LINE公式アカウントでセグメント配信を使うと、友だち全員へ同じ内容を送るのではなく、条件に合う相手へ情報を届けやすくなります。ただし、属性やオーディエンスごとに利用条件があり、設定方法や対象の考え方を理解せず使うと、配信先を狭めすぎることもあります。絞り込み配信の仕組み、設定手順、対象の分け方、配信後の確認方法まで整理しておくと、目的に合った運用へつなげやすくなります。
目次
セグメント配信の仕組みを理解する
LINE公式アカウントで一般に「セグメント配信」と呼ばれる方法は、管理画面では主に「絞り込み配信」として利用します。友だち全員へ同じメッセージを送るのではなく、属性や過去の行動などの条件を使って配信対象を絞る仕組みです。
たとえば、新規登録者と長く友だちになっている人では、必要な案内が異なる場合があります。また、過去のメッセージ内のリンクをクリックした人だけへ関連サービスを案内するなど、行動を基準に対象を作ることもできます。
絞り込みに使う方法は、大きく「属性」と「オーディエンス」に分けて考えると理解しやすくなります。属性では年代や地域などを条件にし、オーディエンスではメッセージのクリック、友だち追加経路、チャットタグなど、特定の行動やデータを基に対象を作ります。
| 配信方法 | 対象の決め方 | 活用例 |
|---|---|---|
| 一斉配信 | 配信対象となる友だち全体 | 全員に関係する営業時間変更 |
| 属性で絞る | 年代、性別、地域など | 特定地域向けの店舗案内 |
| オーディエンス | クリックなどの行動や指定データ | 特定ページをクリックした人へ関連案内 |
セグメントを細かくすること自体が目的ではありません。「この配信は誰に必要なのか」を決め、その条件を実現できる機能を選ぶことが基本です。
公式では絞り込み配信を使う
「セグメント配信」はマーケティングで広く使われる表現ですが、LINE公式アカウントのメッセージ作成画面では、配信先として「すべての友だち」または「絞り込み」を選択する形で設定します。
絞り込みを選ぶと、オーディエンスや属性のフィルターなどを利用して対象を限定できます。そのため、管理画面で「セグメント配信」というボタンを探すのではなく、「メッセージ配信」の配信先設定を確認しましょう。
- 作成済みのオーディエンスを配信対象に指定する
- 対象に含めたい人・除外したい人を設定する
- 年代や地域などの属性で対象を絞る
- 条件を組み合わせて必要な友だちへ配信する
また、Web版管理画面では過去の絞り込み配信を条件として利用できる場合もあります。ただし、機能ごとに対象人数や利用条件が設定されているため、絞り込みを選べばどのアカウントでも自由に細分化できるわけではありません。
まずは「誰に送るか」を決め、次に属性とオーディエンスのどちらで実現できるかを確認すると、設定を複雑にしすぎずに済みます。
属性・オーディエンスで対象を分ける
絞り込み配信では、「属性」と「オーディエンス」の違いを理解しておくと、対象を設定しやすくなります。
属性は、友だち期間、性別、年齢、OS、エリアなどを条件として使う方法です。一方、オーディエンスは、ユーザーの行動やあらかじめ用意したデータなどを基に配信対象を作る仕組みです。
| 種類 | 対象の例 |
|---|---|
| 属性 | 友だち期間、性別、年齢、OS、エリア |
| メッセージクリック | 過去の配信に含まれる特定リンクをクリックした人 |
| リッチメニュー | 特定エリアをクリックした人や表示した人 |
| 友だち追加経路 | 特定の経路から友だち追加した人 |
| チャットタグ | チャットで特定のタグを付けた人 |
| 予約 | 連携した予約データの条件に該当する人 |
たとえば「30代の人へ送る」は属性による絞り込みです。「前回のメニュー案内をクリックした人へ送る」はオーディエンスを使います。
属性とオーディエンスは組み合わせられる場合もありますが、条件を重ねるほど対象人数は少なくなります。配信したい相手を明確にしたうえで、必要最低限の条件から考えましょう。
一斉配信との違いを押さえる
一斉配信と絞り込み配信の大きな違いは、配信対象を限定するかどうかです。
一斉配信は、営業時間変更や重要なお知らせなど、対象となる友だち全体に関係する情報を届ける場合に向いています。絞り込み配信は、特定の商品に興味を示した人や、一定の属性に当てはまる人など、一部の友だちに関係する内容を送るときに使えます。
- 全員に関係する情報 → 一斉配信を検討する
- 一部の人だけに関係する情報 → 絞り込み配信を検討する
- 行動履歴で対象を選びたい → オーディエンスを検討する
- 年代や地域などで分けたい → 属性フィルターを検討する
絞り込み配信には、関係の薄いメッセージを減らしやすい利点があります。一方で、条件を誤ると本来届けたい人を対象外にしてしまう可能性もあります。
「セグメント配信の方が一斉配信より優れている」と考えるのではなく、内容に応じて使い分けましょう。全員に必要な情報まで細かく分ける必要はありません。
配信前に利用条件を確認する
LINE公式アカウントで絞り込み配信を使うときは、設定方法より先に利用条件を確認しましょう。属性フィルターとオーディエンスでは条件が異なり、友だち数や対象人数が少ないと利用できない場合があります。
現在、属性を利用して絞り込むには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です。さらに、属性フィルターで条件を設定した後の推計対象ユーザーが50人以上であることも必要です。
一方、オーディエンスは種類によって条件が異なります。メッセージクリックやウェブトラフィックなど、配信に使用するためにオーディエンスサイズ50以上が求められるものがあります。複数のオーディエンスを掛け合わせる場合にも人数条件があります。
| 設定 | 主な確認事項 |
|---|---|
| 属性フィルター | ターゲットリーチ100人以上が必要 |
| 属性で絞った対象 | 推計対象ユーザー50人以上が必要 |
| オーディエンス | 種類ごとに利用条件を確認する |
| 複数オーディエンス | 掛け合わせ後と各オーディエンスの人数条件を確認する |
友だち数とターゲットリーチ数は同じとは限りません。管理画面に表示される現在のターゲットリーチを確認したうえで、利用できる方法を選びましょう。
属性配信に必要な友だち数を確認する
属性を使って配信先を絞る場合は、まず管理画面のターゲットリーチ数を確認します。現在の仕様では、属性による絞り込みにはターゲットリーチ数100人以上が必要です。
さらに、条件を設定した結果、推計対象ユーザーが50人未満になる場合は、その属性フィルターを利用した絞り込み配信はできません。
たとえばターゲットリーチが120人あっても、「特定地域」「特定年代」など複数の条件を重ねた結果、対象が30人程度と推計される場合は配信条件を満たしません。
- 友だち総数ではなくターゲットリーチ数を確認する
- 100人以上いても絞り込み後に50人未満では利用できない
- 条件を追加するほど対象人数が少なくなる
- 細かく絞る前に本当に必要な条件か確認する
小規模なアカウントでは、友だちが増えるまで一斉配信を中心に運用した方が分かりやすい場合もあります。
絞り込みが利用できないから運用できないわけではありません。友だち数が少ない段階では、全員に関係する内容を中心に届け、規模が大きくなってから対象の分け方を検討しましょう。
オーディエンスの人数条件を確認する
オーディエンスは、種類によって配信に使用するための人数条件が異なるため、「すべて50人以上」と一律に覚えない方が安全です。
現在、メッセージクリック、ウェブトラフィック、リッチメニューのクリック・表示、友だち追加経路など、オーディエンスサイズ50以上が利用条件として設定されているものがあります。
一方、チャットタグや予約などは、作成方法や組み合わせ方によって確認する条件が異なります。
複数のオーディエンスを掛け合わせて配信する場合は、掛け合わせた結果が50人以上で、さらに各オーディエンスに含まれる有効な友だちが50人以上必要です。
| 利用方法 | 確認すること |
|---|---|
| 単独オーディエンス | そのオーディエンスタイプ固有の利用条件 |
| 複数を掛け合わせる | 掛け合わせ結果と各オーディエンスの有効な友だち数 |
| 属性と組み合わせる | 絞り込み後の推計対象人数 |
作成できたオーディエンスが、必ずそのまま配信に使えるとは限りません。作成画面と配信設定画面で現在のサイズや利用可否を確認しましょう。
対象を細かくする前に、「この分類をすることで配信内容が本当に変わるのか」を考えることも大切です。
みなし属性の特徴を理解する
属性フィルターで使用する年齢や性別などは、LINE公式アカウントの運営者が一人ひとりから直接聞き取った情報ではありません。
LINEの利用動向などから推定された「みなし属性」を基に分類されています。そのため、設定した属性と実際のユーザー属性が一致しない場合があります。
また、属性情報は更新されるため、配信時点では指定条件に該当していたユーザーが、その後の推定更新によって別の属性として扱われることもあります。
- 実際の年齢や性別などを保証する情報ではない
- 属性は推定情報として扱う
- 属性だけで重要な顧客判断を決めつけない
- 対象外と思う人へ届く場合があることを理解する
なお、属性フィルターで利用される情報には、トーク内容を読んで分類するような仕組みではありません。
「30代女性だけに完全に届けられる」という理解ではなく、「推定された属性を利用して配信対象を絞る機能」と考えるのが適切です。
より明確な行動を基準に分けたい場合は、リンククリックやチャットタグなど、オーディエンスを使う方法も検討しましょう。
推定配信数は目安として見る
絞り込み条件を設定すると、管理画面に推定配信数が表示されます。ただし、この数字は確定した配信人数ではなく概算値です。
属性情報の更新や、配信時点の友だちの状態などによって、設定時に表示された数字と実際の配信人数が一致しない場合があります。
| 数字 | 見方 |
|---|---|
| 推定配信数 | 設定時点で対象になりそうな人数の概算 |
| 実際の配信人数 | 配信後に配信履歴から確認する |
| セグメント結果 | 実際に配信された対象の情報を配信後に確認する |
たとえば推定配信数が500人と表示されても、「必ず500人へ届く」と事前に保証されているわけではありません。
配信コストや対象人数を検討するときは推定値を参考にし、施策の結果を振り返るときは配信履歴に表示される実績を使いましょう。
セグメント配信では、設定画面の予測と配信後の実績を分けて考えることが必要です。
管理画面で配信先を絞り込む
利用条件を確認したら、LINE Official Account Managerで実際の配信先を設定します。Web版では、「メッセージ配信」から新規メッセージを作成し、配信先を「すべての友だち」ではなく「絞り込み」に変更するのが基本的な流れです。
絞り込みでは、作成済みのオーディエンスを指定したり、属性フィルターを追加したりできます。オーディエンスは「含める」「除外する」を選べるため、特定の行動をした人だけを対象にするだけでなく、すでに行動済みの人を外して配信することも可能です。
| 設定 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 含める | 対象として配信する | 特定リンクをクリックした人 |
| 除外する | 配信対象から外す | すでに予約した人 |
| 属性フィルター | 推定属性で対象を限定する | 地域や年代で絞る |
設定後は推定配信数を確認し、想定した対象になっているか見直します。初めて利用する場合は、条件を一度に増やしすぎず、シンプルな絞り込みから始めると設定ミスを減らせます。
メッセージ配信から絞り込みを選ぶ
Web版管理画面では、「メッセージ配信」から「メッセージを作成」へ進み、配信先の項目で「絞り込み」を選択します。
その後、オーディエンスを利用する場合は作成済みの対象を追加し、属性を使う場合はフィルターを設定します。Web版では、一つのメッセージに複数のオーディエンスを追加することもできます。
- 「メッセージ配信」から新しいメッセージを作成する
- 配信先で「絞り込み」を選ぶ
- オーディエンスや属性フィルターを設定する
- 推定配信数と配信内容を確認する
- 配信日時を設定して送信する
管理アプリでも属性による絞り込み配信を設定できますが、Web版とアプリでは表示や利用できる設定方法が異なる場合があります。
この記事の画面名と完全に同じ場所が見つからない場合は、利用している管理画面がWeb版かアプリかを確認してください。
また、管理画面の仕様は更新されるため、実際の画面で「配信先」「絞り込み」などの現在の表示を確認しながら設定しましょう。
オーディエンスを含める・除外する
オーディエンスを配信先に設定するときは、「含める」と「除外する」を使い分けます。
「含める」は、そのオーディエンスに該当する人を対象にする設定です。「除外する」は、そのオーディエンスに該当する人を配信先から外す設定です。
たとえば、商品案内のリンクをクリックした人を「含める」に設定すれば、関心を示した人へ追加情報を届ける使い方ができます。反対に、すでに予約済みの人を識別できるオーディエンスがある場合は、その人たちを「除外する」ことで、不要な予約案内を避ける使い方が考えられます。
- 関心を示した人へ送る → 「含める」
- すでに行動済みの人を外す → 「除外する」
- 複数条件を使う場合は最終対象人数を確認する
- 対象を狭めすぎていないか配信前に確認する
Web版では、一つのメッセージに追加できるオーディエンス数にも上限があります。また、複数オーディエンスを組み合わせた場合には人数条件もあるため、作成した条件が実際に利用可能か確認してください。
属性フィルターを設定する
属性で絞り込む場合は、配信先を「絞り込み」にした後、「フィルターを追加」から条件を設定します。
属性フィルターでは、友だち期間、性別、年齢、OS、エリアなどを使って対象を設定できます。複数のフィルターを設定することも可能ですが、条件を追加するほど対象が少なくなる場合があります。
| 属性 | 使い方の例 |
|---|---|
| 友だち期間 | 登録からの期間によって案内内容を分ける |
| 性別 | 特定の対象者向けサービスを案内する |
| 年齢 | 年代によって内容が異なる案内に使う |
| エリア | 地域限定の店舗・イベント情報を届ける |
| OS | 端末環境に関係する案内が必要な場合に利用する |
ただし、性別・年齢・エリアなどは推定されたみなし属性を含むため、実際の利用者情報と完全に一致するとは限りません。
属性だから使うのではなく、「この条件で配信内容を変える意味があるか」を考えましょう。たとえば全国で利用できるサービスなのに、理由なく地域を細かく限定する必要はありません。
配信対象を確認して送信する
絞り込み条件を設定したら、メッセージをすぐ送信するのではなく、対象と内容が一致しているか最後に確認します。
特に複数の属性やオーディエンスを組み合わせた場合は、想定より対象人数が少なくなっていないか注意しましょう。また、除外設定を使った場合は、本来届けたい人まで除外していないか確認します。
- 配信したい相手と設定条件が一致しているか
- 推定配信数が想定から大きく外れていないか
- 除外条件で必要な人まで外していないか
- メッセージ内容が対象者に合っているか
可能であれば、配信前にテスト配信を行い、文章やリンク先も確認します。セグメント設定が正しくても、リンク切れや対象者と合わない案内内容では効果を確認しにくくなります。
配信後は、設定時の推定人数だけで判断せず、配信履歴から実際の配信人数や結果を確認してください。
「対象を設定する→送る」で終わらず、「設定した対象へ実際にどの程度届き、どう反応されたか」まで確認することで、次のセグメント配信を改善しやすくなります。
オーディエンスを使い分ける
LINE公式アカウントの絞り込み配信では、配信したい相手に合わせてオーディエンスを使い分けます。オーディエンスとは、特定の行動や条件に該当するユーザーをまとめた配信対象のことです。
たとえば、過去のメッセージにあるリンクをクリックした人は、そのテーマへの関心がある可能性があります。また、対応する予約機能を利用している場合は予約データ、WebサイトにLINE Tagを設置している場合はWeb上の行動を基にしたオーディエンスを利用できることがあります。
| オーディエンス | 対象の基準 | 活用例 |
|---|---|---|
| メッセージクリック | 特定リンクをクリックした人 | 関連サービスを案内する |
| 予約 | 予約データの条件に該当する人 | 予約者向けの案内を届ける |
| ウェブトラフィック | Webサイト上の行動 | 特定ページ訪問者へ配信する |
| 複数条件 | 複数のオーディエンスや属性 | 対象をさらに絞り込む |
ただし、利用できるオーディエンスは設定や連携状況によって異なります。また、配信に使う際には人数条件が設定されているものもあります。
「使えるオーディエンスをすべて作る」のではなく、「どの行動をした人に、次に何を伝えたいのか」から選ぶことが大切です。
リンクをクリックした人へ配信する
メッセージクリックオーディエンスを使うと、過去に配信したメッセージ内の特定URLをクリックしたユーザーを対象としてまとめることができます。
たとえば、複数の商品を案内した配信で「サービスAの詳細ページ」をクリックした人だけを対象に、後日サービスAの申込み方法や補足情報を届けるといった使い方ができます。
- 商品詳細を見た人へ販売開始を案内する
- 講座ページを見た人へ開催日程を知らせる
- 予約ページを見た人へ関連する利用案内を届ける
- 特定サービスに関心を示した人へ補足情報を送る
注意したいのは、「クリックした=購入したい」と断定しないことです。内容を確認しただけの人も含まれるため、すぐに強い営業メッセージを送るより、判断に役立つ補足情報を届ける使い方が適しています。
また、メッセージクリックオーディエンスには配信利用時の人数条件があります。作成できても対象人数が少ないと配信に使えない場合があるため、管理画面で利用可否を確認しましょう。
予約した人を対象に配信する
対応する予約機能や連携サービスを利用している場合は、予約データを基にしたオーディエンスを作成できることがあります。
予約した人を識別できれば、予約前の案内を何度も送るのではなく、予約済みの人向けに必要な情報を届けたり、予約案内の対象から除外したりできます。
| 利用場面 | 配信内容の例 |
|---|---|
| 予約済み | 当日の準備や利用方法を案内する |
| 来店後 | 関連サービスや次回利用の情報を届ける |
| 予約募集 | すでに予約した人を対象外にする |
たとえば同じイベントの募集を複数回配信する場合、すでに予約した人を除外できれば、不要な申込み案内を減らせます。
ただし、予約オーディエンスを利用できるかどうかは、使っている予約機能や連携状況によって異なります。外部の予約システムを使っているからといって、自動的にLINE公式アカウント上で予約者を識別できるとは限りません。
自社の環境でどのデータを利用できるか確認してから設計しましょう。
Web訪問者を対象に配信する
LINE TagをWebサイトへ設置している場合は、Webサイト上の行動を基にウェブトラフィックオーディエンスを作成できる場合があります。
たとえば、特定の商品ページやサービスページを訪問したユーザーを対象として、その内容に関連するメッセージをLINEで届ける使い方です。
- 料金ページを見た人へ申込み方法を案内する
- 特定サービスページを見た人へ関連情報を届ける
- キャンペーンページ訪問者へ期間中の案内を行う
ただし、Webサイトを訪れたすべての人を自由にLINE上で特定できるわけではありません。LINE Tagなど必要な設定が行われ、LINE公式アカウント側で対象として扱える条件を満たしている必要があります。
また、ページを見たという事実だけで購入意欲を決めつけないことも大切です。「見た人だから強く営業する」のではなく、そのページを見た人にとって役立つ追加情報を考えましょう。
ウェブトラフィックオーディエンスも人数条件などがあるため、作成後に配信へ利用できる状態か確認が必要です。
条件を組み合わせて対象を絞る
絞り込み配信では、複数のオーディエンスや属性を組み合わせることで、さらに対象を限定できます。
たとえば「特定サービスのリンクをクリックした人」の中から、対応地域に該当すると推定される人へ配信するといった設定が考えられます。
また、対象として含めたいオーディエンスと、除外したいオーディエンスを組み合わせる方法もあります。
| 組み合わせ | 使い方の例 |
|---|---|
| クリック+属性 | 関心を示した人の中から対象地域などで絞る |
| 対象+除外 | 興味を示した人から予約済みの人を外す |
| 複数オーディエンス | 複数の行動条件を使って配信対象を調整する |
条件を増やすほど精度が高くなるとは限りません。対象人数が少なくなりすぎたり、本来届けたい人まで除外したりする可能性があります。
複数条件を使う場合は、配信前に推定配信数を確認し、設定した条件が本当に必要か見直しましょう。
目的に合わせて配信内容を変える
セグメント配信では、対象を分けることよりも「対象によって配信内容を変える意味があるか」が大切です。同じメッセージを複数の条件に分けて送るだけでは、セグメントを作るメリットは大きくありません。
新規客と既存客では知りたい情報が異なります。また、特定サービスに関心を示した人には、そのサービスの詳しい案内が役立つ場合があります。
店舗型ビジネスでは地域、対象者が明確なサービスでは年代などを参考にできることもあります。
| 対象 | 知りたい情報 | 配信内容の例 |
|---|---|---|
| 新規客 | サービスの概要や利用方法 | 初回利用、料金、予約方法 |
| 既存客 | 次回利用や新しい情報 | 再利用、新メニュー |
| 関心層 | 特定サービスの詳しい内容 | 補足説明、申込み案内 |
| 地域・年代 | 自分に関係する情報 | 対象地域・年代向けの案内 |
配信対象と内容が一致すると、関係の薄いメッセージを減らしやすくなります。一方、条件設定だけ細かくして内容が変わらないなら、一斉配信で十分な場合もあります。
新規客と既存客で案内を分ける
新規客と既存客では、サービスについて知っている情報量が異なります。
初めて利用する人には、サービス内容、料金、利用方法、初回の流れなどが必要です。一方、すでに利用経験がある人へ毎回同じ初回説明を送る必要はありません。
既存客には、新しいサービス、再利用の案内、更新情報などの方が関係しやすくなります。
- 新規客 → 初回向けサービスや利用方法
- 既存客 → 再利用や新サービスの案内
- 予約済み → 募集案内を除外し利用前情報を届ける
ただし、LINE公式アカウントだけで新規客・既存客を自動的に完全判別できるとは限りません。予約データ、チャットタグ、友だち追加経路など、自社で利用できる情報に応じて分類方法を考えます。
分類できない場合は、無理に分けず、どちらが読んでも理解できる配信にする方法もあります。
関心のあるサービスを案内する
複数の商品やサービスを扱っている場合、すべての友だちが同じ内容に関心を持っているとは限りません。
過去のクリックなどから特定サービスに関心を示した人を識別できれば、そのテーマに関連する情報を優先して届ける方法があります。
たとえば講座Aの詳細ページをクリックした人に対して、講座Aの開催日やよくある質問を配信し、別の講座だけを見た人には異なる案内を届けるといった使い分けです。
| 行動 | 次に届ける情報の例 |
|---|---|
| 料金ページをクリック | 申込み条件やサービス内容を補足する |
| 商品ページをクリック | 販売開始や在庫案内を届ける |
| 講座ページをクリック | 日程や対象者、申込み方法を案内する |
クリックだけで強い購入意欲があると判断せず、「次に知りたそうな情報」を届けることを意識しましょう。
地域や年代に合わせて情報を届ける
店舗、地域イベント、対象年齢が明確なサービスなどでは、属性フィルターを使って地域や年代を参考に配信対象を絞る方法があります。
たとえば一部地域だけで開催するイベントを、全国の友だちへ案内する必要性が低い場合は、エリアによる絞り込みを検討できます。
- 開催地域が限定されたイベント
- 特定地域だけで利用できる店舗サービス
- 年代によって内容が明確に異なる案内
ただし、エリアや年代などはみなし属性による推定です。実際の居住地や年齢を本人から直接取得したデータではないため、完全な分類としては扱えません。
また、「なんとなく20代向け」といった理由だけで対象を狭めると、本来関心を持つ人へ届かない可能性があります。属性を使う理由が明確な場合に限定して利用しましょう。
不要な相手を除外して配信する
セグメント配信では、「誰に送るか」だけでなく「誰には送らないか」を設定することも有効です。
たとえば、予約募集のメッセージを配信するとき、すでに同じサービスを予約している人を識別できるなら、対象から除外できます。購入済みの人に初回購入キャンペーンを何度も送る、といった不要な配信も減らしやすくなります。
| 除外する人の例 | 理由 |
|---|---|
| 予約済みの人 | 同じ予約募集を送る必要がない |
| 購入済みの人 | 新規購入向け案内が不要な場合がある |
| 対象外サービスの利用者 | 関係の薄い案内を減らせる |
除外設定を行う場合は、本来配信すべき人まで外れていないか注意しましょう。
特に複数の「含める」「除外する」を組み合わせると条件が複雑になります。配信前には最終的な推定人数を確認し、想定と大きく違う場合は条件を見直します。
配信結果を見て改善する
セグメント配信は、対象を設定して送信した時点で完了ではありません。実際に何人へ配信され、どのような反応があったかを確認することで、条件や配信内容が適切だったか判断できます。
特に、設定画面の推定配信数と実際の配信人数は同じとは限りません。また、開封されてもクリックされなかった場合と、クリックされた後に予約・購入されなかった場合では、見直す場所が異なります。
| 段階 | 確認する数字 | 見直す内容 |
|---|---|---|
| 配信 | 実際の配信人数 | 対象条件 |
| 閲覧 | 開封 | テーマ、タイミング |
| 反応 | クリック | 案内文、リンク先 |
| 成果 | 予約・購入 | 申込み導線 |
セグメントを細かくした結果、配信対象が少なすぎたり、成果につながらなかったりする場合は、条件を緩める判断も必要です。
実際に配信された人数を確認する
配信前に表示される推定配信数は目安であり、実際の配信人数とは異なる場合があります。そのため、配信後は配信履歴から実績を確認しましょう。
- 実際に配信された人数
- 設定したセグメント条件
- 想定人数との差が大きくないか
- 対象を狭めすぎていないか
たとえば、想定では数百人に届けるつもりだったのに実際の配信人数が大幅に少なかった場合は、属性やオーディエンスの組み合わせを確認します。
反対に、想定より対象が広すぎる場合は、設定条件が正しく反映されているかを見直します。
「推定で何人だったか」だけではなく、「実際に誰を対象とした配信が何人へ届いたか」を記録しておくと、次回の設定と比較しやすくなります。
開封とクリックの違いを見る
配信結果では、開封とクリックを同じ「反応」としてまとめず、段階を分けて見ましょう。
開封されたということはメッセージが見られたことを示す材料になりますが、それだけで案内先へ興味を持ったとは判断できません。クリックまで進んだかを見ることで、配信内容から次の行動につながったかを確認できます。
| 結果 | 見直す方向 |
|---|---|
| 開封されない | 配信テーマやタイミング、対象者を確認する |
| 開封されるがクリックされない | 内容と行動先の関係を見直す |
| クリックされる | リンク先で次の行動へ進んだか確認する |
開封率やクリック率だけでセグメント配信の成功を判断する必要はありません。最終目的が予約なら予約、購入なら購入まで追うことが大切です。
予約・購入までつながったか確認する
セグメント配信を集客や販売に使う場合、最終的には予約・購入・申込みなどの成果につながったか確認します。
たとえば商品ページをクリックした人だけへ再配信し、クリック数が増えても、購入が増えていなければ、配信先ページや商品条件など別の部分に課題がある可能性があります。
- 対象者へメッセージが届いたか
- メッセージが開封されたか
- 案内先へクリックされたか
- 予約・購入・申込みまで完了したか
LINE公式アカウントだけで成果をすべて把握できない場合は、予約システム、ECサイト、アクセス解析などと組み合わせて確認します。
セグメント配信の目的はクリックを増やすことではなく、必要な相手へ必要な情報を届け、事業上の成果につなげることです。
細かく絞りすぎていないか見直す
セグメント配信を使い始めると、条件を細かく分けるほど効果が高まりそうに感じることがあります。しかし、対象を狭めすぎると配信人数が少なくなり、そもそも利用条件を満たさなくなる場合があります。
また、過去のクリックや推定属性だけで対象を限定しすぎると、まだ行動していない見込み客を外してしまう可能性もあります。
| 見直す状態 | 改善の考え方 |
|---|---|
| 対象人数が少なすぎる | 条件を減らして対象を広げる |
| 複数条件を重ねすぎている | 配信内容に必要な条件だけ残す |
| 反応がほとんどない | 対象者とメッセージ内容の組み合わせを確認する |
| 一斉配信との差がない | セグメントを分ける必要性から見直す |
セグメント配信は、「細かく分けられるから分ける」機能ではありません。
誰に何を届けたいのかを先に決め、必要な条件だけ設定し、配信結果を見ながら対象範囲を調整することで使いやすくなります。
まとめ
LINE公式アカウントのセグメント配信では、属性やオーディエンスを使い、配信内容に合う相手へ絞って届けることができます。まずは利用条件と対象の特徴を確認し、管理画面で配信先を設定したうえで、実際の配信人数や開封、クリック、その先の予約や購入まで確認しましょう。
細かく分けること自体を目的にせず、誰に何を届けたいのかを基準に条件を設定し、反応を見ながら調整していくことが大切です。




















