Ameba Owndは、専門知識ゼロでもドラッグ&ドロップでホームページやECページを作れる無料CMSです。2024年のスマホアプリ終了で「今後どう集客すれば?」と戸惑う人も多いはず。本記事では仕組み、料金、PC版への移行、アメブロ連携やAmeba Pickでの収益化まで網羅。読めば最短30分でサイトを公開し、検索とSNSから安定集客できるようになります。
目次
Ameba Owndの基本仕組みとアプリ終了の背景
Ameba Owndは、ドラッグ&ドロップでページを組み立てられる国産CMSです。仕組みは「テンプレート」+「ブロック」を選ぶだけの直感操作で、画像やテキストを自由に配置できる点が特徴です。完成したサイトはAmebaのクラウドに保存され、サーバー契約やHTML知識は不要。2024年11月にはスマホアプリ版がサービスを終了しましたが、PCブラウザ版は継続提供されており、機能も順次アップデートされています。アプリ終了の理由は「モバイルブラウザの高速化で、アプリと機能が重複したため」と公式ブログで説明されています。今後はPC版に一本化し、管理画面をレスポンシブ化することでスマホからでもブラウザ経由で編集が可能です。アメブロユーザーにとっては、Owndを“外部LP”や“ブランドサイト”として連携できるメリットが残るため、アプリ終了=サービス終了ではない点を押さえておきましょう。
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- 専門知識ゼロでも10分でページ公開
- アメブロ・SNSとの連携ボタンが標準装備
ホームページが作れる仕組みと作成フロー
Owndでホームページを公開する流れはたったの4ステップです。まず会員登録後に「サイトを作成」をクリックし、業種別テンプレートを選びます。次に管理画面の左メニューから「ブロック追加」を押し、画像・文章・動画など必要なパーツをドラッグで配置します。レイアウトはグリッド上にスナップするため、余白のズレが起こりにくい設計です。三つ目のステップでSEOタイトルやディスクリプション、ファビコンを設定し、最後に「公開」ボタンを押せばURLが即時発行されます。公開後もブロックを追加・削除すればリアルタイムで反映されるので、イベントLPや季節キャンペーンの内容を書き換えるのも数分で完了します。
- テンプレート選択
- ブロック配置
- SEO・SNS設定
- 公開ボタンで完了
工程 | 所要時間の目安 |
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①② | 約10分:写真とロゴがあれば即配置可 |
③ | 約5分:タイトルと説明文を入力 |
④ | 1分:URLが自動発行されSNS共有も可能 |
- 【ヒント】ファーストビューに「店舗住所」「予約ボタン」を置くとスマホ閲覧時の離脱率が下がります。
スマホアプリ提供終了→PC版へ移行する手順
アプリ終了後に最も多い質問が「編集はどうすれば良いの?」です。答えはシンプルで、ブラウザ版管理画面にログインするだけ。まずPCまたはスマホのブラウザで https://www.amebaownd.com
にアクセスし、Ameba IDでログインします。ダッシュボードが表示されたら「サイト設定>デザイン」へ進み、お気に入りのテンプレートを再選択してください。旧アプリで作ったページは自動移行済みですが、稀に画像サイズが合わずレイアウトが崩れることがあります。その場合は「ブロック編集」から画像を再アップロードし、style属性に max-width:100%;
を追記するとスマホ幅にフィットします。また、アプリ限定だった「アイキャッチ自動リサイズ」機能は廃止されたため、Canvaなどで横幅1200pxの画像を事前に用意すると表示が安定します。
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- ① ブラウザでOwnd管理画面にログイン
- ② テンプレートを再確認し画像サイズを調整
- ③ 公開設定を保存しSNSプレビューで表示チェック
- 【注意】ブラウザ版はSafariの旧バージョンに非対応のため、iOS14以前の端末ではChromeを利用すると編集しやすいです。
- 【補足】スマホのホーム画面に「ショートカットアイコン」を追加すると、アプリのような起動感で編集できます。
料金プラン比較と無料プランの制限ポイント
Ameba Owndの料金体系は「ベーシック(無料)」と「プレミアム(有料)」の2種類だけとシンプルですが、制限内容を知らずに始めると「ページが追加できない」「広告が外せない」といった壁にぶつかります。2024年4月の仕様変更でベーシックは作成ページ上限が3ページ・独自ドメイン不可・Ameba広告表示ありという“お試し用”へ大幅に縮小されました。一方、プレミアム(月払い960円/年払い9,600円)はページ数・容量が無制限、広告非表示、独自ドメイン接続が可能なため、本格運用には事実上必須プランといえます。無料のままでもプロフィール用の「名刺サイト」やLPの簡易テストはできますが、集客や収益化を目的とする場合、早期にプレミアムへ移行しないとSEO評価も伸び悩む点に注意が必要です。
項目 | ベーシック | プレミアム |
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月額料金 | 0円 | 960円 (年払い9,600円) |
ページ数 | 3ページまで | 無制限 |
広告表示 | あり | なし |
独自ドメイン | 不可 | 〇(サブドメイン可) |
アクセス解析 | 簡易版 | 詳細(PV・流入元) |
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- 3ページ上限でブログ感覚の更新が不可
- 広告がファーストビューに表示→離脱増
- 独自ドメインが使えずブランド構築が難しい
ベーシック/プレミアムの機能・コスト一覧
具体的な機能差を把握するには「何をしたいか」を起点に比較するのがポイントです。たとえば〈名刺代わりサイト〉ならベーシックでも十分ですが、〈検索流入で集客→Ameba Pickやネットショップにつなげたい〉なら、ページ制限と広告表示が足かせになります。プレミアムでは広告非表示に加え、robots.txt
の自動生成が強化され、構造化データ(JSON-LD)の出力も最適化されるため、Googleのインデックス速度が平均1.4倍速いという検証結果もあります。年払いだと月800円相当になり、レンタルサーバー+WordPressよりコストが抑えられるのも魅力です。さらに、カスタムCSS・JavaScript挿入機能でポップアップやチャットウィジェットも追加可能になり、LPのCV率改善施策を柔軟に試せます。
- 【費用対効果】月960円×CV率+2%で売上1万円増なら即回収
- 【成長余地】ページ無制限なのでカテゴリ追加でキーワード網羅が容易
- 【安全性】SSL証明書は両プラン無料自動更新で常時HTTPSに対応
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- ① 広告非表示 → ブランディングとUX向上
- ② ページ数無制限 → コンテンツSEOに必須
- ③ 独自ドメイン → ドメイン評価の資産化
ページ数・独自ドメイン制限を攻略する方法
「無料のままでもう少し使いたい」という場合は、制限を補う工夫で運用コストを抑えられます。まずページ上限は「長尺1ページ+折りたたみ見出し」で擬似的に複数ページ化し、ブログ記事はアメブロ側に投稿→Owndへ内部リンクで誘導する二段構えが有効です。こうすればOwnd側のSEOパワーを落とさず情報量を増やせます。独自ドメインは無料プランでは設定不可ですが、ムームードメインなどで取得したURLを「お名前.comリダイレクト→Owndサブドメイン」へ301転送すると、名刺やSNSでは独自ドメインを表示させつつ実体はOwndを利用できます。また広告表示はCSSで完全非表示にする行為は規約違反ですが、ファーストビュー直下にヒーロー画像を配置し、広告位置を1スクロール後へ押し下げるレイアウトで視認性を低減できます。
- 情報量確保:長文+目次アンカーでページ内回遊を促進
- ドメイン裏技:外部リダイレクトでURL一元化
- 広告回避:ヒーロー画像で視線誘導→広告を目立たなく
課題 | 無料での対応策 | プレミアムにした場合 |
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ページ上限 | 目次折りたたみ+外部ブログ連携 | 無制限 |
独自ドメイン | リダイレクトURLを名刺に記載 | 直接接続でSEO評価◎ |
広告表示 | ファーストビュー外へ配置 | 完全非表示 |
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- CSSで広告を消すと利用規約違反になる可能性大
- 301転送はドメイン評価が直接付かないため長期SEOに不利
- 【ステップアップの目安】月間PVが1,000を超えたらプレミアム移行で広告非表示&ページ追加→収益とSEOを同時強化。
- 【代替策】ページ上限を超える前にNotionやGoogleドキュメントを外部公開→リンクで補完し、費用を抑える方法も。
- 【結論】ブランドサイト・EC・本格ブログとして育てるなら早期プレミアム化がコストパフォーマンス◎です。
集客・収益化に活かすカスタマイズとSEO設定
Ameba Owndはテンプレートを選ぶだけで公開できますが、集客やブランディングを本気で狙うなら「デザイン微調整」と「SEO基本設定」を押さえることが必須です。まずファーストビューでは“誰のためのサイトか”を3秒で伝えるため、ブランドカラーとロゴを統一し、メインコピーを
タグで記述します。次にサイト共通設定→SEOタブでタイトル・ディスクリプション・OGP画像を登録。ここで検索キーワードとベネフィットを含めるとクリック率が上がります。さらにAnalyticsとSearch Consoleを連携し、検索流入・離脱ポイントを数値で把握。月1回の数値チェックとリライトを繰り返すことで、指名検索が少ない新規サイトでも3〜6か月で検索順位が安定します。最後に収益導線としてAmeba Pickや外部予約フォームのリンクをCTAボタンで配置すれば、PVを売上へ変換できる仕組みが完成します。
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- ① ロゴ+ブランドカラーの統一
- ② h1タグに主要キーワードを1回だけ使用
- ③ ページごとに固有のタイトルと説明文を設定
- ④ Search Consoleでインデックス状況を月次確認
テンプレート編集・CSS調整でブランド感UP
Owndのテンプレートは約100種類ありますが、デフォルトのままでは他サイトと差別化できません。まず「デザイン>高度な編集」で共通CSSを開き、以下3点を変更しましょう。①フォント:日本語は游ゴシックからNoto Sansへ変更すると可読性が向上、②色:ブランドカラーを–accentに指定しボタンやリンク色を自動反映、③余白:section間のmarginを1.5em→3emへ拡張し、高級感を演出。また、トップページだけヒーローセクションをフル幅にしたい場合は .hero{max-width:100%;height:60vh;background:url(画像)center/cover;}
を追加するとインパクトが強まります。共通CSSの最下部にはメディアクエリを追加し、@media(max-width:768px) でフォントサイズを2px下げるとスマホでもバランス良く表示されます。
調整項目 | 編集場所 | 効果 |
---|---|---|
フォント | body{font-family: ‘Noto Sans JP’, sans-serif;} | 読みやすさ+高級感 |
ブランド色 | :root{–accent:#ff6f61;} | ボタン・リンクを統一 |
余白 | section{margin:3em 0;} | 情報が詰まらず上質に見える |
- 【コツ】デザイン編集はバックアップ用にCSS全文をメモ帳へ保存してから行うと安心です。
- 【注意】!importantは多用せず、階層セレクタで優先度を上げると保守性が落ちません。
アメブロ連携とAmeba Pick広告の貼り方
アメブロ読者をOwndへ誘導し、Ameba Pickで報酬を得る導線を作るとPVが収益に直結します。手順は①Ownd編集画面で「ウィジェット>ブログリンク」を選び、アメブロURLを入力、②アメブロ側では記事末にOwndの記事URLを貼り返し、内部リンクのように相互送客するだけ。さらにOwndページ内にAmeba Pickの商品リンクを貼るには、Pick管理画面で取得したURLを「ボタンブロック」のリンク先に入力し、ボタン文言を「特典付きで購入する」など具体的に変更します。リンククリックを計測したい場合は、?utm_source=ownd&utm_medium=pick などUTMパラメータを追加し、Analyticsのイベント設定でクリック数を可視化しましょう。売れ筋が判明したら、アメブロ側の記事中CTAも同一商品へ差し替えると全体CV率が底上げされます。
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- アメブロプロフィールにOwndトップのリンクを固定
- Owndのフッターにアメブロ最新記事ウィジェットを設置
- Pickリンクはボタン+商品画像の2か所に配置
- UTMで流入元を区別し週次PV/CVを分析
- 【NG例】アメブロ全記事に同一Owndリンクを乱貼り→スパム認定リスクがあるため関連性の高い記事へ限定。
- 【成功事例】Owndで作った無料E-book LPへ読者を誘導→メール登録後にPickリンクを案内し成約率8%達成したケースも。
- 【法令順守】商品レビューでは体験写真+公平なデメリットも併記し、薬機法チェックツールで表現を検証してください。
よくあるトラブル対処と他CMSとの比較
Ameba Owndを本格運用し始めると、多くのユーザーが「ページが崩れてしまった」「独自ドメインが接続できない」「SSLが反映されない」など、技術的な壁に直面します。これらはOwndの管理画面だけでは原因が特定しづらく、放置すると検索順位の低下や機会損失につながります。本章では、発生頻度の高いトラブルを発生箇所別に整理し、最短で復旧させるプロセスと、そもそもエラーを起こしにくい設定方法を解説します。また、同様の機能を持つCMS――WordPress、Wix、STUDIO――と比較しながら「Owndで続ける/乗り換える」の判断軸も提示します。他サービスへ移行を検討する際は「費用」「操作難易度」「SEO拡張性」「保守性」が主な比較項目ですが、自社の目的やリソースに合致するかを棚卸しすることが重要です。Ameba Owndはクラウド型でサーバー保守が不要、アメブロとの連携導線を標準装備という強みがあります。一方、テンプレート自由度や外部プラグインの豊富さという点ではWordPressが優位に立ちます。こうした長所と短所を正しく理解し、定期的なバックアップと運用チェック体制を整えることで、想定外のダウンタイムや損失を最小化しながら安定運営が可能になります。
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- 月1回の表示確認(PC/スマホ/主要ブラウザ)
- 変更前にCSS全文のバックアップを取得
- ドメインDNS/SSL証明書の更新日をリマインド設定
表示崩れ・ドメイン接続エラーを解決する
表示崩れの原因は主に「画像サイズ固定」「外部CSSの競合」「テンプレート更新時のクラス変更」の三つです。まずスクリーンショットで崩れた箇所を可視化し、ブラウザのデベロッパーツールで該当要素のwidth・overflow設定を確認しましょう。画像が横に飛び出す場合は max-width:100%;
を指定、セクション間余白がおかしい場合は親要素に box-sizing:border-box;
を追加します。テンプレート更新でクラス名が変わったケースは旧クラスを検索置換し、共通CSSの末尾に最新クラスを上書きしてください。独自ドメイン接続エラーはDNSレコードのタイプミスが9割。Ownd側では「example.amebaownd.com」にCNAMEを向ける設定が推奨されますが、エイリアス表記を誤り「www.example.com」をAレコードで置き換えると接続不可になります。解決手順は①ドメイン管理会社で正しいCNAMEを設定→②最大72時間の伝播を待機→③SSLが自動発行されるのを確認、の三段階です。万一SSLが“保留中”のままなら、Ownd管理画面の「SSL再取得」をクリックし、ブラウザキャッシュを削除して再読み込みしてください。
症状 | 主な原因 | 対処策 |
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画像はみ出し | width値がpx固定 | max-width:100%;height:auto; |
横スクロール出現 | 余白0・overflow未設定 | overflow-x:hidden;でカット |
ドメイン未接続 | CNAME/Aレコード誤設定 | DNSを修正し72h待機 |
SSL保留 | 伝播未完了・再取得忘れ | 「SSL再取得」ボタン→再読込 |
- 【即チェック】Google Chromeのデベロッパーツール→Consoleに出る「Mixed Content」警告はSSL未対応ファイルの合図です。
- 【裏ワザ】Cloudflareの無料プランでCNAMEをプロキシOFFにすると、伝播が速くエラー率も低下します。
- 【注意】!importantで強制上書きすると、将来のテンプレート更新で別の崩れを招くため極力避けましょう。
WordPress・STUDIO等との違いと乗り換え判断ポイント
他CMSに乗り換えるかどうかは「目的」「リソース」「ランニングコスト」で決まります。WordPressはテーマとプラグインが豊富で、EC・会員機能・LMSまで追加可能。SEOプラグイン(Yoast SEOなど)によりメタデータを細かく制御できるため、本格的なコンテンツマーケティングには最適です。一方、サーバー保守やセキュリティ対策が自己責任となり、初期学習コストも大きい点がデメリット。STUDIOはノーコードながらデザイン自由度が高く、アニメーションやスクロール演出を直観的に追加できますが、日本語SEO設定項目が限定的で、多言語サイトやAMP対応には不向きです。これらと比べたOwndの利点は「アメブロとの相互送客」「国産サポート体制」「定額でSSL・サーバー込」という運営ハードルの低さ。
比較項目 | Ameba Ownd | WordPress/STUDIO |
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学習コスト | 低:ブロック配置のみ | 中〜高:テーマ習得・保守 |
カスタム自由度 | 中 | 高(WP)/中高(STUDIO) |
ランニング費 | 960円〜/月 | 1,000円〜3,000円+ |
サポート | 国内メール+ヘルプ | WP:コミュニティ主体 STUDIO:チャット対応 |
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- 収益規模が月5万円を超え、機能拡張が必要→WP検討
- ポートフォリオ系で動きのある表現を重視→STUDIO
- アメブロと連携しライト運用→Ownd継続
- 【移行ステップ】WordPressへ引っ越す場合は、まず独自ドメインを管理会社で保持し、All in One SEOなどのプラグインでリダイレクト設定→旧Owndページを301転送してドメイン評価を引き継ぎます。
- 【留意点】テーマ乗り換え時にURL構造が変わると検索流入が一時的に落ちるため、サーチコンソールで404を監視してください。
- 【結論】「ブログ+小規模LP+アメブロ連携」で運用する限りはOwndで十分高速・低コスト。多機能ECや会員制サービスが必要になったタイミングで再検討すると失敗が少ないです。
まとめ
本記事ではAmeba Owndの仕組みとアプリ終了後のPC版移行、料金プラン、SEO・収益化カスタマイズ、トラブル対処までをステップ形式で解説しました。ポイントは①目的に合うプラン選択②デザイン統一と独自ドメイン③アメブロ連携で導線強化。この記事を参考に30分でサイトを公開し、週1回の解析とリライトであなたのブランド力を高めながら集客・売上を着実に拡大しましょう。