「どのASPに登録すればいいの?」――そう悩む初心者に向けて、本記事では人気の総合ASPから高単価が狙えるクローズドASPまで10社を厳選。案件数・承認率・サポート体制といった比較基準から、複数ASPを併用して報酬を最大化するテクニックまで解説します。
読了後には自分のジャンルに最適なASPを選び、最短ルートで初報酬を得るステップが明確になります。
目次
アフィリエイトASPを選ぶ前に知るべき基礎知識

アフィリエイトの収益は〈広告主〉→〈ASP〉→〈アフィリエイター〉→〈ユーザー〉という4者の連携で成り立っています。その中核を担うのがASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)です。
ASPは広告主とアフィリエイターの“仲介プラットフォーム”として、成果計測システムの提供、広告素材の配布、報酬の一括精算を行います。
もしASPが存在しなければ、個人ブロガーが何社もの広告主と直接契約し、リンクの貼り替えや支払い手続きを個別に行わなければならず、時間的にも法務的にも大きなハードルになります。
逆に広告主側から見れば、成果が出た分だけコストを支払うCPAモデルを採用することで、広告費の無駄打ちを防ぎながら認知拡大を図れる点がメリットです。
このようにASPは「成果報酬ビジネスの司令塔」として機能しており、どのASPを選ぶかで案件の単価・承認率・サポート品質が大きく変わります。
初心者ほど登録先の選択が収益曲線に直結するため、まずはASPの役割と報酬フローを正しく理解し、自分のジャンルに最適なプラットフォームを見極めることが重要です。
プレーヤー | 主な役割 |
---|---|
広告主 | 商品・サービスの提供/成果承認 |
ASP | 成果計測システム・報酬支払・素材配布 |
アフィリエイター | 集客・コンテンツ制作・リンク設置 |
ユーザー | 比較・購入・申込 |
- ASPの基本機能と報酬フロー
- 公開ASPとクローズドASPの違い
- 自分に合うASPを選ぶ3大基準
ASPの役割と成果報酬の仕組み
ASPは「成果が発生したら報酬を支払う」というCPA(Cost Per Action)モデルを技術面と運用面で支える存在です。
まず技術面では、広告リンクがクリックされた瞬間にCookieやサーバーサイドトラッキングでユーザーを識別し、30日などの有効期間内に指定アクション(購入・会員登録など)が完了すると成果を紐づけます。
ASPの管理画面には〈発生〉〈承認待ち〉〈確定〉という3段階のステータスが表示され、アフィリエイターは承認率や単価をモニタリングしながら施策を改善できます。
運用面では、広告主が提示する禁止表現やクリエイティブの更新を一括配信し、違反があった場合は提携解除や報酬却下を行う“品質管理”も担います。
さらに複数広告主の売上を一本化して月末に振込むため、アフィリエイターは請求書発行や源泉徴収の手間を省けます。
広告主にとっても、未承認やキャンセルを差し引いてから報酬を確定できるため、ROIが読みやすい点が大きなメリットです。
- 成果発生:ユーザーがリンク経由で購入→ASPに即時記録
- 承認判定:広告主が返品や不正をチェック→承認or却下
- 報酬確定:月末締め翌月◯日払い→アフィリエイターの口座へ振込
ステータス | タイミング | アフィリエイターの行動 |
---|---|---|
発生 | 即時 | CTR・CVRを分析 |
承認待ち | 数日〜数週間 | 未承認理由を仮説立て |
確定 | 月末など | 入金確認・再投資計画 |
- 「クリックだけで報酬が入る」→日本の主流は成果(購入)報酬
- 「発生=確定」→返品・不正で却下される場合あり
- 「ASPはどこも同じ」→単価・承認率・サポート体制が大きく異なる
成果報酬の仕組みを把握し、承認率やCookie期間をチェックしておくことで“発生は多いのに収益が伸びない”という落とし穴を回避できます。
公開ASPとクローズドASPの違い
ASPは大きく「公開ASP」と「クローズドASP」に分かれ、それぞれメリットとデメリットがあります。公開ASPはA8.netやもしもアフィリエイトのように誰でも無料登録でき、案件数が豊富で初心者サポートが充実しています。
セルフバック機能や初心者向けセミナーがあるため、初報酬を得るまでのハードルが低いのが特徴です。一方、案件が多い分だけ競合も多く、単価は平均的です。
クローズドASPは審査制または招待制で、フェルマやレントラックスのように担当者がつき、高単価案件や期間限定キャンペーンを優先的に紹介してくれます。
報酬単価が1.5〜2倍になるケースもありますが、一定のPVや成果実績が求められ、サポートメールのレスポンスを怠ると提携解除になる厳しさもあります。
【両者の比較】
項目 | 公開ASP | クローズドASP |
---|---|---|
登録条件 | メールアドレスで即登録 | 審査または招待制 |
案件数 | 豊富・幅広い | 厳選・高単価 |
サポート | FAQ・チャットボット中心 | 担当者が個別対応 |
単価 | 平均的 | 高単価・特単が多い |
競合 | 多い | 少ない |
- 始めたばかり→公開ASP2〜3社で案件をテスト
- 月3万円突破→クローズドASPに実績を添えて応募
- 年間目標→特単案件50%以上で報酬効率を最大化
公開ASPとクローズドASPの特徴を理解し、成長フェーズに合わせて使い分けることで、案件単価と承認率の両方を最適化し、収益を加速できます。
失敗しないアフィリエイトASP選定3大基準

アフィリエイトASPは国内だけでも50社以上あり、「どこに登録すればいいか分からない」という悩みは初心者のつまずきポイントです。そこで重要になるのが〈案件ラインアップ〉〈報酬条件〉〈運用サポート〉という3大基準での比較です。
まず案件ラインアップは「自分のジャンルとユーザーニーズに合致する広告がどれだけ揃っているか」を示し、量よりも“適合率”が収益に直結します。
次に報酬条件は単価や承認率、振込手数料などキャッシュフローを左右する要素で、同一案件でもASPによって1.5倍以上差がつくことも珍しくありません。
最後に運用サポートは担当者のレスポンスやセミナーの有無など改善スピードに影響する項目です。以下の表は3大基準を俯瞰しやすいように整理したものです。
基準 | チェック項目 | 判断ポイント |
---|---|---|
案件ラインアップ | 案件数/ジャンル網羅度/独占案件 | 自サイトの想定KWで検索→5案件以上あれば◎ |
報酬条件 | 単価/承認率/振込手数料/支払サイクル | 同一案件比較で単価+承認率が最も高いASP |
運用サポート | 担当者有無/セミナー/特単交渉の柔軟性 | メール返信24h以内+特単実績があるか |
- 案件ミスマッチによる“記事無駄撃ち”を防げる
- 単価と承認率の最適化で同アクセスでも報酬UP
- 担当者サポートでLP改善や特単交渉がスムーズ
取り扱い案件数とジャンル適合性
ASP選定でまず見るべきは「自分が攻めたいジャンルの案件が揃っているか」です。たとえば美容レビューが得意なのに金融案件しか豊富でないASPに登録しても成果は伸びません。
具体的な選定手順は以下の3ステップです。
- ステップ1:キーワードマッチ
狙うキーワード(例:プロテイン 比較)でASP内検索→案件数と単価を確認。 - ステップ2:競合チェック
案件名+「アフィリエイト」でGoogle検索→上位10サイトの提携ASPを調査。 - ステップ3:独占・専属案件
ASP担当者にメールで「独占案件ありますか?」と問い合わせ、差別化要素を確保。
【案件適合性が高いASPを判断する指標】
- 対象ジャンルの案件数が最低5件以上
- ジャンルキーワードで検索上位の競合が同ASPを利用
- 独占案件や先行案件で単価優位性がある
ジャンル | 案件に強いASP | 理由 |
---|---|---|
美容・健康 | afb、フェルマ | 定期コスメ案件+高承認率 |
EC物販 | バリューコマース、もしも | Amazon・楽天API連携 |
金融・投資 | アクセストレード、TCS | 高単価+担当者サポート |
- 案件数だけで選びニッチジャンルで競合過多→CVR低下
- 独占案件に飛びつき裏付けなく記事量産→承認率が低く報酬ゼロ
ジャンル適合性は「量×質」で評価し、競合分析と独占性能を掛け合わせることで実用性が高まります。
報酬単価・承認率・振込条件を比較
同じ商品でもASPが違えば報酬は大きく変わります。ここでは「単価×承認率×キャッシュフロー」の3指標で比較する方法を紹介します。まず単価は言うまでもなく高いほど有利ですが、承認率が30%以下では実入りが半減します。
したがって実質単価=提示単価×承認率で算出し、複数ASPを比較するのが鉄則です。次に振込条件が月末締め翌々月払いか翌月払いかでキャッシュフローが大きく変わるため、広告費を回収しやすいASPを優先しましょう。
- 単価比較:案件名で横断検索→実質単価をスプレッドで計算
- 承認率確認:ASP管理画面の「平均承認率」や担当者ヒアリングで収集
- 振込条件:最低支払額・手数料・締め日を表にして可視化
ASP | 単価 | 承認率 | 実質単価 | 振込条件 |
---|---|---|---|---|
A8.net | 10,000円 | 70% | 7,000円 | 翌々月15日/手数料770円 |
レントラックス | 12,000円 | 80% | 9,600円 | 翌月末/手数料無料 |
TCS | 11,000円 | 60% | 6,600円 | 翌月20日/手数料550円 |
【ポイント】キャッシュフローを安定させるチェックリスト
- 最低支払額5,000円以下か
- 振込手数料が無料または100円未満
- 締め日から振込日まで45日以内
- 実質単価で比較すると収益性が一目瞭然
- 早い振込サイクルで広告費再投資が加速
- 承認率の高いASPを使うとCVR改善効果が大きく見える
- 「期間限定特単」終了後に単価が半減→記事が赤字化
- 最低支払額が高いと報酬が塩漬け→キャッシュフロー悪化
- 承認率非公開案件は要注意→担当者に平均値を聞いて判断
単価・承認率・振込条件をセットで比較し、実質単価とキャッシュサイクルを最適化することが、限られたアクセスでも最大限の報酬を得る近道です。
初心者におすすめ総合ASP5選

アフィリエイトを始めたばかりの方にとって、最初の壁は「どのASPに登録すべきか」です。初心者向け総合ASPは、ジャンルごとの案件数が豊富、セルフバックで初報酬を体験しやすい、管理画面が直感的でサポートが充実している──という三拍子がそろっています。
本節では国内最大手からサポートが手厚い中堅ASPまで、使いやすさと収益ポテンシャルを兼ね備えた5社を厳選しました。特に重要なのは、単価や承認率よりも「初心者でも運用しやすい環境かどうか」です。
例えば、管理画面が日本語化されていて検索フィルタが豊富だと、ジャンル別や単価別の案件比較が簡単になり、記事作成へすぐ着手できます。
また、セルフバック機能で実際に成果発生→報酬確定の流れを疑似体験できるASPを選べば、承認プロセスや振込サイクルを肌感覚で習得できます。
以下で紹介するA8.netともしもアフィリエイトは、初心者が最初に登録しておくべき定番サービスです。残り3社も後続で解説しますが、まずはこの2社で仕組みを理解し、セルフバックでサーバー代や有料テーマ代を回収するところからスタートしましょう。
- 登録無料で審査が比較的緩い
- 案件数が多く“記事ネタ”に困らない
- セルフバックで初月から報酬体験が可能
A8.net ─ 圧倒的案件数とセルフバックで実績作り
A8.netは国内最大級の総合ASPで、取り扱い案件は26,000件以上と業界トップクラスです。初心者に向いている理由は、案件のジャンル幅が広く、物販・金融・通信・美容などあらゆるニーズに対応できる点にあります。
管理画面はカテゴリ検索・単価昇順ソート・承認率表示などフィルタ機能が豊富で、最適案件を短時間で見つけられます。
特に初心者が注目すべきは「セルフバック(自己アフィリエイト)」です。初月はサーバー契約やクレジットカード発行で10,000円以上の報酬を獲得し、ブログ運営の初期コストを実質ゼロにすることも可能です。
【A8.netの強み】
- 案件数:26,000件以上でジャンル網羅率が高い
- セルフバック:報酬単価が高く初報酬を得やすい
- イベント:年1回の大型フェスで広告主と直接交渉可能
項目 | 内容 |
---|---|
最低振込額 | 1,000円(1,000円支払方式)または5,000円支払方式の選択制 |
振込手数料 | 66〜770円(金融機関・振込金額により変動) |
支払サイクル | 月末締め翌々月15日 |
担当サポート | なし(質問フォーム+チャットボット) |
- 案件数が多く選定に時間がかかる→キーワード検索で絞り込み
- 単価が高い案件ほど承認条件が厳しい→媒体審査基準を確認
セルフバックで初報酬→案件検索で記事ネタ収集→イベントで広告主と関係構築、という3ステップを踏むことで、初心者でも最短ルートで学習と実績作りが可能です。
もしもアフィリエイト ─ W報酬&物販連携が強み
もしもアフィリエイトは「W報酬制度(通常報酬+12%のボーナス)」が特徴の総合ASPです。Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトとの連携機能が実装されており、物販レビュー記事を量産したい初心者に最適です。
特に「Amazon提携が通りやすい」というメリットは大きく、通常は審査ハードルが高いAmazonアソシエイトを、もしも経由なら比較的スムーズに利用できます。また、振込手数料が無料で最低振込額も1,000円と低く、月初の少額報酬でも確実にキャッシュ化できる設計です。
【もしもアフィリエイトの強み】
- W報酬:通常報酬+12%ボーナスで単価アップ
- 物販連携:Amazon・楽天・Yahoo!に一括提携
- ツール:簡単リンクでアフィリエイトタグを自動生成
項目 | 内容 | 初心者メリット |
---|---|---|
最低振込額 | 1,000円 | 少額でもキャッシュ化 |
振込手数料 | 無料 | 報酬をフル受取 |
支払サイクル | 月末締め翌々月末 | 計画的な資金繰り |
- 簡単リンクでAmazon・楽天商品を一括表示→クリック率向上
- W報酬ボーナス対象案件を優先→同案件でも報酬12%増
- 毎月初めに報酬明細を確認→入金サイクルを把握
もしもアフィリエイトは物販レビューやランキング記事との相性が高く、ブログ初心者が「レビュー→即報酬」という成功体験を得やすいASPです。A8.netと併用してジャンルごとに案件を使い分けると、単価と承認率のバランスを最適化できます。
afb ─ 美容・健康ジャンルで高承認率
afb(旧アフィリエイトB)は、美容・健康ジャンルに強みを持つASPです。エステ・ダイエットサプリ・スキンケア定期便など「LTVが高い定期購入案件」が多く、広告主側の審査体制が厳格なぶん未承認率が低く抑えられる点が魅力です。
特に〈初回購入後●日以内のキャンセルは承認〉といった“ゆるめ”の承認条件が設定されている案件が多く、初心者でも成果が確定しやすい傾向にあります。
また、月末締め翌月末払いの早いサイクルと、楽天銀行なら振込手数料が無料というキャッシュフローの良さも高評価ポイントです。
項目 | 内容 |
---|---|
得意ジャンル | 美容コスメ、健康食品、脱毛サロン |
最低振込額 | 777円 |
支払サイクル | 月末締め翌月末 |
特典 | 毎月成果報酬バックキャンペーン |
- レビュー記事では使用写真+成分表を掲載しE‑E‑A‑Tアップ
- 季節商材(紫外線対策など)は
キャンペーン開始1か月前に仕込む
バリューコマース ─ EC・旅行に強い老舗ASP
バリューコマースは1999年創業の老舗ASPで、Yahoo!ショッピングや大手旅行予約サイトとの独占提携を持つ点が最大の特徴です。
物販系アフィリエイトでは「SmartLink」を使って一つのHTMLタグに複数ECサイトの価格を自動表示でき、クリック率の向上とリンク切れ防止を同時に実現します。
旅行ジャンルでは航空券・ホテル・ツアーの横断検索APIを提供しており、比較表やダイナミックプライシングを活かしたコンテンツ制作が可能です。
広告主セミナーも頻繁に開催され、繁忙期の販促キーワードやクーポン情報を先取りできるため、季節需要を取り込む戦略に向いています。
項目 | 内容 | メリット |
---|---|---|
強い案件 | EC物販・旅行予約 | 独占提携で単価優位 |
独自機能 | SmartLink・MyLinkBox | リンク切れゼロ運用 |
支払 | 月末締め翌々月15日 | 手数料無料 |
- 審査がやや厳しめ→オリジナル記事10本以上で申請
- 特単申請は月間成果5件以上が目安
アクセストレード ─ 金融・通信ジャンル特化で安定
アクセストレードは金融(クレカ・FX・投資)と通信(光回線・Wi‑Fi)に強みを持つASPで、専門案件の単価が高いだけでなく、承認ルールが明確でキャンセル率が低い「安定感」が売りです。
金融系では最大報酬10,000円超のクレジットカード案件や、成果地点が口座開設のみのFX案件が人気で、SEO流入が少なくても高報酬を狙えます。
通信系では開通確認後即承認される案件が多いため、報酬確定までの待ち時間が短いのも魅力です。加えて、アフィリエイター向け勉強会「ATステーション」で広告主や他アフィリエイターとネットワーキングができ、特単交渉やタイアップ記事のオファーにつながるケースもあります。
項目 | 内容 |
---|---|
得意ジャンル | 金融(クレカ・投資)、通信(光回線) |
最低振込額 | 1,000円 |
承認率 | 平均70〜85% |
支払サイクル | 月末締め翌々月15日 |
- 【金融】初心者向けクレカ比較記事→カードブランドごとに追加LP
- 【通信】地域別Wi‑Fi速度レビューでロングテールKWを獲得
- 【学習】ATステーション参加→最新キャンペーン資料をダウンロード
- 口座開設だけで成果のFX案件は
リード獲得系サイトとも相性◎ - 通信案件は居住エリア限定KWで
競合が少なくCVRも高い - 担当者に成果報告→
特別LPやバナー素材を優先提供してもらう
金融・通信は検索競合が強い反面、単価が高く1件あたりの報酬インパクトが大きいジャンルです。アクセストレードで承認率とサポート体制を武器に、長期的に安定した収益基盤を構築しましょう。
高単価を狙えるクローズドASP5選

クローズドASPは招待制・審査制ゆえに敷居は高いものの、公開ASPでは扱えない高単価案件や独占キャンペーンが豊富です。
実績を積んだ中級者以上向けと思われがちですが、実は月間1,000PVほどでも審査に通るケースが増えており、早い段階で登録しておくと「成長スピードが一気に加速する」メリットがあります。
特長は、広告主と直接交渉しやすく特別単価(特単)を獲得しやすい、LP改善やクリエイティブ提供など担当者サポートが手厚い、成果承認フローが明確で未承認率が低い──の3点です。
とくに美容・金融・自己投資系の高額案件はクリック単価ではなく成約単価が1件1万円以上になる場合も多く、アクセスが少なくても効率よく収益を伸ばせます。
ここでは美容・自己投資案件に強い「フェルマ(felmat)」と、担当制サポートで特単交渉がしやすい「レントラックス」の2社を中心に解説し、残り3社の特徴もあわせて紹介します。
- 高単価+独占案件で報酬単価が平均1.5~2倍
- 担当者経由でLP改善・バナー作成など運用支援
- 特単や期間限定キャンペーンで短期的に売上をブースト
フェルマ(felmat) ─ 美容・自己投資案件で単価◎
felmatは美容・自己投資(スキルアップ商材)ジャンルに特化したクローズドASPで、定期コスメや置き換えダイエット、オンライン資格講座など「継続課金型でLTVが高い案件」を多く抱えています。
最大の魅力は初回成約1件で1.2万円超という高単価と、高い承認率(平均85%前後)を両立している点です。担当者がサイトごとにKPIを確認し、広告主への改善要望やクリエイティブ追加を代行してくれるため、初心者でも訴求軸を外さずCVRを高水準で維持できます。
項目 | 内容 | 活用メリット |
---|---|---|
得意ジャンル | 美容コスメ・資格講座 | 高単価+リピート率高 |
最低振込額 | 1,000円 | 少額でもキャッシュ化 |
支払サイクル | 月末締め翌々月15日 | 計画的資金繰り |
特典 | 季節ごとに特単UPキャンペーン | 短期ブースト可 |
- 【案件探し】「定期便」「継続課金」でフィルタ→高LTV商品を優先
- 【記事構成】比較表+体験レビュー+返金保証情報でCVRを底上げ
- 【特単交渉】月5件成果→担当へ実績報告→特単+500円が目安
- 実績報告を怠ると特単維持が難しい
- 商品LPのアップデートが早い→定期的なリンク切れチェック必須
総じてfelmatは「レビュー記事が得意で、少アクセスでも高単価を狙いたい」ブロガーに最適です。まずは無料サンプル提供案件で体験記事を作り、担当者に具体的数値を添えて提案することで最短で特単を獲得できます。
レントラックス ─ 担当制サポートで特単交渉が有利
レントラックスは完全担当制を採用し、アフィリエイターごとに専任のコンサルタントが付くことで知られるクローズドASPです。案件ジャンルは幅広いものの、特に金融(FX・仮想通貨)と不動産投資、保険比較など高額報酬案件が豊富。
担当者はサイト分析→改善提案→広告主への特単交渉を一括で行い、成約単価2万円以上の案件も珍しくありません。
さらに、毎週更新の「レート速報メール」で単価UPやキャンペーン情報をリアルタイム共有してくれるため、競合より早くLP差し替えや記事更新ができます。
項目 | 内容 | 初心者メリット |
---|---|---|
担当体制 | 専任コンサル | 特単交渉・改善提案が早い |
支払サイクル | 月末締め翌月末 | 資金回収が早い |
最低振込額 | 1,000円 | 報酬滞留を防止 |
実績ボーナス | 月間成果10件で報酬3%上乗せ | モチベーション維持 |
- 【特単獲得手順】担当者へ月次成果+改善計画を共有→交渉可否を確認
- 【CVR改善】広告主と共同でヒートマップ解析→LPファーストビュー改修
- 【新規案件獲得】速報メールの単価UP情報を即チェック→記事投入
- 月初に「目標CV件数」と「施策計画」を担当と共有→伴走支援を強化
- 保険・不動産など長期検討商材は
ホワイトペーパーDL型LPでリード獲得 - 成果報告はGoogleデータポータルで可視化→交渉資料に活用
- 審査時にPV・CV実績を求められる→事前に公開ASPで成果づくり
- 担当者とのコミュニケーション頻度が低いと優先度が下がる
レントラックスは「担当者と二人三脚で高単価を取りに行きたい」アフィリエイター向けです。週次で進捗共有し、改善施策を即実装する運用フローを組むことで、短期間で報酬単価と承認率を同時に伸ばせます。
Link‑A ─ サブスク・電子書籍など成長分野に強い
Link‑Aはサブスクリプション型サービスや電子書籍、動画配信といった“継続課金モデル”の案件が豊富なクローズドASPです。定額制アプリやオンライン教材はLTV(顧客生涯価値)が高いため、1件あたりの成果報酬も5,000〜15,000円と高水準。
しかも「トライアル登録→本契約」で2段階報酬を設定している案件が多く、ユーザーのハードルを下げつつ収益を伸ばせます。
さらに、管理画面上で解約率とチャーン理由を閲覧できる独自ダッシュボードを提供しており、コンテンツ訴求の改善点を数値ベースで把握できる点が魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
得意ジャンル | サブスクVOD・電子書籍・オンライン学習 |
最低振込額 | 1,000円(手数料無料) |
支払サイクル | 月末締め翌月25日 |
独自機能 | 解約率ダッシュボード/2STEP報酬 |
- 【ポイント】
- CVRアップ:無料トライアル訴求→心理的ハードルを下げる
- 単価維持:解約率5%以下をキープで特単+1,000円が目安
- 記事例:『◯◯は損?』とネガティブKWで興味喚起→体験レビューへ誘導
メディパートナー ─ 人材・不動産ほかVIP案件を提供
メディパートナーは人材紹介、転職エージェント、不動産投資といった高額商材を中心に扱うクローズドASPです。
最大の特徴は「VIP案件」と呼ばれる完全招待制プログラムで、月10件以上の成果実績があるサイトオーナーには通常単価の150〜200%という特別報酬が提供されます。
担当者は広告主とアフィリエイター双方のKPIを共有したうえでLPカスタマイズやウェビナー共催など深い施策連携を行うため、SEOだけでなくセミナー集客やメールマーケとも相性が良いです。
項目 | 内容 | メリット |
---|---|---|
強いジャンル | 人材紹介・不動産投資 | 1件5万〜10万円案件あり |
担当サポート | 週次MTG可 | LP改修・広告費補助 |
振込 | 月末締め翌月末 | 手数料無料 |
- 不動産セミナー日程を記事にカレンダー埋め込み→参加率増
- 担当者がSNS広告費を一部負担→外部集客でリード拡大
TCSアフィリエイト ─ 金融系に強い高額報酬ASP
TCSアフィリエイトはクレジットカード、FX、証券口座など金融系専門のクローズドASPで、1件2万円を超える超高額案件を多数保有しています。
クリックから45日以内に口座開設が完了すれば成果確定という“長めのCookie期間”を設定する案件が多く、比較・検討に時間がかかるユーザーを取りこぼしにくい設計です。
さらに成果承認のステータスが「書類不備」「入金未完了」など細かく分かれており、却下理由を分析して記事改善に活かせます。
項目 | 内容 |
---|---|
得意ジャンル | クレカ・FX・証券口座 |
平均単価 | 12,000〜25,000円 |
Cookie期間 | 45日 |
最低振込額 | 1,000円 |
- 金融広告ガイドラインに抵触しない表現チェックが必須
- 一部案件は月別掲載件数制限がある→担当者と在庫確認
TCSアフィリエイトは「金融SEOに強いが単価をさらに伸ばしたい中級者」向けです。長いCookie期間を活かして比較記事→体験記→申込手順の三段構成でユーザーを教育し、高額報酬を安定的に積み上げましょう。
複数ASP併用で報酬を最大化する方法

複数のASPを併用すると「案件単価の最適化」「未承認リスクの分散」「新規キャンペーンの取りこぼし防止」という3大メリットが得られます。まず同一商品でもASPごとに単価や承認率が異なるため、実質単価を比較して最も条件が良いASPを選ぶだけで報酬が平均15〜30%向上します。
また、同じ月内に広告主が成果承認基準を変更した場合でも、他ASPの案件へリンクを差し替えてリスクヘッジできます。
さらに、クローズドASPは公開ASPよりもキャンペーン開始が早いことが多く、複数ASPを定点チェックしていれば「期間限定特単」や「在庫限定LP」をいち早く記事に反映できるため、検索上位のままCVRを跳ね上げる好循環が生まれます。
複数ASP運用で陥りがちな“リンク管理の混乱”は、レポート統合ツールとパラメータ管理で簡単に解決できるので、後述のh3で具体的手順を解説します。
- 単価と承認率を常に最適化→報酬ロスを防止
- ASPごとの審査・在庫リスクを分散→安定収益
- 特単や新LPを早期キャッチ→CVRを即アップ
案件重複時の単価交渉&特単獲得テクニック
同一案件が複数ASPで配信されている場合、まず「実質単価=提示単価×承認率」で条件を数値化し、スプレッドシートに一覧化します。
次に、単価が低いが承認率と支払サイクルが優れているASP、または担当者制で特単交渉がしやすいASPを候補に残し、以下の手順で交渉を行います。
- 実績レポートを準備
先月のCV数・承認率・PVをGoogleデータポータルで可視化しPDF出力。 - 貢献見込みを提案
「次月はLP改善でCTR+0.5pt/CVR+0.3ptを見込む」など具体的施策を添付。 - 交渉メール送付
担当者へPDFを添え「単価+●円またはCV達成で特単」の2案を提示。 - テスト期間を設定
1か月間のABテストを提案し、成果が出れば単価恒常化を交渉。
交渉材料 | 数値例 | アピールポイント |
---|---|---|
月間CV数 | 30件→50件目標 | LP改善で+20件見込み |
承認率 | 78% | 返金率低→広告主リスク低 |
流入元 | 自然検索80% | 長期的で安定した送客 |
- 期限を切らない→交渉がズルズル長期化
- 比較表を作らず感情論→担当者説得材料ゼロ
- 施策計画が抽象的→改善効果が見えず却下
特単は「データ+具体策+期限」で交渉すると成功率が上がり、承認後は記事タイトルに〈公式特別キャンペーン〉と明示してCTRをさらに高められます。
成果レポート統合と広告リンク管理のコツ
複数ASPを併用すると、管理画面が散在して「成果確認が面倒」「リンク切れリスクが増大」という新たな課題が生じます。
これを解決するのが〈レポート統合ツール〉と〈UTM/パラメータ管理〉です。まずレポート統合にはAffiTrackやGRCMなどの無料・有料ツールを活用し、API連携またはCSVインポートでPV・CV・承認率を一枚のダッシュボードに可視化します。
GA4やLooker Studioと連携しておけば、記事別の収益性をリアルタイムで把握でき、ABテストのPDCA速度が飛躍的に向上します。
ツール | 主な機能 | 活用シーン |
---|---|---|
AffiTrack | API自動取込・メールアラート | 承認率急落の早期検知 |
GRCM | CSV一括インポート・ROI算出 | 無料枠で小規模サイト |
Looker Studio | GA4連携・カスタムダッシュ | 記事別LTVを可視化 |
広告リンク管理では、WordPressならPretty LinksやRinkerで短縮URLを生成し、UTMパラメータに〈asp名・案件id・記事id〉を埋め込むと、クリックデータをGA4で一元分析できます。
リンク切れはBroken Link Checkerなどのクローラーツールを週次で回して検出し、プラグインで一括置換すれば作業コストを最小化できます。
【ポイント】レポート統合&リンク管理3ステップ
- ASP APIキーを取得→AffiTrackに接続
- GA4でカスタムディメンション「utm_asp」を設定→記事別分析
- 週1回BrokenLinkChecker→404リンクをRinkerで一括更新
- UTMに〈asp=A8, campaign=fx〉など命名規則を統一
- ダッシュボードで承認率が70%を下回ったら即リンク差し替え
- Ring Ring ChatGPT APIでリンク切れ通知→Slackへ自動ポスト
- UTM未設定で流入元不明→リンク生成時にテンプレ化
- リンク短縮だけで元URL未記録→スプレッドに原本保存
- 月末に手動集計→誤入力発生→API連携で自動化
レポート統合とリンク管理を自動化すれば、数字に基づく素早い意思決定が可能になり、複数ASP併用の「管理負荷」を「競争優位」へと転換できます。
まとめ
ASP選びで失敗しないコツは〈案件の豊富さ〉〈報酬条件〉〈サポート〉の3軸で比較し、公開ASPで土台を築いた後にクローズドASPで単価アップを狙うことです。本記事で紹介した10社を参考に、まずは総合ASP2〜3社へ登録しセルフバックで仕組みを体験しましょう。
次にジャンルに合うクローズドASPへ担当者経由で応募し、高単価案件を追加。レポート統合ツールで成果を一元管理しながら、単価交渉とLP改善を継続すれば収益は着実に伸びていきます。