動でrel=”noopener”を挿入→計測に影響なし
- リンク挿入後にAMPページでも表示崩れがないかAMPバリデータで確認
- エディタ切替(ブロック→クラシック)でコードが変換されていないかプレビューで再確認
- プラグイン同士の競合でリンクが二重リダイレクト→ASP計測が無効化
- 無料版はクリック数上限がある→月間PVが多い場合はPro版へ移行
- プラグイン停止で全リンクが404→置換前URLをバックアップ
- セルフバックで1件テスト発生→「Pretty Links」のクリックログとASP発生ログの時刻差をチェック
- リンク切れチェックプラグイン「Broken Link Checker」で定期スキャン→リダイレクト漏れを早期発見
WordPressならプラグインで効率化、静的サイトならHTML直貼りと、自身の運営環境に合わせて最適な設置法を選択し、貼り付け後は必ずテスト計測で成果が記録されるか確認しましょう。
コードが機能しない原因と対処

アフィリエイトコードが「貼ったのに発生ゼロ」という事態は、ほぼ例外なく計測ロジックが途中で途切れているのが原因です。
主な原因は、リダイレクト構造の変化でパラメータが欠落する、クッキー保存がうまくいかず成果が紐付かない、スマホ専用テンプレートやHTTPS混在でタグが無効化される、の三つです。まず、サイト移転やリライト時にURL階層が変わると、301やJavaScriptリダイレクトが二重に発生し、&記号以降のパラメータが切れてしまいます。
次に、広告主側のクッキー保持期間が短縮されたり、ブラウザ設定でサードパーティクッキーがブロックされていると、クリック情報が保持されず発生ログが計上されません。
最後に、モバイル表示でAMPやPWAを導入するとJavaScriptが制限され、タグ自体が読み込まれないケースもあります。以下の二つのh3で、リダイレクト・クッキーと表示環境別のチェック方法を詳しく解説します。
リダイレクト・クッキー期限切れのチェック
リダイレクトとクッキーは計測精度に直結するため、サイト更新やサーバー移転の際は必ずテストを行いましょう。まずリダイレクトは「クリックURL→ASPサーバー→広告主LP」の1回が理想ですが、Cloudflareや広告計測ツールを経由すると2〜3回のリダイレクトが発生し、途中でパラメータが欠落するリスクが高まります。
Google Chromeの開発者ツール→NetworkタブでクリックURLを確認し、status code 301/302 が複数続いていないかをチェックします。もし二重リダイレクトが起こっていれば、サーバー側リライトルールを修正し「301→200」に最短化してください。
クッキーに関しては、SafariやFirefoxがサードパーティクッキーをデフォルトブロックするため、サーバーサイド計測(Server‑Side GTMなど)やファーストパーティクッキーへ切り替えるASPタグを導入すると改善します。
さらに、広告主がクッキー保持期間を30日→14日に短縮すると、報酬が急減することがあるため、ASP管理画面で現在の「Cookie期限」を定期確認し、短縮された場合は記事内で「14日以内に申し込むとお得」など心理的締切を作るのも有効です。
原因 | チェック方法 | 対処例 |
---|---|---|
二重リダイレクト | Networkタブでstatus code確認 | リライトルールを1本化 |
パラメータ欠落 | URL末尾のaid・asidを比較 | ASPコードを再発行 |
クッキー期限短縮 | ASP設定→Cookie期限を確認 | LPで早期申し込み訴求 |
- ASPレポートでクリックが0→リンク切れを疑う
- クリックあり発生0→Cookie/リダイレクトを確認
- 発生あり確定0→広告主側否認・LP不備を確認
- カスタム短縮URLが広告ブロッカーに遮断されリンク自体が開かない
- 自動キャッシュプラグインが旧リダイレクトを保持→新コードが配信されない
- 同一ブラウザでのテスト購入を即キャンセル→広告主が自社注文と誤認し否認
スマホ表示やHTTPS混在コンテンツの注意点
モバイルユーザー比率が7割を超える現在、スマホ環境でコードが正しく読み込まれるかは死活問題です。まず、AMPやPWAに代表される高速表示技術はJavaScriptを制限するため、外部計測タグが動作しないことがあります。
AMPページでは<amp-iframe>やamp‑analyticsタグへ専用記法で埋め込む必要があるので、ASPが提供する「AMP対応コード」を必ず使用してください。
次に、レスポンシブ広告のimgタグに指定されたwidth/heightがCSSで上書きされると、バナーが画面外にはみ出しユーザーがクリックできないケースが出ます。モバイルプレビューでタップ範囲が適切か、コンソールでconsole.errorが発生していないかを確認しましょう。
HTTPS混在コンテンツ(Mixed Content)も大きな障害です。httpの画像タグやスクリプトをhttpsページに読み込むと、ブラウザが自動ブロックしてコードが実行されません。
ASPがhttpのみのタグを発行している場合でも、頭にhttps://を追加すると動作するケースが多いため、手動でhttpsへ置き換えテストするのがポイントです。
また、iOSのIntelligent Tracking Prevention(ITP)2.3以降ではJS経由のサードパーティクッキーが24時間で削除されるため、サーバーサイド計測へ移行するか、LPドメインと同一ドメインで中間リダイレクトを行う「ファーストパーティトラッキング」を導入するとCV計測率が向上します。
スマホ環境の課題 | 症状 | 対処 |
---|---|---|
AMP制限 | タグが読み込まれず発生ゼロ | AMP専用タグに差し替え |
画像はみ出し | バナーがクリック不能 | CSSでmax-width:100%を指定 |
Mixed Content | ブラウザ警告→スクリプト無効 | http→httpsへ置換 |
- Chromeデベロッパーツール→Device Toolbarでレスポンシブ確認
- iOS Safari・Android Chrome実機でタップテスト
- AMPバリデータでタグエラーがないかチェック
- Lazy Loadでバナーが遅延表示→ファーストビューで計測不可
- PWAキャッシュが旧コードを保持→更新しても反映されない
- プッシュ通知許可ダイアログがバナーを隠しCTRが急落
- モバイルファーストの現状では、PC表示で問題なくても必ずスマホ実機で再検証
- ページスピードが遅いとユーザー離脱→LCP 2.5秒以内を目標に画像最適化や遅延読み込み設定を行う
- バージョンアップ時はステージング環境で計測テスト→本番公開の2段階プロセスで安全に反映
スマホとHTTPS対応を怠ると、クリックはあるのに成果がゼロという“計測ブラックホール”が発生します。
設置後はPCとスマホの両環境で動作確認・ブラウザコンソールでのエラー確認を習慣化し、成果を逃さない堅牢な計測基盤を維持しましょう。
コード管理とセキュリティ

アフィリエイトコードは、一度貼り付けたら終わりではありません。案件終了やLP変更でリンク先が変わる、バージョンアップでパラメータが追加されるなど、運用中に必ずメンテナンスが発生します。
古いコードを放置するとクリックだけ増えて成果が付かない「報酬ロス」や、リダイレクト先が404になりユーザー体験を損なう「離脱ロス」を招きます。
さらに、コードを無断転載されると計測が分散し、本来の報酬が第三者に渡るリスクもあります。安定収益を守る鍵は〈コピー防止〉〈バージョン管理〉〈SNSでの安全共有〉の三点です。
本章では、スプレッドシートによるコード台帳の作成、.htaccessやJSでのクリック元制限、短縮URL+PR表記のルール化など、初心者でも実践しやすい管理フローを解説します。これらを導入すれば、リンクエラーと不正利用を未然に防ぎ、長期的な計測精度とブランド信頼を両立できます。
コピー防止とバージョン更新のポイント
アフィリエイトコードの不正コピーを防ぐには、表面上でのガードと裏側での検知の両輪が必要です。まず表面対策として、サーバー側で「クリック元ドメイン」を判定し、自サイト以外からのリクエストを拒否する.htaccess設定が有効です。
【コード台帳テンプレート】
管理項目 | 内容 | 更新頻度 |
---|---|---|
案件名 | 美容サプリDX | 週1回 |
リンク形式 | バナー300×250 | |
発行日 | 9/1 | |
バージョン | v1.2(Cookie30→14日へ変更) |
- リンク取得時に発行日とバージョンを台帳へ記載
- ASP更新通知を受けたら「旧→新」の差分をコメント欄へ追記
- 貼り替え後にセルフバックでテスト計測し、台帳を「更新済」に変更
- リダイレクトURLを手入力で貼り替え→&が欠落
- AMP用コードを通常ページに貼り混在→JSエラーで非表示
- バナーだけ更新しALT属性の日付を放置→古い情報で信頼低下
SNSでシェアする際の短縮URLとPR表記
XやInstagramなどSNSでは文字数制限や視認性の観点から短縮URLが必須ですが、短縮プロセスでパラメータが欠落すると計測不能になります。
また広告色を隠す意図でPR表記を怠ると、ガイドライン違反で投稿削除やアカウント凍結の危険があるため注意が必要です。
【短縮URL作成フロー】
- リンク管理プラグイン(Pretty Links)でターゲットURLにASPコードを入力
- 自ドメイン配下の短縮パスを設定(例:/go/beauty)
- 生成された短縮URLをブラウザでクリック→リダイレクトチェーンを確認
- ASPレポートでクリックログが残るかチェック
項目 | ベストプラクティス | 理由 |
---|---|---|
ドメイン | 自社ドメインを使用 | ブランド信頼+ブロッカー回避 |
パス名 | 商品名 or キーワード | ユーザーが安心してクリック |
追跡 | utm_source=X&utm_medium=social | GA4で流入元を分析 |
- 投稿文頭か末尾に【PR】【広告】の明示
- “ステマ規制ガイドライン”のリンクをプロフィールに設置
- YouTubeの場合、動画説明欄にもPR表記+商品提供者を記載
- 自動短縮ツール(bit.ly)がスパム判定→クリックブロック
- Instagramストーリーズでリンクスタンプ未使用→URLがクリック不可
- LINE共有で?以降がパラメータ扱いされず切れる→LINE短縮を回避
- Xでは「https://x.com/i/spaces?url=…」のように自動改変される場合があるため、リンククリック後にASPログでclick=1を確認しましょう。
- GA4「探索レポート」でutm_sourceが正しく分類されていない場合、手動UTMを再設定してデータクレンジングを行います。
短縮URLとPR表記を厳守し、クリックテストを習慣化すれば、SNS集客でも計測漏れゼロとコンプライアンス遵守を両立できます。
まとめ
この記事ではアフィリエイトコードの基礎から取得・設置・トラブルシューティング・安全管理までを順を追って解説しました。
コード構造を理解し、正確に設置し、定期点検と2段階認証で守る——この3ステップを実践すれば、成果計測ミスとアカウント制限を防ぎながら安定収益を築けます。今日すぐに自サイトへ反映し、報酬漏れゼロの運用を始めましょう。